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本編
魔術書
本屋に到着する。
看板には【バルビアの苔】と表示されている小さな一軒家の書店だった。量ではなく、質派の書店かもしれない。爺さんの紹介だから間違いはないと思うけど、店の素朴な佇まいに少しだけ拍子抜けした。
本屋に入ると、扉の側にいた赤い鳥の人形が口を開き大声で知らせる。
『お客さんだよ! お客さん!』
これ、入店した客に反応して喋る魔道具なの? こんなの王都で見たことない。鳥の魔道具を観察していたら、奥の扉からずいぶん年輩の女性が杖を突きながら現れた。
しっかりした声でお婆さんが言う。
「いらっしゃい……ああ、ローズレッタさんか。久し振りだね。今日は何をお探しで?」
「魔術書だ」
「また珍しいものを希望するね。いまさら魔法を学ぶのかい?」
「私にではない。ひ孫にだ」
お婆さんがジッと私の顔を見つめる。
「ローズレッタさんのひ孫にしては美人に生まれたね」
「魔術書はあるのか?」
爺さんが鬱陶しい顔で尋ねる。
「入門編かな? お嬢さんの年齢なら」
お婆さんが私を見ながら笑顔で尋ねた。
「できれば応用を探しています」
「応用かい?」
お婆さんが目を見開くと、爺さんが補足する。
「聞いた通りだ。中級か上級を頼む」
「あるよ。こっちに付いておいで」
お婆さんの現れた、奥の扉へと案内される。扉を開けば、そこは地下へと続く階段だった。少し薄暗いが、階段はちゃんと灯りの魔道具で照らされていた。
階段を降りると、そこには広い地下室が広がっており、数えきれないほどの本があった。階段の側には入り口と同じ赤い鳥がいたので、これは以前王都の商業ギルドで見たチャイムと同じ原理を使っているのかもしれない。
地下の中心には机が設備されており、数人の男女が何かを書き写していた。
「魔術書、魔術書……ああ、こっちだよ」
お婆さんに案内されたのは、一番奥にあった壁一面にある本棚だった。上段は爺さんが二人いても手が届かない高さだ。
「これが全部魔術書なのですか?」
「そうだね。ピンキリだけど、国内で出回っているものはほぼ揃っているよ」
爺さんが尋ねる。
「お主、どんな魔導書が欲しいのだ?」
「詳しく属性の説明がしてあるもので、今日持ち帰れるものがあれば嬉しいです。あと、できれば魔法の強化の仕方が書いてあるものがいいです」
「強化だと……」
爺さんが責めるような顔で私を見るので、弁解する。
「強化は、ラジェのためです」
「うむ。店主、条件に合うのはあるか?」
お婆さんはこの書店の店主だという。目を見開きながらが、本棚を見上げたお婆さん店主が頷く。
「そうだねぇ。中級なら四段目、右から五個目【クリストンの魔法強化法】だね。上級は……一番上の段、左から二番目【属性魔法の応用】だよ。どちらとも写しがあるね」
店主のおすすめなので、問題はないだろうが……一応中身を確認したい。キョロキョロしているとお婆さん店主が杖で奥のはしごを差す。
「あれを使うといい」
可動式はしごだ。実はこれには密かに憧れていた。
「ありがとうございます」
「準備が出来たら上の階にいる」
はしごを上り最初の本【クリストンの魔法強化法】をゲットする。革装が施されているが、比較的シンプルな本だ、ライトを使いながら軽くペラペラとページを捲れば、各属性の基本の魔法の種類と、それをどうコスパ安く使うのかが述べられていた。これは私も読みたいし、きっとラジェにも役に立つと思う。
高い位置にある上級の魔術書を取りに向かおうとすれば、爺さんに止められる。
「危ないから私が上ろう」
「大丈夫ですよ」
「いや、落ちたら危ないであろう」
「そこまで言うなら、どうぞ」
爺さんがはしごを上ると、変に緊張しているのが分かった。
もしかして、高いところが苦手なのだろうか? 爺さんを見つめていると、不機嫌に尋ねられる。
「何か言いたげだな」
「何もないですよ。見ているだけです」
爺さんに取ってもらった上級の魔術書は中級と同じく革装だが豪華な金箔押しとエンボスのデザインが施されていた。分かる……これ、高いやつだ。
開くと、冒頭から基本属性から生える上位の魔法属性の説明が書いてあった。うんうん、これもほしい。
小声で爺さんに尋ねる。
「両方欲しいのですけど、この本はいくらくらいするのでしょうか?」
「見返しに直接書いてあるはずだ」
机に座り、魔術書の確認をする。その間、爺さんは疲れたと、部屋の端にある一人ソファアに座りに行ったけど……あれははしごから降りて来た時に、緊張から腰が痛くなったんだと思う。絶対にそうだ。腰を撫でているのがその証拠だ。
「さて、この本はいくらなんだろう」
クリストンの魔法強化法の見返しを見れば、鉛筆書きで【原本、小金貨三枚。写し銀貨二枚】と書いてあった。本はやはり結構高かったんだね。道理で昔、家にある魔術書を触った時にジョーに怒られたんだ。
この本は、写しで十分かな……銀貨二枚でも高額な買い物だ。
属性魔法の上級の本は【原本、金貨一枚。写し小金貨二枚】と心が痛くなるような値段だった。
うう……高いです!
