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始まり

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これは「ミライ」の作られるずっと前のお話。




???「遂に……遂に出来た!生命を持つあやつり人形……やはり、私は正しかったんだ!さぁ、目を覚ませ……」
??「う…あ…が…」
???「どうした?何かおかしいな…そうか、君はあやつり人形か。なら操る糸が必要だな。よし、これでいいだろう。さぁ、調子はどうだ?」
??「うん、大丈夫。貴方のお名前は?」
???「私かい?私は……そうだな、博士と呼んでおくれ。」
??「そう…博士…。じゃあ、私の名前は?」
博士「君の名前はマリオーネだよ。」
マリオーネ「マリオーネ?」
博士「あぁ、そうだよマリオーネ。」
ドンッ!!
兵士「おい、奴を探せ!」
爆発音と共に兵士がたくさん入って来た。
博士「チッ、もう来たか。いいかい?マリオーネ。今すぐここから逃げるんだ。」
マリオーネ「えっ」
兵士「おい、居たぞ。捕らえろ!」
博士「ほら早く!逃げろ!」
マリオーネ「う…うん!」
兵士「おい、逃がすなよ!あの少女も捕らえろ!」
ダンッ!大きい発砲音が後から聞こえる。
博士「そうはさせるか!マリオーネ……急げ!」
マリオーネ「博士!」
博士「いいから!逃げろ!!」
博士はマリオーネの背中を強く押した。するとちょうど後のベルトコンベヤーに糸が引っかかる。そして、そのまま外に流された。
マリオーネ「いや、博士ぇぇ!」
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