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転機 (追加分)
しおりを挟む「いや、別に大それた話じゃないけど」
と、私が夫にそう答えた。
夫は不思議そうな表情をして私を見つめる。
「え? 何、何?」
「私の顔がどうしたの?」
と今度は夫にそう尋ねた。
「いえ、別に」
「何でもないですよ」
と明らかに何かを言いたそうな雰囲気が伝わって来るのだ。
「ねぇ? 本当に何もないの?」
「ねぇ? ねえってば」
どう夫にしつこく尋ねた。
「本当に何もないですから」
と夫は返事をして、本心を口にはしなかった。
私は無性に気になり、しばらく夫が隠している事について考えた。
(絶対に何かある)
と私は呟いた。
(そもそも、私が外にいる時に何を考えているんだ?)
(何か良からぬ事を考えているんじゃなかろうか)
と頭の中で妄想が膨らんだ。
「まぁ、一旦この事は忘れませんか?」
と夫は口を開きそう言う。
私はその一言に対し、疑念が確証に変わっていく感覚があった。
「そうね、それが良いかもしれないわね」
と、私は賛同するかのような返事をした。
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