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八本目 謎とおやすみ、猫とお遊び
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「イナンー!イーナーンー!」
「あ、犬斗君。イナン探してくれてるの?」
「あ、おはようございます、田中さん。ええ、最近見ないっていう依頼があったので」
「ありがとうね。後で、事務所に差し入れ、持っていくわね」
「わぁ、ありがとうございます!俄然やる気出てきましたよ!楽しみだ」
「あっはは、じゃあ、頑張ってね」
「はーい、ありがとうございまーす」
本日三回目の差し入れの約束である。元々奥様方ウケするかわいい顔の上、その愛想の良さと眩しい笑顔から、犬斗君のファンは多い。
「うーん、いつも居るところはあらかた見て回ったしなー」
「おや、もう手詰まりかな?」
「ああ!由良さんに美浜さん!もう来ちゃったんですか!僕が解決しようとしてたのに」
「そんなこと言ってもいいのかな?水筒持ってきてあげたのに」
「ああ、忘れてた!ありがとうございます!助かります。これがないと僕はただの無能に成り下がってしまいます」
「現在進行形で成り下がってるよ」
「ええ!」
そんなこんなで、犬斗君と合流した。
ここまでの成果を報告して、作戦を考えながら歩いていたら、
「!、ふ、二人とも、あれ」
ビクッ
犬斗君が声を上げた。少し驚いた。
見るとそこには、佐藤さんが倒れていた。
ダッ
急いで駆け寄る。
呼吸も脈も正常で、どうやら、気を失っているだけのようだ。パッと見たところ、目立った外傷はない。
「分かりますかー、佐藤さん、佐藤さん、わかりますかー」
肩を叩きながら声をかける。が、一向に目覚める気配はない。
「きゅ、救急車を!」
「美浜、周辺を警戒して、まだなにが原因か分からないから。もうキード刺しといていいよ」
「分かった!」
犬斗君が何とか救急車に連絡を入れてくれたころ、
「んぅぅぅ」
パチッ
佐藤さんが急に目を覚ました。
「あ、佐藤さん!分かりますか?私の名前は?」
「どうした由良ちゃん、そんなにあわてて。わかるわよ、ちゃんと。有田川由良ちゃんに、有田川美浜ちゃん、神瀬犬斗君、でしょう?探偵事務所の」
「あぁ、よかった。佐藤さんあなた倒れてたんですよ。何があったんです?」
「えぇ、えぇと、スーパーにお買い物に行こうとして、家を出て、しばらく歩いて、えっと、それから、あれ、えっと、ごめんなさいね、タバコ屋さんの前を通ったところまではハッキリ覚えてるんだけど」
「ゆっくりでいいんです、落ち着いて、思い出してください」
どうやら混乱しているようで、なだめて落ち着かせる。
「………ごめんなさい、やっぱり思い出せないわ」
タバコ屋さんからここまで大体5分。曲がり角の向こうにあるから、情報も得られそうにない。
救急車が来たので、佐藤さんは病院に向かった。
一体何が起こったのだろう。誰かの犯行だろうか、ガス事故のようなものだろうか。いや、それにしては少し、
「あぁ!イナン!」
ビクゥッ
急な大声にまた驚いてしまった。
「ほんとだ、よかったですね見つかって」
犬斗君がイナンの頭を撫でる。イナンはいつものように撫でられる。いつも通りだ。
「にゃはは、イナン、みんなが心配してましたよ。たまには出てきて顔見せてくださいね」
例の笑顔で、ウリウリとイナンの頭を掻き回す。
そう、それよりも、
「さっき警戒してもらってたけど、なにか気づいたことは?」
「うん、全く異常なしだったね。逃げるような人影どころか、野次馬だって居なかった。」
「うーん、じゃあ、この出来事はどうして」
「うぇっ?!犬斗君?!」
ビックゥッ
なんか今日は大声に縁がない。
「なっなに、どうしたの美浜」
