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29・<<葵蒼馬エンド>>
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まずは蒼馬君にメールを返そうと(この前告白断ったところだから、返信しないと傷つけちゃいそうだし)、文章を打っていたら彼とのHの記憶が蘇ってきた。
返信内容はなんとか打てたけど、これ以上は無理だった。
とりあえず彼だけに返信して、私はお風呂場へ向かう。心配させちゃうかもしれないが、ほかの人への返信は明日記憶の封印が終わってからにさせてもらおう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
シャワーを浴びると、少し頭がすっきりした。
ほかの人にも返信しておこうかなー、特に蒼吾君達三人は『私係』だし、なんて思いながらスマホを見た。
でもほかの男の子のメールを開いて返信しようとしていたら、やっぱり彼とのHの記憶が蘇ってきて顔が熱くなっていく。……今日はやめておこう。
ベッドでゴロゴロすることにしたものの、シャワーも浴びたのにモヤモヤする。
墨羽さんがいなかったら、自分でシてすっきり出来るのに。
このままひとりでいてもムラムラは治まらないと思い、私はシャワーの後で着ていたパジャマを脱いで制服に着替えた。まだ夜には早いし、学園の購買にクリームパン買いに行こーっと。
夏休みの最終日だし、たぶん蒼吾君と紅太郎君は今朝黒沢家の豪華客船から帰ったところだから、わざわざ学園へ登校したりはしないだろう。
私には豪華客船へ招待された記憶と、ひとりで勉強しながらダラダラしていた最近の記憶が両方ある。蒼馬君達とHしながら過ごしていた記憶も。
海王さんはもう学園生ではないし(卒業生らしいけど)、蒼馬君は生徒会長だから生徒会室に近づきさえしなければ会うこともないはずだ。
なんて、思っていた私は浅はかだった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
校舎に入ってから購買へ至るまでの道筋に、一学年下の(でも十八歳以上だよ!)蒼馬君の教室があったのだ。
まあ教室前の廊下にはだれもいないし、蒼馬君は生徒会室だよね。
ここに来てもまだ甘い考えで、私は一学年下の教室の前を通り過ぎようとした。中には数名の生徒がいるようで、話している声が漏れ聞こえてくる。
「……べつに普通じゃない? 桜山だってムラムラするときくらいあるでしょ?」
うわ、蒼馬君だ。私は足を速めた。
「……だからって! 姉者は清廉潔白な女神のような女性なんだ。あんな欲望を……」
ん? さっき蒼馬君『桜山』って言ってたよね?
もしかして一緒にいるの沙姫ちゃんの弟さん?
え? 『あんな欲望』ってなに? 私に告白しておいて、蒼吾君ってばまだ沙姫ちゃんを狙ってるの? 私が告白を断ったから?
思わず教室に近寄って詳しく聞こうとしたとき、扉が開いた。
「だれ?……って、世莉先輩?」
「ごめん蒼馬君、少し話聞いちゃった。沙姫ちゃんになにかあったの?」
「葵、その女生徒はだれだ?」
そう言ったのはメガネで色の違う制服を着た──沙姫ちゃんの親衛隊の特攻隊長だった。
あれ? 親衛隊の特攻隊長って沙姫ちゃんの弟さんだったの?
「初めまして、天光世莉です」
「ああ、葵を振ったという……」
「うるさいよ、桜山」
「すまない」
「いきなりごめんなさい。私、これでも沙姫ちゃんの友達なの。沙姫ちゃんが困っているのなら、なにか力になりたいの。なにがあったか教えてもらえないかな?」
沙姫ちゃんの弟さんは、私の言葉を聞いて真っ赤になった。
「あ、いや、その、だれかが姉者に良からぬことをしようというのなら我ら親衛隊が始末するので気にしないでください。これは、その、家族のことなので」
「家族? も、もしかして借金の形に結婚を迫られてるとか?」
「違います! 大丈夫です、とにかく大丈夫ですからーっ!」
叫んで、彼は走り去っていった。
葵財閥なら、だれかに借金を背負わせるのも簡単だよね(偏見)。
蒼馬君が私の横に来て耳元に囁く。
「……桜山はお姉さんを神格化してるから、彼女がオナニーしてるのを認められないだけですよ」
「ふぇっ!」
なんてこと教えてくれるんだ蒼馬君め!
