エロゲの男性主人公の立ち位置に転生しましたが、前世も今世も女です。

キマメ

文字の大きさ
47 / 79

22-Ad・海王さんとサキュバス/後編

しおりを挟む
「──なるほど。どう見ても普通のお嬢さんなのに、天光さんの気配が人ならぬものと同じだった理由がわかりました。転生することでふたつの世界を跨いだ貴女には、運命を是正する力があるのでしょう」
「運命を是正?」

 私が話し終わると海王さんは、自分が陰陽師だということを教えてくれた。
 彼の言葉に質問を返すと、頷いて答えてくれる。

「そうです。この世界は貴女の言うエロゲの世界ではありません。ですがよく似ていたため、エロゲに影響を受けているのでしょう。この世界が人間ならば、そのエロゲは呪いの藁人形です」

 海王さんみたいなイケメンがエロゲエロゲ言ってるのって、なんかシュール。
 陰陽師の彼の腕の中で強い霊力に包まれているからか、それほどせーえきのことは頭に浮かばない。自意識を保っているつもりだったけど、サキュバス化で意識の一部を乗っ取られてたのかな。
 ……うん、そうだね。せーえきのことばっか考えてた時点で、自分がおかしくなってたことに気づけよ、私!

「そのエロゲでは、容量不足か納期の都合で削られたイベントが大量にあったのではないでしょうか」
「ああ、そんな話は聞いたことがあります」

 私は首肯した。
 農場バイトで出会うカップルの女性はそこでHするだけじゃなく、本当はこちらに戻ってからもルートが続く予定だったらしい。でも容量の都合で後のイベントが削られたので、主人公と彼女がHしたらカップルがよりを戻すという摩訶不思議な展開になっていた。
 それから、とある船の上で出会う幽霊は生霊だったのに町で再会したりは出来ず、その場でHするだけで終わってしまう。削れる部分は削った上で、完成していたHシーンだけはサービスで残したのだろう。幽霊と、だけでなく幽霊に憑りつかれた攻略対象とHする場合もあったしね。

「そのせいでしょう。今この町では、人やものの存在が消える不思議な現象がいくつも起こっているのです」

 こっわ!

「えっと……私に、なにか手伝えることはありますか?」
「ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。そうですね、ではまず……貴女に俺の精液を注がせてくださいね」
「ふにゃ?」

 え? なんでそこに話が戻ったの? というか、本当に私せーえきで戻れるの?
 海王さんはジャージを降ろして、モザイクのかかっていない立派なものをさらけ出した。
 それは怒張して、透明な我慢汁を垂らしている。ええっ? こんなに勃起した状態で落ち着いてしゃべってたの? というか、なんか……長い。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「んっ、あっ、んんっ」

 七つ年上の大人だからか、海王さんは慣れた手つきで私の羽と尻尾を扱き、胸とアソコを愛撫して濡れたところに後ろから挿入してきた。
 凄く長いからドキドキしたけど、初めから奥まで入れられることはなかった。先っぽの膨らんだ部分で入り口を擦られる。……気持ちイイ。
 池のほとりの木陰で、木の幹にもたれて後ろから挿入されている今の状況はいかがなものかと思うのだけど、サキュバス化のせいか気持ち良くって喘ぐことしか出来ない。

「ふあっ」

 入り口を擦られる快感でほぐれた部分に、すうっと海王さんが入ってくる。
 痛みはない。奥まで来て、ゆっくりと戻る。それを繰り返される。
 先っぽの膨らんだ部分や反ったところで内壁を擦られて気持ちが良いのだけれど、ほんの少しだけもの足りない感覚が続く。

「か、海王さん。あの……もっ……ひあっ!」

 図々しくおねだりしようとしたところで、彼の動きが激しくなった。

「あっあんっ、あぁんっ!」

 たっぷりとほぐされた場所が悦楽にむせぶ。
 いやらしい水音が辺りに響く。
 海王さんのものは奥の奥まで突いてきて、全身を貫くようだ。

「……気持ちイイですか、天光さん」
「はいぃ、凄くすっごく気持ちイイですぅ。か、海王さんは気持ちイイですか?」
「俺も気持ちイイですよ。ふふふ、お名前で世莉さんとお呼びしてもいいですか?」
「はい、はいぃ……んんっ、ふみゃ」

 イキそうになったところで海王さんの動きが止まった。
 完全に止まったわけではない。激しくなる前のように緩やかになったのだ。

「か、海王さん?」
「世莉さんがあまりに可愛いので、もう少し楽しみたくなりました」

 海王さんはそう言って、私の意識がドロドロになるまで緩急をつけて翻弄した後でイカせてくれた。
 同時に彼もイッて、私の中に熱いものが迸る。……せーえき、美味しい。
 陰陽師である彼のせーえきには霊力が込められていたので、私の中のサキュバスの呪いは完全に浄化され、羽と尻尾は消え失せたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日7時•19時に更新予定です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
【全16話+後日談5話:日月水金20:00更新】 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

黄泉がえり陽炎姫は最恐魔王に溺愛される

彪雅にこ
恋愛
「ああ、私、とうとう死んでしまうのね…」 侯爵令嬢フェリシアは、命の危機に瀕していた──。 王太子の婚約者だったフェリシアは、何者かの手にかかり、生死の境を彷徨い黄泉へと渡りかける。奇跡の生還を果たしたものの、毒の後遺症で子を成せなくなったと診断され、婚約は破棄に。陽炎姫と呼ばれる日陰の存在となっていた。 まるで邸を追い出されるかのように隣国の好色伯爵の元へ嫁がされる途中で馬車が暴漢に襲われ、再び命の危険に晒されたフェリシアを救ったのは、悪魔のような山羊の頭蓋骨の面を被った魔王だった。 人々から最恐と怖れられる魔王は、なぜフェリシアを助けたのか…? そして、フェリシアを黄泉へと送ろうとした人物とは? 至宝と称えられながらも表舞台から陽炎のように消えた侯爵令嬢と、その強大すぎる魔力と特異な容姿により魔王と恐れられる公爵の、恋と成長の物語。 表紙は友人の丸インコさんが描いてくださいました!感謝♡

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

処理中です...