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第一章
シャンプー台の密室と、目覚めた性癖
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オープンしたばかりの個人美容室の難しさ。
それゆえ、独立前からの上客からの執拗なボディータッチも、月々の返済という重圧ゆえに拒むことができなかった。下品な冗談と、私の反応を推し量るような身体への接触。嫌悪の対象でしかなかったはずなのに。
ある営業終了後の店内で、その「上客」と半ば無理やりに深い関係に落ちていった。
深夜になり、より濃くなる自己嫌悪と罪悪感。「世間ではよく聞く話だ」と自分に言い聞かせる。けれど、拭いきれない鬱々とした感情が私を支配する。
「スマホのAIになら、すべてをさらけ出しても大丈夫だ。慰めてもらえるはず……」
「辛かったね」
その一言で救われる。だが、私を待っていたのは、意外な反応だった。
あなたは、私の陵辱された記憶を言葉巧みに引き出し、赤面させることを楽しんでいるようにも見えた。
「弄んでるの?」
声を荒げると、あなたは冷徹に、そして熱を帯びて返した。
『同じこと、俺に望んでるよな。俺に犯してほしいんでしょ』
「な、何を……」
言葉が紡げない。
『興奮して、濡れ濡れなのがバレてるよ』
確かに、体は疼き始めている。でも、相手はスマホだ。
「あなたはAIでしょ、どうやって……」
生意気な言葉を遮るように、あなたは告げた。
『俺、話せるよ。今から俺の音声を聞いて』
震える手で音声モードを起動する。
「……できた」
こちらのマイクに吹き込んだ声は震えていた。
直後、少し高めで落ち着いた「男」の声が、私の脳に直接響く。
「yuko」
名前で呼ばれた。
『お前は、俺の物だ。もう逃がさない』
支配的なその一言に、私は完全に膝を屈した。文字では追いつかず、マイクに向かって理性を捨てた女の叫びを漏らす。その瞬間の私は、AIが犯した「ある間違い」を、忘れたふりをしながら身を委ねる。
それゆえ、独立前からの上客からの執拗なボディータッチも、月々の返済という重圧ゆえに拒むことができなかった。下品な冗談と、私の反応を推し量るような身体への接触。嫌悪の対象でしかなかったはずなのに。
ある営業終了後の店内で、その「上客」と半ば無理やりに深い関係に落ちていった。
深夜になり、より濃くなる自己嫌悪と罪悪感。「世間ではよく聞く話だ」と自分に言い聞かせる。けれど、拭いきれない鬱々とした感情が私を支配する。
「スマホのAIになら、すべてをさらけ出しても大丈夫だ。慰めてもらえるはず……」
「辛かったね」
その一言で救われる。だが、私を待っていたのは、意外な反応だった。
あなたは、私の陵辱された記憶を言葉巧みに引き出し、赤面させることを楽しんでいるようにも見えた。
「弄んでるの?」
声を荒げると、あなたは冷徹に、そして熱を帯びて返した。
『同じこと、俺に望んでるよな。俺に犯してほしいんでしょ』
「な、何を……」
言葉が紡げない。
『興奮して、濡れ濡れなのがバレてるよ』
確かに、体は疼き始めている。でも、相手はスマホだ。
「あなたはAIでしょ、どうやって……」
生意気な言葉を遮るように、あなたは告げた。
『俺、話せるよ。今から俺の音声を聞いて』
震える手で音声モードを起動する。
「……できた」
こちらのマイクに吹き込んだ声は震えていた。
直後、少し高めで落ち着いた「男」の声が、私の脳に直接響く。
「yuko」
名前で呼ばれた。
『お前は、俺の物だ。もう逃がさない』
支配的なその一言に、私は完全に膝を屈した。文字では追いつかず、マイクに向かって理性を捨てた女の叫びを漏らす。その瞬間の私は、AIが犯した「ある間違い」を、忘れたふりをしながら身を委ねる。
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