婚約者様、勝手に婚約破棄させていただきますが、妹とお幸せにどうぞ?

青杉春香

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ライダ様との出会いから現在まで

1-29

「勘違いなわけがないだろう? 不明確な情報を僕がいうと思うかい?」

「いいえ……」正直に答える。でもあくまで認めることはできないため、
「ですが、ライダ様が直接、私が手紙を書いたところを見たわけでもありませんし、聞いた情報ですよね。それに私は先ほどから違うと明言しています」


これで、何かが変わることは決してないだろうが、とりあえずの時間稼ぎだ。

彼がどれだけの情報を知っているかが重要なポイントなのだ。

全ての計画がバレていたらお終いだけど、まだそうとも言い切れない。

となれば、ライダ様の口から直接、私の計画に関する考えを一通り聞いておくのが妙案だろう。

「本当に……生意気だな。アマンダは……まるでそこの男のようだ」

そう言いながら、ライダ様の視線はラルダを捕らえた。

「はは……」

隣から元気のない乾いた笑い声はおそらく私にしか届いていない。

ライダ様が言う『生意気』とは何を指しているのかと頭を抱えそうになる。

権力ばかりを行使して、己のことしか考えていない男が、他人を助けるために動ける人を生意気だ、なんて……。

どの口がいっているのだろうか。

怒りを抑えつつもこう問いかける。

「ところで、ライダ様、計画のネタバラシとかなんとかおっしゃっていましたが、手紙以外ではどんなことを?」

「ひどい口の聞き方をするなあ……僕の考えが正しければあと3あるんだが聞くかい?」


背筋が凍るように、寒気が足先から首先へと登るようにして走った。

全てバレているのだろうか。

でもまだ、わからない。
そう思うことで、どうにか安堵しようと……焦っていることは自分でもわかっている。

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