【完結】織姫と彦星が織りなす学園の七不思議

近衛 愛

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第14話 タイムトラベルの最後の1ピース

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「じゃ~もしかしたら、お母さんの短冊の方に書いてあるかもしれないわね。」

「その可能性が高いと思うね。でも、その前にどうやって現代に戻るかだよね。次元石は渡したから。そういえば心当たりって?」

「多分なんだけど、もし七不思議を実際に作ったのが私達なら、こうなることも分かっていたと思うのよ。で、私なら、それをわかりやすくどこかに暗示のような形で残しておくと思うの。だから、きっと次元石のありかは、七不思議の中にあると思うわ。」

「ちなみにナナちゃんどう思う。次元石が見つかったとして、7月7日ではなく、明日7月8日に同様に虹を発生したとして、同じ用な現象が起こると思う。」

「う~~ん。難しい所ね。7月7日から7月7日にタイムトラベルし、短冊の影響でその結果が誘発されているのなら、あした7月8日はNGなんじゃないかな。」

「そうなるよね。とてもじゃないけど、明日に試す気にはならないよね。他のやつだと、コールドスリープでタイムジャンプするって方法があるらしいけど、僕らはそんな伝手はないし、期待は出来ない。僕達自信の手で解決しないとだめだよね。」

「あっ、いいこと思いついたわ。短冊の願いで願い事が叶うのなら、短冊に願いをかけばいいのよ。ちょうど、私、2枚用紙もっているし。と懐から2枚の短冊を出す。」

「いや、なんで弓道衣に平日の短冊の残りが入っているのさ。ま~今はそんなことを問答している時間はないか。書いて、早いとこ竹に括りつけてしまおう。」

「ええと、『次元石が見つかって現代に戻れますように:時渡那奈実』これでOKね」

はいっ、と僕に残りの一枚の短冊を渡してくる。
「えっ、僕も書くのナナちゃんが書いたから、別によくない?」

「トシ君も書いてくれたら、願いが叶う確率は2倍だよ。一人二つの願いごとはダメな気はするけど、2人なら大丈夫そうな感じなのよね。」

「わかったよ。『次元石が見つかって現代に戻れますように:天宮寿也』これでいいね」

「うん、いいわ。時間が押しているわね。早くいくわよ。見つかったら即未来へ戻るわよ。日が昇っている時にしておいた方がいいわ。」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
僕達二人は荷物と短冊を持って、噴水前にある竹を飾っている場所まで行った。
まだ飾り付けをしてた生徒がいたのか、脚立がちょうど置いてあった。僕は急いで、その脚立にのぼり、二つの短冊を笹にしばりつけた。

ふ~~っと、息をついて、下を見下ろすと、キラッと光るものが井戸の中にあるのが見えた。
急いで、脚立を降りて、ナナちゃんに話しかける。

「ナナちゃんもしかしたら、次元石見つかったかもしれないよ」

「えっ、どこにあるの」

僕は。怪しい所を指さした。そう七不思議に書いてある井戸だ。
現代の井戸は枯れていて、入れないように蓋がしてあるが、この時代はまだ、使っているのか、水もあったし、釣瓶(つるべ)も置いてある。きっと。あそこに次元石があるに違いない。短冊ひっかけてからすぐに見つかるとは、願い事のかなえる時間が短すぎるきもするがおそらく間違ってはいないだろう。

「なるほどね。井戸の底の徳川の埋蔵金の七不思議ね。確かにありかを暗示しているわね。」

僕は早速、井戸のそこで、水に浸かっている桶を引っ張り上げた。丁度桶の中に水が入っていて、その中に次元石らしき黒くて丸い石があった。簡単にとれてよかったよ。ダメだったら、あの細い井戸を降りて、水に浸かりながら底を漁る羽目になっていたよ。。。。。。男の僕が。。。。

「ナナちゃんみて、次元石だよ。きっと。短冊の効果って凄いね」

「良く見つけてくれたわ、トシ君。これで現代に戻れる可能性が出てきたわね。後は水で虹を作ればいいわね。」


その時、1陣の風が吹き、一つの短冊が外れ、それがナナちゃんの前まで飛んできた。足元にあった短冊を拾うナナちゃん。

「ねぇ、トシ君これ見て、これが多分最後の1ピースだよ。」

と僕に拾った短冊を見せてきた。そこには

『未来の私の子供と会うことができますように:跳田奈津美』

ナナちゃんと同じ用に可愛らしい文字で書いてあった。そこにはナナちゃんのお母さんの名前が書いてある。

「確かにこれが最後の1ピースだね。やっぱり僕達は織姫と彦星の力によって、この時代のこの場所に連れてこられたみたいだね。」

「そのようね」

と話していると。女性が私達が短冊を見ているのを見て、走ってくる。

「あっ、そのピンクの短冊私のじゃないかな?拾ってくれてありがとう。」

「失礼ですがお名前を教えてもらっていいですか?」

「そうね。名乗らないと持ち主かわからないものね。私は跳田奈津美よ。その短冊にもそう書いてあるでしょ」

「ええそうですね。でもなんで自分の短冊だとわかったんですか。同じ用な短冊はいくつもあるでしょう?」

「それはね。ピンクの短冊に金色の★のシールを貼ってあるのは私しかいないからよ。さっ頂戴」

「素敵なお願いごとですね。叶うといいですね」
と言って、ナナちゃんがお母さんに短冊を渡す。

「やっぱりみられちゃったか。ちょっとありえなさ過ぎて、幼馴染も笑われちゃったわ。」

「へ~幼馴染っていうと、もしかして、時渡さんですか?」

「えっなんでわかったの?私達って会うの初めましてよね。あれ、でもそこの女の子はどこかで見た覚えがあるような気が。。。。。」

「ええ初めてですよ。跳田さん。それで、今日はなにかいいことあったんじゃないですか?」

「えええ~~~っ、そこまでわかるの?そうなのいいことがついさっきあったのよね。その幼馴染の時渡さんにさっき、屋上へいく階段へ呼び出されて告白されちゃったのよ。幼馴染だし、私のこと女だと認識していないと思ってたけど違ったのね。私の片思いだと思ってたわ。でも、今日素敵なきっかけがあって、思い切って告白したんですって。」

「へ~~それはよかったですね。で、どうされたんですか?」

「それは勿論その場で即OKのお返事だしたわよ。この機を逃したら、一生幼馴染のままでいるような気がしたもの。それはちょっと嫌だな~っておもってたもの。その短冊だって実をいうと、将来の私と時渡さんの子供に会いたいって書くつもりだったもの。流石にそこまでは書く勇気はなかったけどね。それに、彼から、素敵なプレゼントももらったのよ。」

「へ~~~どんなのですか?見てみたいです。」

「う~~~ん、ここまで来たら見せちゃうけど、なくさないでよ。世界で一つだけの宝物なんだから。」

と、制服のポッケから可愛い小銭袋を出し、ハンカチで綺麗に包まれている黒い石を出してくれた。

「へー綺麗ですね。触ってみてもいいですか?」

「いいわよ。」

ナナちゃんは手に取って眺めている。そうしながら、僕に手で、次元石を寄越せと合図してくる。

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