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第二部
四天王ガエル②
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「ああ、ご苦労。で、報告はあとだ。聖女のリンカだ。俺への協力に同意しこれからはこの城に暮らす。俺の客だ、大事に扱え」
「おおっ とうとう聖女に協力を取り付けたか! 快挙だ! めでたい! ガエルだ、よろしく聖女殿!」
「よ、よろしくガエルさん。とうとうって?」
「ガエルでよい。ふむ、それはだなーー」
リンゴーン…リンゴーン…リンゴーン…
ん? これは鐘の音?
「昼の鐘です。昼食の用意がされていますので続きは食堂でしましょう」
「おっ 今日は何の肉かな」
「肉ならあなたはなんでもよいのでしょうに」
知らない間にずいぶん時間が経っていたようだ。
そういえばお腹も空いている。
さっさと歩き出したガエルは居館に向かわずにあらぬ方向にいく。どこに行くのかと目で追うとグリフォンに跨り飛び上がると居館の5階の壁の大穴に着地した。
「あれが壁に大穴を空けた馬鹿だ」
「あいつか!」
とても納得した。
食堂に移動するとまたもすでにテーブルには料理が並んでいた。チキンソテーにザワークラウト、バケットにミートパイとほぼ炭水化物とお肉でガッツリメニューだ。
野菜はあまり手に入らないのかもしれないけれど、あまり好きではないので全然かまわない。
この料理も全部おいしいので大満足だ。
塩加減はちょうど良くて肉のイヤな臭みもなく、パイもサクサクで腕のいい料理人さんのようだ。
まったく姿が見えないのが不安だけど…
「おいしい…」
「そうだろうそうだろう! 遠慮せずたんと食え! 肉を食えば強くなれるからな!」
「は、はい」
「お前様は痩せ過ぎだ。戦うには何ものにも揺るがぬ強靭な肉体が必要だ! だからたくさん肉を食え!」
「はい…」
短い袖からのぞく自慢の上腕二頭筋を見せびらかしながら肉ばかり食べるガエルは筋肉信奉者でもあるようだ。
プロテインドリンクに出会ったら愛飲するに違いない。
魔王とツヴァイは目も合わせずスルーしている。
この熱い筋肉語りに慣れきっていて相手をする気がないようだ。
わたしにガエルの聞き手の役目を押し付けてるのか? こんな熱い人会ったことないからどう対応したらいいのかわからないんですが。
ちなみにグリフォンはガエルの足元でお昼寝をしている。おっかない見た目だけどおとなしいいい子のようだ。
と、そういえば聞きたいことがあったのだった。
例の日記にあったようにガエルは400年前、聖女アスカさんと戦った人物の表現に当てはまる。
やはり本人なのだろうか。
「あの、ガエル、聞きたいことがあるのだけど…」
「なんだ? なんでも聞くがいい!」
「400年前、聖女アスカさんと戦った?」
「ん? ああ、ツヴァイの時の聖女殿か? 戦ったな。歴代の中では強い方だったか」
やはり本人のようだ。
そうなるとガエルは少なくても400年以上生きているのか。若者的な情熱を感じるからツヴァイより年上なのが意外。
「あなたはいつ頃から生きているの?」
「うむ、800年程か」
「え」
「こいつはこれで四天王最古参だ。中身はいつまでもガキのようだがな」
魔王による最古参発言に驚愕した。
800年生きてこんなに落ち着きないひとがいるのか!
…ツヴァイという落ち着きあるのが四天王入りしてよかったね、魔王一派。
「おおっ とうとう聖女に協力を取り付けたか! 快挙だ! めでたい! ガエルだ、よろしく聖女殿!」
「よ、よろしくガエルさん。とうとうって?」
「ガエルでよい。ふむ、それはだなーー」
リンゴーン…リンゴーン…リンゴーン…
ん? これは鐘の音?
「昼の鐘です。昼食の用意がされていますので続きは食堂でしましょう」
「おっ 今日は何の肉かな」
「肉ならあなたはなんでもよいのでしょうに」
知らない間にずいぶん時間が経っていたようだ。
そういえばお腹も空いている。
さっさと歩き出したガエルは居館に向かわずにあらぬ方向にいく。どこに行くのかと目で追うとグリフォンに跨り飛び上がると居館の5階の壁の大穴に着地した。
「あれが壁に大穴を空けた馬鹿だ」
「あいつか!」
とても納得した。
食堂に移動するとまたもすでにテーブルには料理が並んでいた。チキンソテーにザワークラウト、バケットにミートパイとほぼ炭水化物とお肉でガッツリメニューだ。
野菜はあまり手に入らないのかもしれないけれど、あまり好きではないので全然かまわない。
この料理も全部おいしいので大満足だ。
塩加減はちょうど良くて肉のイヤな臭みもなく、パイもサクサクで腕のいい料理人さんのようだ。
まったく姿が見えないのが不安だけど…
「おいしい…」
「そうだろうそうだろう! 遠慮せずたんと食え! 肉を食えば強くなれるからな!」
「は、はい」
「お前様は痩せ過ぎだ。戦うには何ものにも揺るがぬ強靭な肉体が必要だ! だからたくさん肉を食え!」
「はい…」
短い袖からのぞく自慢の上腕二頭筋を見せびらかしながら肉ばかり食べるガエルは筋肉信奉者でもあるようだ。
プロテインドリンクに出会ったら愛飲するに違いない。
魔王とツヴァイは目も合わせずスルーしている。
この熱い筋肉語りに慣れきっていて相手をする気がないようだ。
わたしにガエルの聞き手の役目を押し付けてるのか? こんな熱い人会ったことないからどう対応したらいいのかわからないんですが。
ちなみにグリフォンはガエルの足元でお昼寝をしている。おっかない見た目だけどおとなしいいい子のようだ。
と、そういえば聞きたいことがあったのだった。
例の日記にあったようにガエルは400年前、聖女アスカさんと戦った人物の表現に当てはまる。
やはり本人なのだろうか。
「あの、ガエル、聞きたいことがあるのだけど…」
「なんだ? なんでも聞くがいい!」
「400年前、聖女アスカさんと戦った?」
「ん? ああ、ツヴァイの時の聖女殿か? 戦ったな。歴代の中では強い方だったか」
やはり本人のようだ。
そうなるとガエルは少なくても400年以上生きているのか。若者的な情熱を感じるからツヴァイより年上なのが意外。
「あなたはいつ頃から生きているの?」
「うむ、800年程か」
「え」
「こいつはこれで四天王最古参だ。中身はいつまでもガキのようだがな」
魔王による最古参発言に驚愕した。
800年生きてこんなに落ち着きないひとがいるのか!
…ツヴァイという落ち着きあるのが四天王入りしてよかったね、魔王一派。
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