今度沙姫ちゃんに会ったときに思い出しちゃうでしょ!
まあ、私も墨羽さんがいなかったら家でシてたし、人間だから仕方がない。深く考えないように……弟さん! それ友達に相談しちゃダメなヤツー!
「……ところで世莉先輩」
「なぁに?」
弟さんがいなくなると、教室には私と蒼馬君しかいなかった。
彼は教室の扉を閉め、近くの机の上に座る。
ちょっとドキッとしたけど、十八歳以上とはいえ学園生ならこれくらい乱暴なところもあるものだよね。
「世莉先輩さあ、僕の告白OKしてくれましたよね?」
「え?」
「サキュバスの姿で僕のところへ来て、蒼馬君のおち〇ぽが美味しいから私の淫らなおま〇こが喜んでるのぉ。蒼馬君のおち〇ぽで私の淫らなおま〇こをグチャグチャにしてぇっておねだりしたこともありましたよね?」
「ふええぇぇぇっ!」
蒼馬君にも消えた時間の記憶がある? なんで?
彼は話を続けながら、制服のポケットに入れていたスマホを取り出した。
着信を告げる点滅に気がついたのだろう。
「さっき世莉先輩の顔を見た瞬間、記憶が蘇って来たんですよ。……あ、メールの返信もくださってたんですね。ありがとうございます」
蒼馬君は氷の微笑を浮かべて私を見つめる。
監禁男の片鱗を覗かせているときの蒼吾君にそっくりだ。
視線の圧に負けて、私はサキュバス女神様のことを話してしまった。もちろん彼以外ともHしたことは秘密だ!
「ふうん。じゃあもう時間が戻ったりはしないんですね」
「しないと思う」
しないといいなあ。あのサキュバス女神様、ちょっと信用出来ないんだよね。
「じゃあそれはそれとして、世莉先輩は僕とお付き合いしてくれるんですよね? 僕のおち〇ぽミルク大好きですもんね?」
「それは……」
「セフレの多い兄さんのテクニックとか、赤城さんの巨根とかのほうが良いんですか? フリマの夜に僕のところへ来なかった記憶もあるってことは、海王さんにも抱かれたことがあるんですよね? 海王さんの長いですもんね。僕のじゃ満足出来ませんか?」
蒼馬君は頭が良い子(十八歳以上だけどね!)なので、少しの情報から真実に辿り着いていた。
「……そんなことはないです。お付き合いしてたときは、蒼馬君が一番好きでした」
「ですよね! 嬉しいです、世莉先輩!」
その後、教室で滅茶苦茶Hした。
蒼馬君は霊力が強いので、海王さんの隠形の術のように周囲の認識を阻害する結界を張ることが出来るそうだ。
消えた時間の生徒会室のときは、恥ずかしがる私が見たくて結界のこと秘密にしてたんだって。……認識を阻害されてても、人前でするのはやめて欲しいなあ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そして翌日の新学期。
夏休みの最終日に私が返信しなかった人には消えた時間の記憶は蘇っていなかった。
私と蒼馬君は恋人同士になって──まあ時間が戻らなかったらなってたわけだし、夏の間に成長した蒼馬君はすっごく私の好みだしね。とはいえ淫語好きはやめて欲しいんだけど。
世はすべてこともなし!……だったらいいなあ。
私と蒼馬君に消えた時間の記憶が残っているのはいいとして、ほかの人とHした記憶の詳細は消えても、消えた時間でシたことがあるという記憶は消えてないんだよねえ。
サキュバス女神様ぇ。
<<葵蒼馬エンド>>
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次回は咲一がメイン視点+蒼馬視点のちょいエロ、沙姫視点のGLもあります。苦手な方は飛ばしてください。
返信内容はなんとか打てたけど、これ以上は無理だった。
