124 / 148
第12章 人間と物の怪の懇親会
【109】EXDELによる業務効率化の指導2
しおりを挟む
「はぁー、となると結局は手作業であの複雑な作業をしなければならないのですか。」
「どんな作業をされているかは分かりませんが、自動で本来している処理を手で打ってあげる必要がありますね。」
「自動化は簡単にするためにしているはずなのに、イレギュラーになると、操作が増えて複雑になってしまうとは、本末転倒ですかね。」
「いえいえ、天魔さん。多分そういう側面も導入する時にあったと思いますけど、元々は月末にある締め作業の負荷軽減やミスの軽減なとが目的だった筈ですよ。実際にシステム導入により負荷は半分近く、手書きでするよりも減っている筈です。」
「確かに。締日から、給与の支払い日時までに期限が限られてますので、その時間が3日間当初かかっていた作業が、半分になるなら事務員の負担は相当減りますね。その期間でしか出来ない仕事は、他の閑散日への振替が出来ないですから。」
「そうです。それにプログラムでやる分マスター作ってやるので、直接数値を弄って変更する直接作業ではなく、入力日のデータをみて、修正し、全体に反映させる間接作業になるので、分かりやすいかと言えば、わかりにくくなりますね。」
「これがソフトを導入したり、システムを入れた場合のメリット、デメリットな訳ですね。簡単な作業は誰でも出来るようになるが、その反面複雑な操作対応が分かるソフトの専任者が必要になるということですか。」
「ええ、その通りですね。そして、この関数、VBAの関数とプログラムの盛り盛りファイルで運用して行く場合は、問い合わせと今後の変更修正対応をどうしていくかも考えないといけませんね。」
「ああ、なるほど、複雑な手順は結局マニュアルを書いても
苦手な人は読まないし、それに複雑なイレギュラーになるとそもそも書いてないからということですね。」
「そうなんです。で、結局ソフト作成者に問い合わせや変更、修正依頼が殺到し、作った人の本来の業務が回らなくなるというストーリーです。」
「あー、それだと作成者は大変ですね。良かれと思って作ったものが、色んな人の手に渡ることによって、本来の業務が出来なくなるなんて。それにしても、ウィーンさんなんだか実感がこもってますね。どこかでそんなことがあったんですか?確かニートをしていたのでは?」
「えっ、あれだけお仕事できるのにウィーンさんはニートだったんですか?信じられません。」
「あーまー、実家がブラッドワインの製造販売をしてますから、その時に事務・経理関連の仕事をしてたんですよ。で、まー、そういう流れになってきて、最後の方は問い合わせや変更対応ばかりでしたね。まー、それも、結局家族からお前は仕事が出来ないダメなヤツだって、言われて勘当されましたので、今ここにいる訳ですけどね。はははっ」
「「・・・・」」
なるほど、その過去が原因で色々と反応がおかしかったんですね。いやはや、これほど出来る人にしてもらっていて、仕事をしていないとは、ご家族の方はどういう流れで言ったのでしょうかね。まー、その変な対応は徐々に私の方で直していきましょう。
天魔さんがチラッと雪那さんと小咲ちゃんの方を見ると、雪那さんもタイピングの練習を止めて、話を聞いていたのかコクンと頷いたし、小咲ちゃんもウンウンと頷く。
僕はそれらに気づかず遠い所を見ていた。あー、つい話の流れで重い話をしてしまった。なるべくみんなには気を使わさない様に上司として、オーナーとして毅然とした形で対応して行くつもりだったのに。
「でも、そういう実感のある話を聞くと、今回作るこの業務改善用のファイルも同様なことが起きる訳ですか?」
「ええ、同じことが起きると思いますよ。自分の部署で、自分が使う範囲で行うのであれば何の問題も出ないのですが、他の人が使う、会社が使う、他の支店も使うのだと同じケースが発生すると思います。それも使う人数が増えれば増えるほど、対応する人間に負担が流れてきます。」
「「・・・・」」
「いやいや、二人ともそんな顔をしないで下さいよ。私のファイルを認めてもらえて、使ってもらえるなら大変ありがたいことなんですから。だから、天魔さんのいる大阪支店では使ってもらえればと思います。」
「ほっ、ウィーンさん。改善して行くこと自体は悪いことではないんですよね。」
