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036 盗賊さん、協力者を得る。
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「協力者、ですか」
「えぇ、なにか目的があってダンジョンを訪れていらしたんですよね。でも、あなたは認識阻害のアイテムを使わなければ自由に立ち回れない状況にある。それならボクが代わりに、問題を解決しようかと思いまして」
ボクの提案に、しばし少女は押し黙った。
「……見返りはなにをお求めなのでしょうか」
どうやら前もってくどくどと話した内容を理解してもらえていたようだった。
「話が早くて助かります。ボクからの要求は、とても簡単なことです。あなたのツテを使って、錬金術ギルドで生産されたポーションに品質保証書を発行して欲しいのです」
「え、錬金術ギルド?」
「そうです。あなたの緊急連絡先がここになってましたので、なんらかの関わりは持ってらっしゃるのですよね」
「あ、いえ、そういうわけでは……」
やはり少女自身は錬金術ギルドとの繋がり自体はなかったらしい。
「でしたらこれから関係者として、先の願いを叶えていただけないでしょうか」
「それはちょっと難しいんじゃないかと……」
少女はわかりやすいくらいに顔を曇らせた。
「理由をお聞きしても」
「バーガンディのお役所関係のポーションは、すべて薬師ギルドの管轄になってて、他から仕入れるようなことは出来ないんです。だから品質保証するのも難しいかと。使用もせずに虚偽の書類を用意するわけにもいかないですし」
「それなら仕入れないのであれば問題ないですよね」
「どういうことなのでしょうか?」
「別に錬金術ギルドからポーションを買い上げてもらう必要はないんです。こちらからは一度、ポーションを無償提供しますので、衛兵隊などの生傷の絶えない方々に支給して、生産元をふせた上で新製法のポーションの使用感を確かめるという名目で、報告書を提出させてもらえないですか。その報告書を元にして品質保証書を発行していただければ、それでいいのですが。それもすらも難しいでしょうか」
「生産元をふせたポーションを使ってもらえるのでしょうか」
「ポーションは消耗品ですし、それなりに経費削減になるのなら、受け取るだけは受け取ってもらえるんじゃないかと。使わないにしても、無償提供されたものなら相手としても損にはならないでしょうからね」
「そういうことでしたら、私の方からグランツさんに頼むだけ頼んでみますが、期待はしないでくださいね」
「そのグランツさんというのは、どういった方なのでしょうか」
「ここの衛兵隊長さんです」
脳裏に城門前で事情聴取していた管理職らしき男性の姿が浮かんだ。
「直接、そういった方と繋ぎを得られるのは助かりますね。間にいつくもひとを介すると途中で弾かれそうですから」
ボクが率直な物言いをしていると、少女は苦笑いを浮かべていた。
「では、ボクからのお願いはここまでとして。あなたの抱えている問題を聞かせてもらえませんか」
「そう、でしたね」
少女は何度か口を開けたり閉じたりと言い淀んでいたが、どうにか心の整理がついたのか重々しく口を開く。
「まず最初に私がダンジョンを訪れていたことに関してですが、単純にどの程度戦えるのか確かめたかったのです。一応、これでも武闘家の天職を授かってますからね。その結果は、ご覧になられていた通りなのでお恥ずかしい限りなのですが」
「初めて魔物相手に戦われたのなら仕方のないことかと。それにこの仮面を着けていたのですから、なおのことです」
「あの、その仮面になにか問題があるのですか?」
「あなたが普段から天職に頼らない戦闘訓練をしていらしたのであれば、問題なかったかもしれません。しかし、天職に身を委ねた戦い方をされていたのでしたら、あの結果は必然と言っても過言ではありません。天職に身を委ねた戦闘の場合、魔力によって身体の動きがサポートされています。ですが、この仮面には魔力を強制徴収する性質があり、それは天職が自動的に行なっている魔力制御を乱して本来の力を発揮出来ない状態にしてしまっていたんですよ」
