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第二部
魔王城で朝食を②
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「そう怪訝な顔をするな。食えるものだ」
「…人間が食べて大丈夫? 食べたらメデューサになったりしない?」
「失礼なやつだな。瘴気なんて入っていないちゃんと人間の世界の食い物だ」
「…いただきます」
スプーンでスープをすくい口に運ぶと旨味が広がった。
「…おいしい」
「料理人が喜ぶな」
「…料理人、いるんだ。使用人も?」
「いる」
「全然姿をみないんだけど…」
「やつらは主人たちの前に姿を現してはいけないという使用人の規律を厳守しているからだ」
そういえば中世ヨーロッパだとそういう時代があったと聞いた覚えがある。
「…だからって書き置きする?」
「書き置き?」
なんでもないと答えおいしく食事を終えた。
「さて、では城の案内…は必要ないか?」
目の前の本人を討伐しにきて歩き回ったから大体はわかるからね。
「そう、だね。あ、でも勝手に見て回っただけだったからできれば案内してもらいたいかな」
「ああ、戸棚やクローゼットまで開けていたな。物取りかと思ったぞ」
「あ、あれはゲーマーの習性というかっ」
ついアイテム探しをしてしまった。
なんせ魔王城だからレアな物ありそうだし。
「重要な点をまず教えておくが、この城の中に居る限り俺に位置情報は筒抜けだ。おかしな動きがあればすぐに俺の知ることと思え」
「いや、協力するし裏切るつもりはないよ。だけれど、肝に銘じます」
「宝物庫のものや食料庫をまた漁るなという意味だからな」
「ごめんなさい!」
前来たときにやりましたとも。
ばっちり気づかれてた。
きっとがめつい上に食い意地がはってると思われている。ちなみに宝物庫は鍵がかかってて開かなくて食料庫はその時は空だった。
恥ずかしい。もう絶対やらない。
「忘れて!」と言っても面白そうにこっちを見るだけでスルーされてしまった。
おのれ、魔王め。
「…人間が食べて大丈夫? 食べたらメデューサになったりしない?」
「失礼なやつだな。瘴気なんて入っていないちゃんと人間の世界の食い物だ」
「…いただきます」
スプーンでスープをすくい口に運ぶと旨味が広がった。
「…おいしい」
「料理人が喜ぶな」
「…料理人、いるんだ。使用人も?」
「いる」
「全然姿をみないんだけど…」
「やつらは主人たちの前に姿を現してはいけないという使用人の規律を厳守しているからだ」
そういえば中世ヨーロッパだとそういう時代があったと聞いた覚えがある。
「…だからって書き置きする?」
「書き置き?」
なんでもないと答えおいしく食事を終えた。
「さて、では城の案内…は必要ないか?」
目の前の本人を討伐しにきて歩き回ったから大体はわかるからね。
「そう、だね。あ、でも勝手に見て回っただけだったからできれば案内してもらいたいかな」
「ああ、戸棚やクローゼットまで開けていたな。物取りかと思ったぞ」
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「ごめんなさい!」
前来たときにやりましたとも。
ばっちり気づかれてた。
きっとがめつい上に食い意地がはってると思われている。ちなみに宝物庫は鍵がかかってて開かなくて食料庫はその時は空だった。
恥ずかしい。もう絶対やらない。
「忘れて!」と言っても面白そうにこっちを見るだけでスルーされてしまった。
おのれ、魔王め。
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