(買うなら、ちゃんとその価値があるか見極めないとな)
上級の魔術書のページをペラペラと捲りながら確認すると、最後の数ページが白紙だった。不良品?
白紙のページを指でなぞると、魔力が少し吸われたような気がした。気のせいではない。この本、何かあるのかもしれない。もう少し魔力を流すと、ページが少し光り文字が見え始めたのでやめる。これ、魔力を流したら文字が見える仕様のようだ。今の魔力量は、魔力を大量に増やした私でも吸われているのを感じた。ここからは上級の魔法がないと内容は見せないってことか。
でも、金貨一枚……リサの一ヶ月の店舗家賃と同額だ。少し迷ったけど、この機会を失えばこの本と次にいつ巡り合うか分からない。
(うん、買おう)
椅子に座りながら目を瞑っていた爺さんに声を掛ける。
「この二つを購入します。上級の本は原本を購入したいのですが、お金が足りないので取り置きしたいです」
「いくらだ?」
「金貨一枚です」
爺さんは私が持っていた魔術書を凝視したのち、あっさりと言う。
「それなら立て替えておこう」
「いいんですか?」
「問題ない」
流石、リッチな爺さんだ。しかも、見返りを聞かないとか……今日は空から槍が降るのかな?
上級の原本を購入することを店主のお婆さんに伝えると、一瞬目を瞠り尋ねた。
「なぜ、この本だけ原本を選んだんだい?」
「なんとなく本がそうして欲しいのかなって思って」
少し苦しい返しだけど、本当のことは言えない。お婆さん店主は何か悟ってそうだけど。
「そうかい……本も主人を選ぶという。この本もよい主人に当たったということだね」
「ありがとうございます……?」
店主のお婆さんの言葉の意味は、正直よく理解できなかった。でも、受け取った本は大切にしようと思う。
その後、爺さんの家に戻る。すると、エルさんのレシピの試作品に出迎えられた。
「旦那様、お嬢様! ぜひ、味見をお願いします」
エルさんは、今日一日中料理をしていたようだ。渡しておいたレシピをすべて完全再現していた。
テーブルに着き、ウニの茶わん蒸しを一口食べる。フワっと口の中で消えていった茶わん蒸しは、私の作ったものより美味しかった。
看板には【バルビアの苔】と表示されている小さな一軒家の書店だった。量ではなく、質派の書店かもしれない。爺さんの紹介だから間違いはないと思うけど、店の素朴な佇まいに少しだけ拍子抜けした。
本屋に入ると、扉の側にいた赤い鳥の人形が口を開き大声で知らせる。
『お客さんだよ! お客さん!』
これ、入店した客に反応して喋る魔道具なの? こんなの王都で見たことない。鳥の魔道具を観察していたら、奥の扉からずいぶん年輩の女性が杖を突きながら現れた。
しっかりした声でお婆さんが言う。
「いらっしゃい……ああ、ローズレッタさんか。久し振りだね。今日は何をお探しで?」
「魔術書だ」
「また珍しいものを希望するね。いまさら魔法を学ぶのかい?」
「私にではない。ひ孫にだ」
お婆さんがジッと私の顔を見つめる。
「ローズレッタさんのひ孫にしては美人に生まれたね」
「魔術書はあるのか?」
爺さんが鬱陶しい顔で尋ねる。
「入門編かな? お嬢さんの年齢なら」
お婆さんが私を見ながら笑顔で尋ねた。
「できれば応用を探しています」
「応用かい?」
お婆さんが目を見開くと、爺さんが補足する。
「聞いた通りだ。中級か上級を頼む」
「あるよ。こっちに付いておいで」
お婆さんの現れた、奥の扉へと案内される。扉を開けば、そこは地下へと続く階段だった。少し薄暗いが、階段はちゃんと灯りの魔道具で照らされていた。
階段を降りると、そこには広い地下室が広がっており、数えきれないほどの本があった。階段の側には入り口と同じ赤い鳥がいたので、これは以前王都の商業ギルドで見たチャイムと同じ原理を使っているのかもしれない。
地下の中心には机が設備されており、数人の男女が何かを書き写していた。
「魔術書、魔術書……ああ、こっちだよ」
お婆さんに案内されたのは、一番奥にあった壁一面にある本棚だった。上段は爺さんが二人いても手が届かない高さだ。
「これが全部魔術書なのですか?」
「そうだね。ピンキリだけど、国内で出回っているものはほぼ揃っているよ」
爺さんが尋ねる。
「お主、どんな魔導書が欲しいのだ?」
「詳しく属性の説明がしてあるもので、今日持ち帰れるものがあれば嬉しいです。あと、できれば魔法の強化の仕方が書いてあるものがいいです」
「強化だと……」
爺さんが責めるような顔で私を見るので、弁解する。
「強化は、ラジェのためです」
「うむ。店主、条件に合うのはあるか?」