バッと振り返るとそこには
欠伸をするイナン
と
地面に倒れ込む犬斗君
があった。
「あ、犬斗君。イナン探してくれてるの?」
「あ、おはようございます、田中さん。ええ、最近見ないっていう依頼があったので」
「ありがとうね。後で、事務所に差し入れ、持っていくわね」
「わぁ、ありがとうございます!俄然やる気出てきましたよ!楽しみだ」
「あっはは、じゃあ、頑張ってね」
「はーい、ありがとうございまーす」
本日三回目の差し入れの約束である。元々奥様方ウケするかわいい顔の上、その愛想の良さと眩しい笑顔から、犬斗君のファンは多い。
「うーん、いつも居るところはあらかた見て回ったしなー」
「おや、もう手詰まりかな?」
「ああ!由良さんに美浜さん!もう来ちゃったんですか!僕が解決しようとしてたのに」
「そんなこと言ってもいいのかな?水筒持ってきてあげたのに」
「ああ、忘れてた!ありがとうございます!助かります。これがないと僕はただの無能に成り下がってしまいます」
「現在進行形で成り下がってるよ」
「ええ!」
そんなこんなで、犬斗君と合流した。
ここまでの成果を報告して、作戦を考えながら歩いていたら、
「!、ふ、二人とも、あれ」
ビクッ
犬斗君が声を上げた。少し驚いた。
見るとそこには、佐藤さんが倒れていた。
ダッ
急いで駆け寄る。
呼吸も脈も正常で、どうやら、気を失っているだけのようだ。パッと見たところ、目立った外傷はない。
「分かりますかー、佐藤さん、佐藤さん、わかりますかー」
肩を叩きながら声をかける。が、一向に目覚める気配はない。
「きゅ、救急車を!」
「美浜、周辺を警戒して、まだなにが原因か分からないから。もうキード刺しといていいよ」
「分かった!」
犬斗君が何とか救急車に連絡を入れてくれたころ、
「んぅぅぅ」
パチッ
佐藤さんが急に目を覚ました。
「あ、佐藤さん!分かりますか?私の名前は?」
「どうした由良ちゃん、そんなにあわてて。わかるわよ、ちゃんと。有田川由良ちゃんに、有田川美浜ちゃん、神瀬犬斗君、でしょう?探偵事務所の」
「あぁ、よかった。佐藤さんあなた倒れてたんですよ。何があったんです?」
「えぇ、えぇと、スーパーにお買い物に行こうとして、家を出て、しばらく歩いて、えっと、それから、あれ、えっと、ごめんなさいね、タバコ屋さんの前を通ったところまではハッキリ覚えてるんだけど」
「ゆっくりでいいんです、落ち着いて、思い出してください」
どうやら混乱しているようで、なだめて落ち着かせる。
「………ごめんなさい、やっぱり思い出せないわ」
タバコ屋さんからここまで大体5分。曲がり角の向こうにあるから、情報も得られそうにない。
救急車が来たので、佐藤さんは病院に向かった。
一体何が起こったのだろう。誰かの犯行だろうか、ガス事故のようなものだろうか。いや、それにしては少し、
「あぁ!イナン!」
ビクゥッ
急な大声にまた驚いてしまった。
「ほんとだ、よかったですね見つかって」
犬斗君がイナンの頭を撫でる。イナンはいつものように撫でられる。いつも通りだ。
「にゃはは、イナン、みんなが心配してましたよ。たまには出てきて顔見せてくださいね」
例の笑顔で、ウリウリとイナンの頭を掻き回す。
そう、それよりも、
「さっき警戒してもらってたけど、なにか気づいたことは?」
「うん、全く異常なしだったね。逃げるような人影どころか、野次馬だって居なかった。」
「うーん、じゃあ、この出来事はどうして」
「うぇっ?!犬斗君?!」
ビックゥッ
なんか今日は大声に縁がない。
「なっなに、どうしたの美浜」
バッと振り返るとそこには
欠伸をするイナン
と
地面に倒れ込む犬斗君
があった。
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