他にも要因はいろいろとあるけれど、今は1番の問題点だけを示すことに注力した。
「天職さえあればどうにかなるとばかり思ってましたけれど、そうでないのですね」
「天職はあくまでも職に応じた基礎能力の底上げと、特定のスキルが使用可能になるだけですからね。経験による咄嗟の判断などは、当人がやるしかないんですよ。それでダンジョンに行くきっかけとなったのは、なんなのでしょうか。単に天職で戦ってみたかったわけではないのでしょう」
「ヒーローとして強盗騎士から領民を護りたかったんです。先日、大半が捕まったらしく、居場所がある程度絞れたらしいので。しかも逃げおおせたのがひとりだけなのであれば、私でもどうにか出来るんじゃないかと思って、それで」
どうやら少女は自身の欲求を満たすために、無謀なことをしようとしていたらしい。
「強盗騎士とはなんなのでしょう」
少女は一瞬言い淀んだが、すぐに気持ちを持ち直したようで、強盗騎士に関して淡々と説明をはじめた。
「彼らは野盗に身をやつした、バーガンディの元派遣騎士なんです。元々彼らは城壁外にある町村を魔獣から守護する任を与えられていたのですが、一部の派遣騎士が方々で横暴の限りを尽くしていたようで、それが被害に遭った町村からの嘆願で発覚したんです。即刻除名処分され、然るべき罰で処断されるはずだったのですが、騎士のやり方を熟知していた彼らは、捕らえられることなく逃亡してしまったんです。そこからはイタチごっこで、あちこちで被害を出され、しかも彼らの装備が領主から下賜されたものだということもあって、領主の評判も日に日に下がる一方で──」
その辺りまで聞き、ボクが捕らえた野盗が、統一された規格のショートソードを使っていたのを思い出した。しかも、その野盗は衛兵隊長と思われる人物と顔見知りのようだった。だとするとあれが強盗騎士で間違いないだろう。だとしたらボクが野盗のひとり取り逃がしたから、目の前の少女が無謀なことをしたと言えなくもない。だったらボクにはそれに対する責任が生じたとも言える。元々少女の抱えていた問題を解決する気ではいたが、それ以上に自身の不始末を早急に解決しなければならないと強く心に刻み込んだ。
「えぇ、なにか目的があってダンジョンを訪れていらしたんですよね。でも、あなたは認識阻害のアイテムを使わなければ自由に立ち回れない状況にある。それならボクが代わりに、問題を解決しようかと思いまして」
ボクの提案に、しばし少女は押し黙った。
「……見返りはなにをお求めなのでしょうか」
どうやら前もってくどくどと話した内容を理解してもらえていたようだった。
「話が早くて助かります。ボクからの要求は、とても簡単なことです。あなたのツテを使って、錬金術ギルドで生産されたポーションに品質保証書を発行して欲しいのです」
「え、錬金術ギルド?」
「そうです。あなたの緊急連絡先がここになってましたので、なんらかの関わりは持ってらっしゃるのですよね」
「あ、いえ、そういうわけでは……」
やはり少女自身は錬金術ギルドとの繋がり自体はなかったらしい。
「でしたらこれから関係者として、先の願いを叶えていただけないでしょうか」
「それはちょっと難しいんじゃないかと……」
少女はわかりやすいくらいに顔を曇らせた。
「理由をお聞きしても」
「バーガンディのお役所関係のポーションは、すべて薬師ギルドの管轄になってて、他から仕入れるようなことは出来ないんです。だから品質保証するのも難しいかと。使用もせずに虚偽の書類を用意するわけにもいかないですし」
「それなら仕入れないのであれば問題ないですよね」
「どういうことなのでしょうか?」
「別に錬金術ギルドからポーションを買い上げてもらう必要はないんです。こちらからは一度、ポーションを無償提供しますので、衛兵隊などの生傷の絶えない方々に支給して、生産元をふせた上で新製法のポーションの使用感を確かめるという名目で、報告書を提出させてもらえないですか。その報告書を元にして品質保証書を発行していただければ、それでいいのですが。それもすらも難しいでしょうか」
「生産元をふせたポーションを使ってもらえるのでしょうか」