お婆さんはこの書店の店主だという。目を見開きながらが、本棚を見上げたお婆さん店主が頷く。
「そうだねぇ。中級なら四段目、右から五個目【クリストンの魔法強化法】だね。上級は……一番上の段、左から二番目【属性魔法の応用】だよ。どちらとも写しがあるね」
店主のおすすめなので、問題はないだろうが……一応中身を確認したい。キョロキョロしているとお婆さん店主が杖で奥のはしごを差す。
「あれを使うといい」
可動式はしごだ。実はこれには密かに憧れていた。
「ありがとうございます」
「準備が出来たら上の階にいる」
はしごを上り最初の本【クリストンの魔法強化法】をゲットする。革装が施されているが、比較的シンプルな本だ、ライトを使いながら軽くペラペラとページを捲れば、各属性の基本の魔法の種類と、それをどうコスパ安く使うのかが述べられていた。これは私も読みたいし、きっとラジェにも役に立つと思う。
高い位置にある上級の魔術書を取りに向かおうとすれば、爺さんに止められる。
「危ないから私が上ろう」
「大丈夫ですよ」
「いや、落ちたら危ないであろう」
「そこまで言うなら、どうぞ」
爺さんがはしごを上ると、変に緊張しているのが分かった。
もしかして、高いところが苦手なのだろうか? 爺さんを見つめていると、不機嫌に尋ねられる。
「何か言いたげだな」
「何もないですよ。見ているだけです」
爺さんに取ってもらった上級の魔術書は中級と同じく革装だが豪華な金箔押しとエンボスのデザインが施されていた。分かる……これ、高いやつだ。
開くと、冒頭から基本属性から生える上位の魔法属性の説明が書いてあった。うんうん、これもほしい。
小声で爺さんに尋ねる。
「両方欲しいのですけど、この本はいくらくらいするのでしょうか?」
「見返しに直接書いてあるはずだ」
机に座り、魔術書の確認をする。その間、爺さんは疲れたと、部屋の端にある一人ソファアに座りに行ったけど……あれははしごから降りて来た時に、緊張から腰が痛くなったんだと思う。絶対にそうだ。腰を撫でているのがその証拠だ。
「さて、この本はいくらなんだろう」
クリストンの魔法強化法の見返しを見れば、鉛筆書きで【原本、小金貨三枚。写し銀貨二枚】と書いてあった。本はやはり結構高かったんだね。道理で昔、家にある魔術書を触った時にジョーに怒られたんだ。
この本は、写しで十分かな……銀貨二枚でも高額な買い物だ。
属性魔法の上級の本は【原本、金貨一枚。写し小金貨二枚】と心が痛くなるような値段だった。
うう……高いです!
(買うなら、ちゃんとその価値があるか見極めないとな)
上級の魔術書のページをペラペラと捲りながら確認すると、最後の数ページが白紙だった。不良品?
白紙のページを指でなぞると、魔力が少し吸われたような気がした。気のせいではない。この本、何かあるのかもしれない。もう少し魔力を流すと、ページが少し光り文字が見え始めたのでやめる。これ、魔力を流したら文字が見える仕様のようだ。今の魔力量は、魔力を大量に増やした私でも吸われているのを感じた。ここからは上級の魔法がないと内容は見せないってことか。
でも、金貨一枚……リサの一ヶ月の店舗家賃と同額だ。少し迷ったけど、この機会を失えばこの本と次にいつ巡り合うか分からない。
(うん、買おう)
椅子に座りながら目を瞑っていた爺さんに声を掛ける。
「この二つを購入します。上級の本は原本を購入したいのですが、お金が足りないので取り置きしたいです」
「いくらだ?」
「金貨一枚です」
爺さんは私が持っていた魔術書を凝視したのち、あっさりと言う。
「それなら立て替えておこう」
「いいんですか?」
「問題ない」
流石、リッチな爺さんだ。しかも、見返りを聞かないとか……今日は空から槍が降るのかな?
上級の原本を購入することを店主のお婆さんに伝えると、一瞬目を瞠り尋ねた。
「なぜ、この本だけ原本を選んだんだい?」
「なんとなく本がそうして欲しいのかなって思って」
少し苦しい返しだけど、本当のことは言えない。お婆さん店主は何か悟ってそうだけど。
「そうかい……本も主人を選ぶという。この本もよい主人に当たったということだね」
「ありがとうございます……?」
店主のお婆さんの言葉の意味は、正直よく理解できなかった。でも、受け取った本は大切にしようと思う。
その後、爺さんの家に戻る。すると、エルさんのレシピの試作品に出迎えられた。
「旦那様、お嬢様! ぜひ、味見をお願いします」
エルさんは、今日一日中料理をしていたようだ。渡しておいたレシピをすべて完全再現していた。
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