とりあえず彼だけに返信して、私はお風呂場へ向かう。心配させちゃうかもしれないが、ほかの人への返信は明日記憶の封印が終わってからにさせてもらおう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
シャワーを浴びると、少し頭がすっきりした。
ほかの人にも返信しておこうかなー、特に蒼吾君達三人は『私係』だし、なんて思いながらスマホを見た。
でもほかの男の子のメールを開いて返信しようとしていたら、やっぱり彼とのHの記憶が蘇ってきて顔が熱くなっていく。……今日はやめておこう。
ベッドでゴロゴロすることにしたものの、シャワーも浴びたのにモヤモヤする。
墨羽さんがいなかったら、自分でシてすっきり出来るのに。
このままひとりでいてもムラムラは治まらないと思い、私はシャワーの後で着ていたパジャマを脱いで制服に着替えた。まだ夜には早いし、学園の購買にクリームパン買いに行こーっと。
夏休みの最終日だし、たぶん蒼吾君と紅太郎君は今朝黒沢家の豪華客船から帰ったところだから、わざわざ学園へ登校したりはしないだろう。
私には豪華客船へ招待された記憶と、ひとりで勉強しながらダラダラしていた最近の記憶が両方ある。蒼馬君達とHしながら過ごしていた記憶も。
海王さんはもう学園生ではないし(卒業生らしいけど)、蒼馬君は生徒会長だから生徒会室に近づきさえしなければ会うこともないはずだ。
なんて、思っていた私は浅はかだった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
校舎に入ってから購買へ至るまでの道筋に、一学年下の(でも十八歳以上だよ!)蒼馬君の教室があったのだ。
まあ教室前の廊下にはだれもいないし、蒼馬君は生徒会室だよね。
ここに来てもまだ甘い考えで、私は一学年下の教室の前を通り過ぎようとした。中には数名の生徒がいるようで、話している声が漏れ聞こえてくる。
「……べつに普通じゃない? 桜山だってムラムラするときくらいあるでしょ?」
うわ、蒼馬君だ。私は足を速めた。
「……だからって! 姉者は清廉潔白な女神のような女性なんだ。あんな欲望を……」
ん? さっき蒼馬君『桜山』って言ってたよね?
もしかして一緒にいるの沙姫ちゃんの弟さん?
え? 『あんな欲望』ってなに? 私に告白しておいて、蒼吾君ってばまだ沙姫ちゃんを狙ってるの? 私が告白を断ったから?
思わず教室に近寄って詳しく聞こうとしたとき、扉が開いた。
「だれ?……って、世莉先輩?」
「ごめん蒼馬君、少し話聞いちゃった。沙姫ちゃんになにかあったの?」
「葵、その女生徒はだれだ?」
そう言ったのはメガネで色の違う制服を着た──沙姫ちゃんの親衛隊の特攻隊長だった。
あれ? 親衛隊の特攻隊長って沙姫ちゃんの弟さんだったの?
「初めまして、天光世莉です」
「ああ、葵を振ったという……」
「うるさいよ、桜山」
「すまない」
「いきなりごめんなさい。私、これでも沙姫ちゃんの友達なの。沙姫ちゃんが困っているのなら、なにか力になりたいの。なにがあったか教えてもらえないかな?」
沙姫ちゃんの弟さんは、私の言葉を聞いて真っ赤になった。
「あ、いや、その、だれかが姉者に良からぬことをしようというのなら我ら親衛隊が始末するので気にしないでください。これは、その、家族のことなので」
「家族? も、もしかして借金の形に結婚を迫られてるとか?」
「違います! 大丈夫です、とにかく大丈夫ですからーっ!」
叫んで、彼は走り去っていった。
葵財閥なら、だれかに借金を背負わせるのも簡単だよね(偏見)。
蒼馬君が私の横に来て耳元に囁く。
「……桜山はお姉さんを神格化してるから、彼女がオナニーしてるのを認められないだけですよ」
「ふぇっ!」
なんてこと教えてくれるんだ蒼馬君め!
