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ライダ様との出会いから現在まで
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「勘違いなわけがないだろう? 不明確な情報を僕がいうと思うかい?」
「いいえ……」正直に答える。でもあくまで認めることはできないため、
「ですが、ライダ様が直接、私が手紙を書いたところを見たわけでもありませんし、聞いた情報ですよね。それに私は先ほどから違うと明言しています」
これで、何かが変わることは決してないだろうが、とりあえずの時間稼ぎだ。
彼がどれだけの情報を知っているかが重要なポイントなのだ。
全ての計画がバレていたらお終いだけど、まだそうとも言い切れない。
となれば、ライダ様の口から直接、私の計画に関する考えを一通り聞いておくのが妙案だろう。
「本当に……生意気だな。アマンダは……まるでそこの男のようだ」
そう言いながら、ライダ様の視線はラルダを捕らえた。
「はは……」
隣から元気のない乾いた笑い声はおそらく私にしか届いていない。
ライダ様が言う『生意気』とは何を指しているのかと頭を抱えそうになる。
権力ばかりを行使して、己のことしか考えていない男が、他人を助けるために動ける人を生意気だ、なんて……。
どの口がいっているのだろうか。
怒りを抑えつつもこう問いかける。
「ところで、ライダ様、計画のネタバラシとかなんとかおっしゃっていましたが、手紙以外ではどんなことを?」
「ひどい口の聞き方をするなあ……僕の考えが正しければあと3つあるんだが聞くかい?」
背筋が凍るように、寒気が足先から首先へと登るようにして走った。
全てバレているのだろうか。
でもまだ、わからない。
そう思うことで、どうにか安堵しようと……焦っていることは自分でもわかっている。
「いいえ……」正直に答える。でもあくまで認めることはできないため、
「ですが、ライダ様が直接、私が手紙を書いたところを見たわけでもありませんし、聞いた情報ですよね。それに私は先ほどから違うと明言しています」
これで、何かが変わることは決してないだろうが、とりあえずの時間稼ぎだ。
彼がどれだけの情報を知っているかが重要なポイントなのだ。
全ての計画がバレていたらお終いだけど、まだそうとも言い切れない。
となれば、ライダ様の口から直接、私の計画に関する考えを一通り聞いておくのが妙案だろう。
「本当に……生意気だな。アマンダは……まるでそこの男のようだ」
そう言いながら、ライダ様の視線はラルダを捕らえた。
「はは……」
隣から元気のない乾いた笑い声はおそらく私にしか届いていない。
ライダ様が言う『生意気』とは何を指しているのかと頭を抱えそうになる。
権力ばかりを行使して、己のことしか考えていない男が、他人を助けるために動ける人を生意気だ、なんて……。
どの口がいっているのだろうか。
怒りを抑えつつもこう問いかける。
「ところで、ライダ様、計画のネタバラシとかなんとかおっしゃっていましたが、手紙以外ではどんなことを?」
「ひどい口の聞き方をするなあ……僕の考えが正しければあと3つあるんだが聞くかい?」
背筋が凍るように、寒気が足先から首先へと登るようにして走った。
全てバレているのだろうか。
でもまだ、わからない。
そう思うことで、どうにか安堵しようと……焦っていることは自分でもわかっている。
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