小咲ちゃんが心配そうな顔をして聞いてくる。
それはそうかもしれない。自分の作ったものの影響がそれほどまで広がるとは思ってないからだ。
「ええ、負担を軽減するのが目的ですからね。むしろ役に立つ文良い事でしょう。使う側の人間がその事まで配慮出来ればといった形でしょうか。今回のファイルも他の支店への配布は禁止とします。使用条件を定めましょう。」
「えっ、配布禁止にするんですか?そうなると、後から知った他の支店の担当者が不満を口にするのではないですか?そんな便利なものがあるなら教えて欲しいし、コピーするだけなら、送って欲しいとも。事実私も、ヨシさんにそう言ってファイル送ってますし……。」
「ええ、分かっていますよ。だから使用条件をつけるんですよ。変更や修正がある際は、各支店で対応すること。出来ない場合は、いつも通り手作業で行うこと。または、最寄りの外注にお願いして、修正してもらう事。自分で勉強して、やってもらう事ですね。」
「それはまた、当たり前の様でいて、酷く難しい問題ではないでしょうか?」
「どんな作業をされているかは分かりませんが、自動で本来している処理を手で打ってあげる必要がありますね。」
「自動化は簡単にするためにしているはずなのに、イレギュラーになると、操作が増えて複雑になってしまうとは、本末転倒ですかね。」
「いえいえ、天魔さん。多分そういう側面も導入する時にあったと思いますけど、元々は月末にある締め作業の負荷軽減やミスの軽減なとが目的だった筈ですよ。実際にシステム導入により負荷は半分近く、手書きでするよりも減っている筈です。」
「確かに。締日から、給与の支払い日時までに期限が限られてますので、その時間が3日間当初かかっていた作業が、半分になるなら事務員の負担は相当減りますね。その期間でしか出来ない仕事は、他の閑散日への振替が出来ないですから。」
「そうです。それにプログラムでやる分マスター作ってやるので、直接数値を弄って変更する直接作業ではなく、入力日のデータをみて、修正し、全体に反映させる間接作業になるので、分かりやすいかと言えば、わかりにくくなりますね。」
「これがソフトを導入したり、システムを入れた場合のメリット、デメリットな訳ですね。簡単な作業は誰でも出来るようになるが、その反面複雑な操作対応が分かるソフトの専任者が必要になるということですか。」
「ええ、その通りですね。そして、この関数、VBAの関数とプログラムの盛り盛りファイルで運用して行く場合は、問い合わせと今後の変更修正対応をどうしていくかも考えないといけませんね。」
「ああ、なるほど、複雑な手順は結局マニュアルを書いても
苦手な人は読まないし、それに複雑なイレギュラーになるとそもそも書いてないからということですね。」
「そうなんです。で、結局ソフト作成者に問い合わせや変更、修正依頼が殺到し、作った人の本来の業務が回らなくなるというストーリーです。」
「あー、それだと作成者は大変ですね。良かれと思って作ったものが、色んな人の手に渡ることによって、本来の業務が出来なくなるなんて。それにしても、ウィーンさんなんだか実感がこもってますね。どこかでそんなことがあったんですか?確かニートをしていたのでは?」
「えっ、あれだけお仕事できるのにウィーンさんはニートだったんですか?信じられません。」
「あーまー、実家がブラッドワインの製造販売をしてますから、その時に事務・経理関連の仕事をしてたんですよ。で、まー、そういう流れになってきて、最後の方は問い合わせや変更対応ばかりでしたね。まー、それも、結局家族からお前は仕事が出来ないダメなヤツだって、言われて勘当されましたので、今ここにいる訳ですけどね。はははっ」
「「・・・・」」
なるほど、その過去が原因で色々と反応がおかしかったんですね。いやはや、これほど出来る人にしてもらっていて、仕事をしていないとは、ご家族の方はどういう流れで言ったのでしょうかね。まー、その変な対応は徐々に私の方で直していきましょう。
天魔さんがチラッと雪那さんと小咲ちゃんの方を見ると、雪那さんもタイピングの練習を止めて、話を聞いていたのかコクンと頷いたし、小咲ちゃんもウンウンと頷く。
僕はそれらに気づかず遠い所を見ていた。あー、つい話の流れで重い話をしてしまった。なるべくみんなには気を使わさない様に上司として、オーナーとして毅然とした形で対応して行くつもりだったのに。
