地獄タクシー Ⅱ

コノミナ

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3章 煙鬼

足取り

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「魔美、食事が終わったらナイルを連れてきてくれ」
「はい」

「夜野さん、居ました」
「一ヵ月半前に男が殴られて死んでいます」
「犯人は」
「まだ捕まっていません」
礼司が目をつぶってしばらくすると
「よし、見えた」
「なにが?」
「達也君が苦しくてもがいた時首傷から出た血が男の地縛霊にかかったんだ」
「うん、うん」真理子は体を寄せてきた
「死んだ男はタバコを吸っていた男に注意をして殴られた」
「なるほど」
「その男は」
「あいつだ!!」四人は口をそろえていった。
「でも、どうして他の男が死んだのですか?」
「この3日間渋谷に来なかった、代わりに同じ条件の男の肺を食った」
「そうか!!」

「おお、もう7時だ、浜田、魔美を頼む」
「はい」
魔美と浜田は中野に向かった
「夜野さんと二人で捜査ね」
「ああ、調査ね、民間人だから」
「うふふ、変な所にこだわるのね」
「まあね」
「そう言うところも好き!」
「おれ?」

そこに真理子の電話がなった
「真理子さん」
「はい」
「男がわかりました」
「ありがとう」
「居酒屋 星の雨の従業員です。小島です」
「ありがとう」

真理子は礼司に向かって「夜野さん解かったわ」
「おお、どこだ」
「星の雨」
「よし、行こう」
礼司と真理子は居酒屋星の雨に向かった

「えーとこのビルの7階だわ」
「うん」
二人がエレベーターで上がり扉が開くと
「いらっしゃませ」男の元気な声が聞こえた
「あっ、すみません。客じゃないです」
「はい」
「この男性知りませんか?」
礼司は似顔絵のビラを見せた
「はい、うちの従業員です」
「ちょっと話があるんですけど」
「ああ、今日は休みです」
「ああ、そうなんですか?連絡先は?」
「あのう、警察の人ですか?」
「いいえ」
「じゃあ、お断りします」
「そりゃそうだ、お邪魔しました」
礼司は素直にあきらめた。

「私が聞こうか?」真理子が言った
「いいよ、俺達警察じゃないから、これもやつの運命かも」
「でも、渋谷にいるんでしょ?」
「うん、休みだから帰ったかも知れない」
「そうだね」
「でも、まずいなあ」
「えっ?」
「他の被害者が出てくる可能性がある」
「鬼の?」
「うん」

礼司と真理子は星の雨の前で魔美たちを待っていると
ダルメシアンのナイルを連れた魔美と浜田が来た
「待っていたよ」
「はい、じゃあ小島の連絡先を聞いてきます」
「頼むよ、ああもう8時過ぎてしまった」
「あと、3時間」
浜田が7階から降りてくると
「聞いてきました」
「ありがとう」
「小島は2ヶ月前から勤めていたそうです」
「どうして休んでいるんだ」
「風邪だそうです」

「それなのに今日は渋谷にいた、変なやつだな」
「ええ、やつは挙動不審なところがあるようですよ」
「なるほど」
「パチンコが出なくて他の店に移っているかも」
「よし、ナイルに探してもらおう」
「ナイルお店に入れるかしら」
「あはは、それは無理だ」
「じゃあどうすれば?」

「うん、デパートの本店前で待っていればいい」
「ええ、どうして?」
「殺された場所が確実に進んでいる、本店に向かって
だから次に事件が起きるのはこの近くだ」
「そういえばお母さんと達也君はデパートに向かっていたのよね」
「そうだ」礼司は確信した

四人はデパートの前に立ってナイルに
マールボロ・ライト・メンソール・ボックスと
ブルガリアのアクアの香りを嗅がせた
「ナイルこの両方の臭いがする男を捜して」
ナイルと魔美はデパートの周りの通行人に鼻を近づけた
その時礼司は何かを感じ
「魔美来るぞ」
「うん、早すぎる」
「ええ、11時じゃないんですか」
浜田が礼司に聞いた
「いや、そうとは決まっていない、
ただ退治をする時間が11時から12時なだけです」
「そうなんですか?では今事件が起きてもおかしくないわけですすね」
「そうだ」
「よし」
「急ぐぞ、魔美この道を逆走する」
「はい」

ナイルは通行人に鼻を向け一生懸命臭いのする人を探していた
その時、ナイルが激しくリードを引っ張った。
それは咥えタバコで金髪に髪を染めたおねえ系の女性だった
「だめよ、ナイル」
「ナイルの好みの女だったのか?」
「失礼ね、ナイルは女の子よ」
「ん?魔美」
「はい」
「おんなでもメンズのオーデコロンつけるのか?」
「うん、好きな香りなら」
魔美がそう言うと礼司は走り出した。
「やばい」
礼司はさっきすれ違った女性を追いかけた
 
「おい」
女性はイヤホーンをつけているので礼司の声が聞こえなかった
人通りが多く携帯メールをしたりイヤホーンをして
勝手気まま歩く若者礼司はなかなか女性に近づけなかった
「すみません、すみません」
 
すると、ネオンで明るい夜空が真っ黒に変わり
女性が手に持ったタバコを口にすると
頭の上に白い煙が雲のように覆った

「あのバカ女!!気付けよ」
礼司はやっとの思いで横に並びダーツの矢を倒れこみながら
女性のタバコに向けて投げた
「きゃー危ない」ナイルを連れた魔美が悲鳴をあげた
タバコに刺さった矢は3メートルほど飛んで植え込みの樹に刺さった
その瞬間女性の上に有った煙の塊りが消えていった
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