今度沙姫ちゃんに会ったときに思い出しちゃうでしょ!
まあ、私も墨羽さんがいなかったら家でシてたし、人間だから仕方がない。深く考えないように……弟さん! それ友達に相談しちゃダメなヤツー!
「……ところで世莉先輩」
「なぁに?」
弟さんがいなくなると、教室には私と蒼馬君しかいなかった。
彼は教室の扉を閉め、近くの机の上に座る。
ちょっとドキッとしたけど、十八歳以上とはいえ学園生ならこれくらい乱暴なところもあるものだよね。
「世莉先輩さあ、僕の告白OKしてくれましたよね?」
「え?」
「サキュバスの姿で僕のところへ来て、蒼馬君のおち〇ぽが美味しいから私の淫らなおま〇こが喜んでるのぉ。蒼馬君のおち〇ぽで私の淫らなおま〇こをグチャグチャにしてぇっておねだりしたこともありましたよね?」
「ふええぇぇぇっ!」
蒼馬君にも消えた時間の記憶がある? なんで?
彼は話を続けながら、制服のポケットに入れていたスマホを取り出した。
着信を告げる点滅に気がついたのだろう。
「さっき世莉先輩の顔を見た瞬間、記憶が蘇って来たんですよ。……あ、メールの返信もくださってたんですね。ありがとうございます」
蒼馬君は氷の微笑を浮かべて私を見つめる。
監禁男の片鱗を覗かせているときの蒼吾君にそっくりだ。
視線の圧に負けて、私はサキュバス女神様のことを話してしまった。もちろん彼以外ともHしたことは秘密だ!
「ふうん。じゃあもう時間が戻ったりはしないんですね」
「しないと思う」
しないといいなあ。あのサキュバス女神様、ちょっと信用出来ないんだよね。
「じゃあそれはそれとして、世莉先輩は僕とお付き合いしてくれるんですよね? 僕のおち〇ぽミルク大好きですもんね?」
「それは……」
「セフレの多い兄さんのテクニックとか、赤城さんの巨根とかのほうが良いんですか? フリマの夜に僕のところへ来なかった記憶もあるってことは、海王さんにも抱かれたことがあるんですよね? 海王さんの長いですもんね。僕のじゃ満足出来ませんか?」
蒼馬君は頭が良い子(十八歳以上だけどね!)なので、少しの情報から真実に辿り着いていた。
「……そんなことはないです。お付き合いしてたときは、蒼馬君が一番好きでした」
「ですよね! 嬉しいです、世莉先輩!」
その後、教室で滅茶苦茶Hした。
蒼馬君は霊力が強いので、海王さんの隠形の術のように周囲の認識を阻害する結界を張ることが出来るそうだ。
消えた時間の生徒会室のときは、恥ずかしがる私が見たくて結界のこと秘密にしてたんだって。……認識を阻害されてても、人前でするのはやめて欲しいなあ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そして翌日の新学期。
夏休みの最終日に私が返信しなかった人には消えた時間の記憶は蘇っていなかった。
私と蒼馬君は恋人同士になって──まあ時間が戻らなかったらなってたわけだし、夏の間に成長した蒼馬君はすっごく私の好みだしね。とはいえ淫語好きはやめて欲しいんだけど。
世はすべてこともなし!……だったらいいなあ。
私と蒼馬君に消えた時間の記憶が残っているのはいいとして、ほかの人とHした記憶の詳細は消えても、消えた時間でシたことがあるという記憶は消えてないんだよねえ。
サキュバス女神様ぇ。
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