私達の七日間

成田亮成

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   蝕む (続き)

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 「バタン」 と何やら音がするではないか。

 私は急いで音がした場所へと向かった。


 すると夫が倒れていたのだ。

  
  「ねぇ、大丈夫? ねえってば」

   と私が必死に尋ねても夫が返答する事はなかった。

 (もしかして、さっきの言ってた事って本当の事だったんだ)

 と、時間差で私は事の重大さを痛感した。

 慌てて私が夫の脈を測った。

  だが、脈は無く、青ざめていた。

   私は何がどうなっているのか状況を把握する能力が鈍っていた。

 私は取り乱す事なく、警察に通報をした。

 「もしもし、夫が倒れているのですが」

  と私は電話越しの警察にそう言った。


 「いつそれは発見したのですか?」

  と私に警察が尋ねた。

   
   私は夫の 『死』 を覚悟した。

    (今まで本当にありがとう) 
      
     と呟いて俯いた。


      「すみません、警察のものですが」 

 そう言って、警察が私を訪ねて来たのだ。

 「はい」

  と一言だけ返事をし、玄関のドアを開けた。

 「すみません、先程通報された方は貴方ですかね?」

 と私に警察が尋ねた。

  「そうですけど」
 
   と一言だけ私はそう言った。
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