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詰問
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こうして、かわいい婚約者の誘いに見事なまでに乗っかったアルフレッド王子は、無防備にものこのことアレキサンドリアの屋敷までやってきた。
それで今に至っている。
ジェヌビエーブを見た瞬間、アルフレッド王子は肩をブルブル震わせて青ざめていた。
無理もないことだ。
妊娠した途端に捨てた女が、婚約者の家で現れたりすることなど、誰も考えたりはしないだろう。
「彼女のこと、ご存知ですわね?」
「し、知らない…こんな女は知らない!」
あからさまにあせっている態度を見れば、そるがヘタな誤魔化しであることは、誰の目にも明らかであった。
「彼女、ジェヌビエーブといいましてね、妊娠していますの。お腹の子の父親はアルフレッド王子、あなたで間違いないとのことでして…」
「知らないと言っているだろう!証拠はあるのか?」
この期に及んでまだしらばってくれるアルフレッド王子に、アレキサンドリアは心底ウンザリした。
──ここで「すまなかった」「つい出来心で」とか言って認めるなら、もう少し考えたのですけどねえ…
「これですわ。彼女が持ってきたこのボタンと、あなたが彼女と食事した店に置いていった懐中時計。この時計、食事代が足りなくて、担保として置いていったのございますよね?」
アレキサンドリアが懐から時計とボタンを出して問い詰めると、アルフレッド王子の唇の端がヒクリと引き攣った。
「ウソだ!全部その女のウソだ!!貴様、王族であるこのぼくから、金をふんだくろうとしてるんだろう⁈いやしい女め!」
アルフレッド王子の悪あがきは止まらない。
──こんなのがわたしの婚約者なのね…
曲がりなりにも王族だというのに、この見苦しさ。
ある意味、結婚前にこんな男だとわかって良かったとアレキサンドリアは思った。
「そう、あくまでジェヌビエーブとあなたは無関係とおっしゃるのね?」
「そうだ!お前たち、ぼくにこんな疑いをかけて、ただで済むと思うなよ!」
アルフレッド王子はヒステリックに喚き散らす。
そんなアルフレッド王子の言葉に一切こたえずに、アレキサンドリアはテーブルの上に置かれたベルを鳴らした。
ベルの音が鳴ってすぐ、アルベルティーナが部屋へ入ってきた。
駆けつけたアルベルティーナは、手に紙の束を持っていた。
「アルベルティーナ、例のものは持ってきたわね?」
「ええ、こちらにございます。アレキサンドリアお嬢様」
アルベルティーナがアレキサンドリアの方へ歩み寄り、紙の束を渡した。
「アルフレッド王子、このサイン、あなたのものですわよね?」
それで今に至っている。
ジェヌビエーブを見た瞬間、アルフレッド王子は肩をブルブル震わせて青ざめていた。
無理もないことだ。
妊娠した途端に捨てた女が、婚約者の家で現れたりすることなど、誰も考えたりはしないだろう。
「彼女のこと、ご存知ですわね?」
「し、知らない…こんな女は知らない!」
あからさまにあせっている態度を見れば、そるがヘタな誤魔化しであることは、誰の目にも明らかであった。
「彼女、ジェヌビエーブといいましてね、妊娠していますの。お腹の子の父親はアルフレッド王子、あなたで間違いないとのことでして…」
「知らないと言っているだろう!証拠はあるのか?」
この期に及んでまだしらばってくれるアルフレッド王子に、アレキサンドリアは心底ウンザリした。
──ここで「すまなかった」「つい出来心で」とか言って認めるなら、もう少し考えたのですけどねえ…
「これですわ。彼女が持ってきたこのボタンと、あなたが彼女と食事した店に置いていった懐中時計。この時計、食事代が足りなくて、担保として置いていったのございますよね?」
アレキサンドリアが懐から時計とボタンを出して問い詰めると、アルフレッド王子の唇の端がヒクリと引き攣った。
「ウソだ!全部その女のウソだ!!貴様、王族であるこのぼくから、金をふんだくろうとしてるんだろう⁈いやしい女め!」
アルフレッド王子の悪あがきは止まらない。
──こんなのがわたしの婚約者なのね…
曲がりなりにも王族だというのに、この見苦しさ。
ある意味、結婚前にこんな男だとわかって良かったとアレキサンドリアは思った。
「そう、あくまでジェヌビエーブとあなたは無関係とおっしゃるのね?」
「そうだ!お前たち、ぼくにこんな疑いをかけて、ただで済むと思うなよ!」
アルフレッド王子はヒステリックに喚き散らす。
そんなアルフレッド王子の言葉に一切こたえずに、アレキサンドリアはテーブルの上に置かれたベルを鳴らした。
ベルの音が鳴ってすぐ、アルベルティーナが部屋へ入ってきた。
駆けつけたアルベルティーナは、手に紙の束を持っていた。
「アルベルティーナ、例のものは持ってきたわね?」
「ええ、こちらにございます。アレキサンドリアお嬢様」
アルベルティーナがアレキサンドリアの方へ歩み寄り、紙の束を渡した。
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