「ポーションは消耗品ですし、それなりに経費削減になるのなら、受け取るだけは受け取ってもらえるんじゃないかと。使わないにしても、無償提供されたものなら相手としても損にはならないでしょうからね」
「そういうことでしたら、私の方からグランツさんに頼むだけ頼んでみますが、期待はしないでくださいね」
「そのグランツさんというのは、どういった方なのでしょうか」
「ここの衛兵隊長さんです」
脳裏に城門前で事情聴取していた管理職らしき男性の姿が浮かんだ。
「直接、そういった方と繋ぎを得られるのは助かりますね。間にいつくもひとを介すると途中で弾かれそうですから」
ボクが率直な物言いをしていると、少女は苦笑いを浮かべていた。
「では、ボクからのお願いはここまでとして。あなたの抱えている問題を聞かせてもらえませんか」
「そう、でしたね」
少女は何度か口を開けたり閉じたりと言い淀んでいたが、どうにか心の整理がついたのか重々しく口を開く。
「まず最初に私がダンジョンを訪れていたことに関してですが、単純にどの程度戦えるのか確かめたかったのです。一応、これでも武闘家の天職を授かってますからね。その結果は、ご覧になられていた通りなのでお恥ずかしい限りなのですが」
「初めて魔物相手に戦われたのなら仕方のないことかと。それにこの仮面を着けていたのですから、なおのことです」
「あの、その仮面になにか問題があるのですか?」
「あなたが普段から天職に頼らない戦闘訓練をしていらしたのであれば、問題なかったかもしれません。しかし、天職に身を委ねた戦い方をされていたのでしたら、あの結果は必然と言っても過言ではありません。天職に身を委ねた戦闘の場合、魔力によって身体の動きがサポートされています。ですが、この仮面には魔力を強制徴収する性質があり、それは天職が自動的に行なっている魔力制御を乱して本来の力を発揮出来ない状態にしてしまっていたんですよ」
他にも要因はいろいろとあるけれど、今は1番の問題点だけを示すことに注力した。
「天職さえあればどうにかなるとばかり思ってましたけれど、そうでないのですね」
「天職はあくまでも職に応じた基礎能力の底上げと、特定のスキルが使用可能になるだけですからね。経験による咄嗟の判断などは、当人がやるしかないんですよ。それでダンジョンに行くきっかけとなったのは、なんなのでしょうか。単に天職で戦ってみたかったわけではないのでしょう」
「ヒーローとして強盗騎士から領民を護りたかったんです。先日、大半が捕まったらしく、居場所がある程度絞れたらしいので。しかも逃げおおせたのがひとりだけなのであれば、私でもどうにか出来るんじゃないかと思って、それで」
どうやら少女は自身の欲求を満たすために、無謀なことをしようとしていたらしい。
「強盗騎士とはなんなのでしょう」
少女は一瞬言い淀んだが、すぐに気持ちを持ち直したようで、強盗騎士に関して淡々と説明をはじめた。
「彼らは野盗に身をやつした、バーガンディの元派遣騎士なんです。元々彼らは城壁外にある町村を魔獣から守護する任を与えられていたのですが、一部の派遣騎士が方々で横暴の限りを尽くしていたようで、それが被害に遭った町村からの嘆願で発覚したんです。即刻除名処分され、然るべき罰で処断されるはずだったのですが、騎士のやり方を熟知していた彼らは、捕らえられることなく逃亡してしまったんです。そこからはイタチごっこで、あちこちで被害を出され、しかも彼らの装備が領主から下賜されたものだということもあって、領主の評判も日に日に下がる一方で──」
その辺りまで聞き、ボクが捕らえた野盗が、統一された規格のショートソードを使っていたのを思い出した。しかも、その野盗は衛兵隊長と思われる人物と顔見知りのようだった。だとするとあれが強盗騎士で間違いないだろう。だとしたらボクが野盗のひとり取り逃がしたから、目の前の少女が無謀なことをしたと言えなくもない。だったらボクにはそれに対する責任が生じたとも言える。元々少女の抱えていた問題を解決する気ではいたが、それ以上に自身の不始末を早急に解決しなければならないと強く心に刻み込んだ。
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