一人ぼっちの少年と白い魔物

妖猫

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悲しい物語

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この世界にはある悲しい話が語り継がれていました。

それは滅びた王国の近くにある森の奥にそれは それは白い魔物がひっそりと暮らしていると言われるような物語でした。

その魔物はかつてはその滅びた王国の王族の1人で王族のみんなに可愛がれていた姫様でした。姫様のお父様は一番偉い王様だったので王位は上から2番目で偉いとこにあったのですが、見た目が普通の人とは異なるところがありました。

それは生まれつき全身真っ白で瞳が血のように赤かっただったため、王族のみんなは神の子が授かったと言い、大いに喜んでいました。でも住民のみんなの反応は気味が悪いと。

でもその姫様は赤ちゃんの時は体が弱くて命は短いとお医者に言われていましたが、周りの人が一所懸命看病してくれたお陰で、体は丈夫になり性格が明るく何事に対して全力な子に育ちました。

なのでこの嫌な事からも逃げないで、住民のみんなと仲良くなろうと声をかけて続けてやがて住民のみんなは見た目で判断するんじゃなくて性格を見ないとダメだと気付き、心を開き始め、やがて好かれるようになりました。

それを見て気に入らなかった王位でいうと3番目に当たる双子の弟(といっても見た目と性格は似てませんでしたが)の王子はその優しい姉様を騙して城の近くにある広くて暗い森の奥にある何年も使われていなかった別荘に閉じ込めました。当時、王族の人達はその子を崇めていたためあらゆる手を使い探していましたが、見つかりませんでした。何しろ、長年使われていない別荘に閉じ込められると思っていなかったから。王族のみんなが必死に探している姿を見ていた王子は王族の人達に

「姉様は自分からいなくなったんだよ。最後に会ったときにサヨウナラと言い、森の中に行ったんだよ」

と嘘を言いました。それを聞いた王族の人々、特に双子の両親は悲しみました。するとまた王子は

「姉様が最後にこの話を本にして欲しいと頼まれた」

とまた嘘を言い、その両親に姉様が使っていたノートを渡しました。両親は悲しんでいるがあまりに、王子の字だと気付かず、王子様に騙されてこの物語を広めてしまいました。


「むかしむかし、ある所に真っ白くて目が血のように真っ赤な魔物がいました。その魔物はこのお城に襲って好きに暴れました。家や店などの建物が被害が出ていて住民のみんなが困り果てていたところにこの城の持ち主である王様が倒すといい化け物の前に降り立つと早速戦いが始まりました。死闘の末にようやく森の奥に閉じ込めた」と。 

両親はこんな話を書くのかと疑問に思いましたが、ずっと仕事のことばかりであの子を構ってあげれなかったからこんなことを書いたのかと思い、なんにも言いませんでした。

しかし住民たちはもちろんあの姫様がそんな暗い話を書くはずない、弟である王子が書いたやろと城まで行きその王族に訴えましたが、姫がいなくなった事で王位が上がり、偉くなった王子は住民の前に出ると見せしめに訴えに来ていた住民の中のひとりを殺すよう家来に命じ、殺しました。そして、

「次に同じことをしたら1人ずつ殺すぞ、そして俺が作ったこの話を広めろ!これは命令だ!」

と言い放ちました。

殺されたくなかった訴えに来ていた住民のみんなはその王国の元を去り、やがて王子は寛容だった自分のお父さんつまり王様を暗殺すると王子はそのお父さんの後を継き王様になりました。王様になったとたん、あちこちに戦争に仕掛けはじめましたが、元々頭が良くなかったので簡単に返り討ちされてしまい、挙句の果てに自分を守るためにその王国を捨ててどこかに消えました。

やがてその平和で幸せだった王国は滅びました。残っていた住民達は先にこの国に出た元住民を交流し、見知らず土地に根を生やしながら優しかった姫様のことを忘れないようにと親から子、子からまた孫へとその物語を作り替え、語り継がれました。

「むかしむかし、ある滅びた王国に神の子たちが産まれました。その子は王様だった父様ゆずりの賢い頭と母様ゆずりの優しい心を持っていました。でも、それを嫉妬した双子の弟はずる賢い頭を使い、姉様を騙し、城のそばにある広大な森の奥に住んでいた白い魔物に喰われてしまいました。その姫様がいなくなった王族や住民のみんなは悲しみに暮れましたとさ」

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