吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~ 【累計9.6万pt】

近衛 愛

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第4章 ダンジョンマート金沢店 初めての休暇と観光編

【035】初めての休暇とオアシス8

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リクライニングベッドのおいてある砂浜に戻ってきた。

「さっみなさんまずは、そこにお座りになってください。」

玉藻姉さん、妲己姉さん、サクラちゃん、ミリィの順番で正座していく。水着で正座している姿はちょっとなんか違うけど、大事なことだし今はおいておこう。

「それで、いきさつをまだ聞いてないのですが、どうして、水の中に僕を沈めたんですか?」

「はじめは、妲己姉さんが、ウィーンさんが、これだ可愛いくて、綺麗な美少女たちが4人もいるのに興味なさそうに、私たちが遊んでいるにも関わらず、一人で作業していることに気付いたんです。」

「だってん、わらわは、男性の見つめるような視線がないと物足りないんですもん」

「そういわれると、私たちもせっかく可愛い水着を気合いを入れて選んだのに、女性同士でいいねって褒め合いはしましたけど、異性としての感想も聞いておきたかったんです。

でも、でも、まったく興味なく作業されていると、可愛いとか綺麗とかって自信がどんどんなくなっていって、そのうち、気付いたんです。とっても重要なことを。。。。。」


「玉藻姉さん、大事なことですか?」

「そうとても大事なことです。ウィーンさんが私やサクラちゃん、ミリィちゃんの水着姿を間近でみて、鼻血を噴き出してないことに気付いたんですよ。

そう、妲己姉さんの時は、何度も鼻血を出したのに、私たちに対しては一度も出してない。これは女性としての意地の問題です。

そうなると、私たちに興味ないんじゃないかという話になりまして、なんかどんどんウィーンさんに対して、腹が立ってきました。それで、ちょっと悪戯(いたずら)をして、痛い目にみてもらおうと。。。。」


「ほう、そんな理由で、ぼくを殺そうとしたんですか?」

「違うの。ウィーンちゃん。誰も殺そうとは思ってないわ。ちょっと、水にいきなり落っことしてあわてふためく姿をみたかっただけなの。」

鋭い目線がサクラちゃんをにらみつける。
肩を震わせびくっとする。

「あ~そんなに怖がらなくて、大丈夫ですよ。サクラちゃん。さっきので溜飲は大分下がりましたので、これ以上は何もしませんよ。今は事情を確認しているだけですから。」

「まさか、ウィーンちゃんが泳げないとは思ってなくて。。。。。でも万が一のことがあるかもって、マリンちゃんを召喚していたから、大丈夫だったけど。

 ウィーンちゃんがあそこまで怒るなんて思ってもみませんでした。ごめんんさい。」


さて、どうしようかな?どうも僕にも女性陣の水着を褒めず、また、関わりせず寝ていたという非があるし、死にかけたのは、さっきの空中からの水中突撃ダイブでとりあえず相殺したし、吸血鬼として恐怖もあたえたから。ここら辺で手打ちにしといた方がよさそうですね。

「いえいえ、もう過ぎてしまったことですし、さっき謝ってもらったし、今回はこれでチャラでいいですよ。足もわざわざ正座しなくても、崩しても構いませんし。」

と僕は剣呑な雰囲気をやめた。

「「「「は~~~助かった。。。。」」」」

ほっとしたのか、砂の上に、足を崩して、横になっていく女性陣。

いや~でもよく考えたらおかしな光景ですね。見た目年齢的にはさほど変わりませんけど、実年齢を考えたら数百年以上も生きている物の怪の代表たちが、たかだか22歳の若い男の子に怒られて、萎縮していたんですから。

「気を抜いている所悪いですけど、次やったらどうなるかわかってますよね。」

最後に念入りに釘をさしておく。最後が肝心なのだ。許したから、また次同じことをしても謝ったら許してもらえると思われては何度でも繰り返されてしまう。
そんなのは、僕はごめんだ。

「「「はい、もう金輪際、さきほどのようなことはやりません」」」

いいお返事だ。妲己姉さんもさっきの空中ダイブがよほど怖かったようだ。

「わかれば、宜しい。せっかくの楽しみにしてた、オアシスなんですから、悪ふざけはシチャだめですよ。ま~今回の件は、発端は僕にもあったようですし、皆さんをないがしろにしてすみませんでした。」

「そうよん、ウィーーーンちゃん。せっかくこっちに来てまた、水着を変えたんだからちゃんと見てもらわないとん」

「そうそう、不躾で遠慮のない下心の混じった視線は嫌だけど、知人からの可愛いねって視線やコメントがないのはもっとダメなのよ。

ウィーンさんも今後このようなことがないようにしてくださいね。なにも私たちが特別にこんなことする訳ではないですから。」

「さっ、ウィーンちゃん。私たちの水着姿を鑑賞して、ちゃんと感想言ってくださいね」

「そうにゃ、ご主人もっとミリィたちを褒めるにゃ~~~」

うん、みんな調子を取り戻してきてよかった。怒られて、帰る休日の思い出なんて僕は嫌だからね。最後は楽しい思い出にして、後で笑い話に出来るくらいにしておきたい。

「えぇ、みなさんとてもよくお似合いですよ」

とみなさんを平等に褒める。ちなみに水着は視線の中に入らないように、首から上のみ視界に入る感じであたりを見回している。

みんながお互いに視線をあわせる。なんだろうこいつどうしようもないねって、視線でやりとりしている気がする。

僕は、これ以上は水着姿を直視するとまた、鼻血を出して、血液不足に陥りそうなんで、みないようにしているのだ。ブラッドワインも思わぬ形で消費してしまったから、在庫も少なくなってるし。

これがなくなってしまうと、人化が維持できなくなって、夜の街を吸血鬼となって徘徊し、若い女性の血を求めて彷徨ってしまうことになるだろう。しかも、半分無意識な行動で。

それだけは絶対にやめなければ。物の怪の存在がバレルことも、犯罪を犯して捕まることも僕は望んでいないのだ。

これ以上、この話をしていては、直接頭を押さえつけられ、強制的に見させられるかもしれない。それだけは何とか阻止せねば。

「さっ、みなさんお腹空いたでしょう。時間もそろそろお昼なので、ここでサンドイッチをたべましょう。」

「「「「は~~~いっ」」」」」

よかった。誤魔化されてくれた。とほっと胸をなでおろすウィーンであった。

食事が終わると、いい時間帯となり、玉藻姉さんも帰る時間なので、ダンジョンでの探索をやめて、現実世界に戻るのであった。

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