私達の七日間

成田亮成

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   理想郷 (続き)

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(何故故にそのような顔をしているのですか?)

 夫はそう呟く。

 「別に」

 「何でもないわ」

  私はそう言って夫の問いに冷めた声で返事をした。

 「本当にそうなのでしょうか?」

  夫は私の答えに疑問を抱いているようだったのだ。

 「本当に何もないから」

 「嘘じゃないからね?」

  と私は喰らいつくように返事をした。

 「そうですか それならそれで良いのですが」

 と夫は言いながら冷静に私の返事の本心を探ろうとしていた。

 数分後、夫が突然 「あの、質問したい事があるのですか、宜しいでしょうか?」

 と他人行儀でまた私に尋ねてきたのである。

 「はい? 何ですか? 質問って」

  私はそう言ってまた冷たい声で返事をした。


 「またですか? 今度は一体何なんですか?」
 
 と追い討ちを掛けるかのように返事をした。

 「いや、実はですね? 貴方の返事に疑問がありまして」

 と夫は口を開きそう言った。

  「疑問? どんな?」

   私がそう夫に尋ねた。
   
    「先程の返事の際、貴方は声のトーンが低かった それはつまり何なんらかの本心を隠している証拠」

 と探偵さながらのような事言って私を問い詰めようとしたのだ。
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