ばあ、情けななってくるわ

株馬きち

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まひろは中学時代は学校にスマホを持っていくことは禁止だった。急用の時は事務室の電話を借りていた。高校になってようやく下校時などの連絡用にスマホの携帯が許可となった。校則上はそうなってはいるが、校則などは破られるためにある。
休憩時間はもちろんのことナメられる先生の授業中でも隠れてスマホを見る生徒はあちらこちらでラインを開いている。
昼休憩にはゲームを楽しんだりもする、
持っているだけで心強いスマホはもはや彼らにとっては使用禁止にする理由すらナンセンスだ。
ググれることは彼らにとって何よりの武器でもある。いじめの盗撮やパワハラ教師などの盗撮など
使おうと思えばこんな便利な平和的な武器はない。

まひろはばあに言われてる帰宅時のライン電話での連絡は必ずする。「ばあ、今から帰るわ」「ばあ、今日は家庭の実習で遅くなるで」などこまめに連絡する。ばあに育てられているので決め事やルールを守ること、遅刻しないことなどは改めて言うこともなく自然と守る子供になった。反面、年頃のオシャレや、友達関係の相談などはばあより、別居している母親に相談することが多い。

まひろにとって、母親ほど口うるさくなく面倒見のいいばあと、年頃の話題の相談にのってアドバイスしてくれる母親をうまく利用しながら日々快適な生活を楽しんでいるのだ。

ばあにとってまひろは子供、孫合わせて5人目の子育てになる。ばあは、19歳で結婚し2人の女の子を産み、その子達が小学生高学年の時離婚し、今の夫、まひろのじいと結婚した。そして3人目の女の子を高齢で産み、その子の2人の子供を育てているのだ。その間に夫の両親の介護もあり、ほぼばあの一生は「オムツ」を手に取らない日々がなかったほど子供、孫、そして夫の両親の世話に明け暮れた。

まひろはその最後の子育てとなるだろうと思われ、あと少しでその日常から開放される。まひろのお兄ちゃんがまさかの早婚となればまたまた今度はひ孫の世話に明け暮れるかもしれないが。
「もうええわ、もう子供はいらん」
責任感の強いばあならではの言葉がじいにはよく理解できた。
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