「でも、そういう実感のある話を聞くと、今回作るこの業務改善用のファイルも同様なことが起きる訳ですか?」
「ええ、同じことが起きると思いますよ。自分の部署で、自分が使う範囲で行うのであれば何の問題も出ないのですが、他の人が使う、会社が使う、他の支店も使うのだと同じケースが発生すると思います。それも使う人数が増えれば増えるほど、対応する人間に負担が流れてきます。」
「「・・・・」」
「いやいや、二人ともそんな顔をしないで下さいよ。私のファイルを認めてもらえて、使ってもらえるなら大変ありがたいことなんですから。だから、天魔さんのいる大阪支店では使ってもらえればと思います。」
「ほっ、ウィーンさん。改善して行くこと自体は悪いことではないんですよね。」
小咲ちゃんが心配そうな顔をして聞いてくる。
それはそうかもしれない。自分の作ったものの影響がそれほどまで広がるとは思ってないからだ。
「ええ、負担を軽減するのが目的ですからね。むしろ役に立つ文良い事でしょう。使う側の人間がその事まで配慮出来ればといった形でしょうか。今回のファイルも他の支店への配布は禁止とします。使用条件を定めましょう。」
「えっ、配布禁止にするんですか?そうなると、後から知った他の支店の担当者が不満を口にするのではないですか?そんな便利なものがあるなら教えて欲しいし、コピーするだけなら、送って欲しいとも。事実私も、ヨシさんにそう言ってファイル送ってますし……。」
「ええ、分かっていますよ。だから使用条件をつけるんですよ。変更や修正がある際は、各支店で対応すること。出来ない場合は、いつも通り手作業で行うこと。または、最寄りの外注にお願いして、修正してもらう事。自分で勉強して、やってもらう事ですね。」
「それはまた、当たり前の様でいて、酷く難しい問題ではないでしょうか?」
0
あなたにおすすめの小説
トキノクサリ
ぼを
青春
セカイ系の小説です。
「天気の子」や「君の名は。」が好きな方は、とても楽しめると思います。
高校生の少女と少年の試練と恋愛の物語です。
表現は少しきつめです。
プロローグ(約5,000字)に物語の世界観が表現されていますので、まずはプロローグだけ読めば、お気に入り登録して読み続けるべき小説なのか、読む価値のない小説なのか、判断いただけると思います。
ちなみに…物語を最後まで読んだあとに、2つの付記を読むと、物語に対する見方がいっきに変わると思いますよ…。
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第五部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
剣術科の私と魔術科の冴えない僕
ノン・タロー
恋愛
冒険者ギルドの支援を受けた私立グレイス学園の剣術科で学ぶ一人の少女こと「レオナ・ラルクス」は、長年陰キャで冴えない見た目の魔術科の生徒、「ハルト・アーヴェル」に秘めた想いを抱いていた。
その始まりはまだ幼い頃、レオナが野良犬に襲われそうになった時、ハルトが勇気を振り絞って必死に彼女を守ってくれた瞬間かから彼女はずっとハルトに片思いをし続けていた。
しかし、一方のハルトはレオナをただの仲のいい女友達としか思っておらず、レオナもまた一歩を踏み出す勇気が持てずにいたため、二人の関係は未だにただの幼馴染のまま……。
そんなある日、レオナはハルトが誰かに告白するという噂を耳にする。
結果的にはハルトはフラれ、レオナは内心ホッとするも、このままではいつか彼は本当に誰かのものになってしまうかもしれないと言うそんな焦りが彼女の胸を締め付ける。
そして、魔物討伐やギルドからの課題をこなす日々の中で、レオナの恋心は次第に溢れ出していく。
学園から下されるクエストをこなしていくの最中で訪れる小さな変化――ハルトとの距離が少しずつ近づき、時には離れるなど未だ不安定で揺れる関係。
トラブルや様々な試練を乗り越えるうちに、レオナはついに「ただの幼馴染で終わるわけにはいかない」と決意する。
二人は関係を進め両思いとなれるのか、はたまた幼馴染のままで終わるのか……。
この夏、抑えていた恋心が動き出そうとしていた。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる