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本編
紅蓮の大柳
「ミリアナ嬢――」
「あ、メイドさんは一人じゃないかも!」
無理にばあやさんの話題を逸らす。
部屋の外を確認するが誰もいない。薬が効いているからと気を緩め、メイド一人に世話を任せたのかもしれない。
オーレリア王女がため息をつく。
「でも、この部屋を逃れたところで、ここは海の上だわ」
そうだ。この瞬間も船はアジュールから遠ざかっている。船を止めないと……
大人しくメイドを解放しようとする二人を止める。
「待ってください。私にこの船を止める考えがあります」
「ミリアナ、船を止めるのにはたくさんの人の協力が必要なのよ」
子供に言い聞かせるようにオーレリア王女が私を諌める。
外を見れば、夕日はほぼ沈んでいた。このままいけば、本当にアジュールに帰れなくなる。非常事態なので説明よりも行動をとるしかない。仕方ない……
「お二人は自分自身を守れますか?」
「ミリアナは何を言って――」
「姫様、この者から魔力が溢れ――」
浮遊すると、二人は目をこれでもかというほど見開いた。ばあやさんにはちょっとバレているけど、説明をする時間はない。
手を眉間に置き、敬礼する。
「では、行ってきます!」
「え?」
困惑したままのオーレリア王女たちを部屋に残し、窓から飛び出す。
船に添って上昇しながらラジェの心配をする。ラジェはどこにいるんだろう? 私よりもチョコレートをたくさん飲んだから、きっとまだ眠らされていると思う。せめて起こすことができれば……
「隅々まで探せないなら、船全体にヒールを掛ければいいじゃない!」
逆転の発想だ! 白魔法は確かに魔力が必要だけど、ヒールなら何千回と練習してきている。
船に手を当て、船全体を包むように唱える。
「デカヒール!」
うん。魔力はそれなりに持っていかれたけど、まだ大丈夫だ。目覚めさえすれば、ラジェは自力で脱出できるはずだ。なんせラジェの師匠は月光さんだ。絶対に私にシェアできない魔法も練習しているはずだ。ラジェならきっと大丈夫だ。
ぴょこんと頭を出して甲板を確認する。よし、誰もいない。黒魔法の隠れ蓑術のヴェールを被り、一気に帆柱の一番高いところまで風魔法で舞い上がる。
よかった……アジュール周辺の船舶の光はだいぶ小さくなっているけどまだ見える。それにしてもこの船、全然灯りを点けていない。きっと闇夜に紛れるつもりなのだろう。
これ以上アジュールから離れるわけにはいけない。この船を止める!
何かイレギュラーのことがあれば、この船の船長は絶対に船を停止して船体の確認作業をするはずだ。その間、船は留まる。その間にどうにかアジュールに向けて信号を送らないと。私たちはここにいるって。
きっと爺さんも月光さん……ウィルさんやレオさんもみんな私たちを探している。
「あの魔法を使うか……」
風魔法とか土魔法とか考えたけど、安全に船を止められる気がしなかった。船が沈んでしまったら大惨事だ。
魔力はまだ十分ある。少しお腹は空いたけど……
「あ、そうだ。チョコがある」
持参していた最後の一かけらの自作チョコを口に入れる。ああ、満たされる……
両手でパシッと頬を叩き気合いを入れる。
「よし! 行きます!」
帆柱の上で目を閉じ唱える。
「浮かべ、重力魔法」
身体から魔力が一気に船に移動する。
「お、おお」
こんなに魔力が一度に移動するの、少し気持ち悪い。体感、残っていた半分以上の魔力が減る。船全体に私の魔力が行き渡ると、船が少し浮遊する。調整が難しいけど、一度浮遊すればこちらのもの、徐々に浮遊させると自分も浮いていたのに気づく。
「あ、やりすぎたかもしれない」
船のあちこちから叫び声がする。さすがに船が浮けばそれはそうだよね。
下のデッキには、浮遊でバランスを失いながら慌ててライトを唱える船員たちが見えた。どうやら、自分だけでなく船全体の人や物を浮遊させてしまったようだ。
「これ以上はさっき食べたチョコをリバースしそう……」
重力魔法を解除すると、船が重い音を立てて水面に落下した。すぐに船の至るところから混乱した悲鳴が沸き上がった。
「熱ッ」
急に太ももが熱くなったので、慌ててポケットに手を入れると猫の財布に入っていた炎の魔石が燃えるように輝きを放ちながら鼓動を打っていた。
「どうしたの、これ。え? どうしよう」
もしかして重力魔法のせいでおかしくなったのかな?
鼓動の間隔が徐々に短くなると、魔石が膨張と縮小を始めた。こ、これは絶対危ない!
どこに捨てる? 海? でも、船に何か影響があったら……パッと暗くなった空を見上げる。これが上空で燃えてくれれば、信号の役目を果たし、アジュールにいる誰かが気付いてくれるかもしれない。うん。上に投げよう。
「えい!」
風魔法を使い、空高くに炎の魔石を投げる。ぐんぐんと上昇していく魔石を見上げている。すると、轟音と共に一瞬で夜の闇を払い、紅蓮の炎が大輪の花を空に咲かせた。
「うわ! 揺れる!」
爆風の余波で揺れ始めた船の帆柱にしがみ付く。揺れる揺れる。
少しして落ち着く揺れの中、炎の大柳が夜空に枝垂れるのを呆然と見つめながら呟く。
「か、完全にやりすぎたかもしれない……」
これじゃ信号というより、開戦宣告だ。
**いつもご愛読ありがとうございます
クリスマスイブですね。
クリスマスに向けてお祝い花火を上げてみました
年末に向けもう数話投稿予定ですので、今年ももう少しお付き合いいただけると嬉しいです
トロ猫
「あ、メイドさんは一人じゃないかも!」
無理にばあやさんの話題を逸らす。
部屋の外を確認するが誰もいない。薬が効いているからと気を緩め、メイド一人に世話を任せたのかもしれない。
オーレリア王女がため息をつく。
「でも、この部屋を逃れたところで、ここは海の上だわ」
そうだ。この瞬間も船はアジュールから遠ざかっている。船を止めないと……
大人しくメイドを解放しようとする二人を止める。
「待ってください。私にこの船を止める考えがあります」
「ミリアナ、船を止めるのにはたくさんの人の協力が必要なのよ」
子供に言い聞かせるようにオーレリア王女が私を諌める。
外を見れば、夕日はほぼ沈んでいた。このままいけば、本当にアジュールに帰れなくなる。非常事態なので説明よりも行動をとるしかない。仕方ない……
「お二人は自分自身を守れますか?」
「ミリアナは何を言って――」
「姫様、この者から魔力が溢れ――」
浮遊すると、二人は目をこれでもかというほど見開いた。ばあやさんにはちょっとバレているけど、説明をする時間はない。
手を眉間に置き、敬礼する。
「では、行ってきます!」
「え?」
困惑したままのオーレリア王女たちを部屋に残し、窓から飛び出す。
船に添って上昇しながらラジェの心配をする。ラジェはどこにいるんだろう? 私よりもチョコレートをたくさん飲んだから、きっとまだ眠らされていると思う。せめて起こすことができれば……
「隅々まで探せないなら、船全体にヒールを掛ければいいじゃない!」
逆転の発想だ! 白魔法は確かに魔力が必要だけど、ヒールなら何千回と練習してきている。
船に手を当て、船全体を包むように唱える。
「デカヒール!」
うん。魔力はそれなりに持っていかれたけど、まだ大丈夫だ。目覚めさえすれば、ラジェは自力で脱出できるはずだ。なんせラジェの師匠は月光さんだ。絶対に私にシェアできない魔法も練習しているはずだ。ラジェならきっと大丈夫だ。
ぴょこんと頭を出して甲板を確認する。よし、誰もいない。黒魔法の隠れ蓑術のヴェールを被り、一気に帆柱の一番高いところまで風魔法で舞い上がる。
よかった……アジュール周辺の船舶の光はだいぶ小さくなっているけどまだ見える。それにしてもこの船、全然灯りを点けていない。きっと闇夜に紛れるつもりなのだろう。
これ以上アジュールから離れるわけにはいけない。この船を止める!
何かイレギュラーのことがあれば、この船の船長は絶対に船を停止して船体の確認作業をするはずだ。その間、船は留まる。その間にどうにかアジュールに向けて信号を送らないと。私たちはここにいるって。
きっと爺さんも月光さん……ウィルさんやレオさんもみんな私たちを探している。
「あの魔法を使うか……」
風魔法とか土魔法とか考えたけど、安全に船を止められる気がしなかった。船が沈んでしまったら大惨事だ。
魔力はまだ十分ある。少しお腹は空いたけど……
「あ、そうだ。チョコがある」
持参していた最後の一かけらの自作チョコを口に入れる。ああ、満たされる……
両手でパシッと頬を叩き気合いを入れる。
「よし! 行きます!」
帆柱の上で目を閉じ唱える。
「浮かべ、重力魔法」
身体から魔力が一気に船に移動する。
「お、おお」
こんなに魔力が一度に移動するの、少し気持ち悪い。体感、残っていた半分以上の魔力が減る。船全体に私の魔力が行き渡ると、船が少し浮遊する。調整が難しいけど、一度浮遊すればこちらのもの、徐々に浮遊させると自分も浮いていたのに気づく。
「あ、やりすぎたかもしれない」
船のあちこちから叫び声がする。さすがに船が浮けばそれはそうだよね。
下のデッキには、浮遊でバランスを失いながら慌ててライトを唱える船員たちが見えた。どうやら、自分だけでなく船全体の人や物を浮遊させてしまったようだ。
「これ以上はさっき食べたチョコをリバースしそう……」
重力魔法を解除すると、船が重い音を立てて水面に落下した。すぐに船の至るところから混乱した悲鳴が沸き上がった。
「熱ッ」
急に太ももが熱くなったので、慌ててポケットに手を入れると猫の財布に入っていた炎の魔石が燃えるように輝きを放ちながら鼓動を打っていた。
「どうしたの、これ。え? どうしよう」
もしかして重力魔法のせいでおかしくなったのかな?
鼓動の間隔が徐々に短くなると、魔石が膨張と縮小を始めた。こ、これは絶対危ない!
どこに捨てる? 海? でも、船に何か影響があったら……パッと暗くなった空を見上げる。これが上空で燃えてくれれば、信号の役目を果たし、アジュールにいる誰かが気付いてくれるかもしれない。うん。上に投げよう。
「えい!」
風魔法を使い、空高くに炎の魔石を投げる。ぐんぐんと上昇していく魔石を見上げている。すると、轟音と共に一瞬で夜の闇を払い、紅蓮の炎が大輪の花を空に咲かせた。
「うわ! 揺れる!」
爆風の余波で揺れ始めた船の帆柱にしがみ付く。揺れる揺れる。
少しして落ち着く揺れの中、炎の大柳が夜空に枝垂れるのを呆然と見つめながら呟く。
「か、完全にやりすぎたかもしれない……」
これじゃ信号というより、開戦宣告だ。
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