国で暗殺されそうなので、公爵やめて辺境で美少女専門テイマーになります

竜頭蛇

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世界で一番汚い会議

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 監獄から脱出した俺はそのまま幼女の乗った馬車に乗せられ、ドンブラコドンブラコされると、

「魔王さんよお、俺らの拠点がこの近くにあんだ。そこに来いよ。それなりにでけえ建物だから脱獄した連中も全員収容できる」

 と入れ墨だらけのアウトローが進言してきた。
 なんかよくわからんが、あおつらえ向きの場所があるらしい。
 別段断る理由もない。

「そうですか。じゃあそこにしましょう」

「ガイアさん、そんな言葉を鵜呑みにするんですか!?」

 するとビッチに魂を売ったダンディことドロネコが驚きの声を上げた。
 え、ダメなの?みたいな目で見ると、しょうがないなあみたいな顔をしてドロネコは「ガイアさんを信じますよ」と言って黙った。
 なんか腹立つなコイツ。

「へへへ、じゃあ決定だな! 俺らの拠点から反逆の狼煙をあげてやるぜ!」

 アウトローは大人数のお泊り会決定に大はしゃぎだ。
 彼は古き良き少年の心をまだ持っていたらしい。
 これから奴のことはショタと呼ぶことにしよう。

 それからしばらくすると本当に近くにあったらしく、いかにも怪しげなタワーみたいな建物が見えた。
 ところどころにトゥーンな落書きがあって、いかにもアウトローな感じだ。

「我が家にようこそ! 今夜から血祭りの始まりだぜ!」

 家到着でショタのボルテージは最高潮だ。
 傍から見たら薬をキメたヤバい奴にしか見えない。

「お前ら脱獄をはしゃいでる場合じゃないぞ。これからの方針を考えなければ……。ここでは目立つから中で会議を開くぞ」

 はしゃぐショタとは正反対にファーザーはそう進言してくる。

「それもそうですね。ちゃんとした施設かも見て回りたいですし」

 ドロネコはショタをホモ臭い眼差しで見ると、それに同調する。
 その様子をファーザーがホモ臭い眼差しで見つめる。
 ホモのトライアングル完成だ。
 きっとこれから世界で一番汚い会議が開かれるんだろう。
 あとは彼らに任せた。大人な俺は他人の性癖には口を挟まない。

「今日は疲れました。会議に参加する必要もないですし、先に寝させてもらいます」

「何を言ってるんですか、ガイアさん! 会議に参加しないなど。我々が言わなくてもわかるとでも思ってるんですか。買いかぶりすぎですよ」

「……」

 ドロネコはノンケの俺を巧みな誘導で会議に参加することを決定させてきた。
 嫌すぎる。
 ビッチを生贄にして何とかするか。
 ビッチの力ならホモどもの二人や三人正道に戻すことくらい難はないだろう。



―|―|―



 アウトローの拠点の中は世紀末なファンクな家具が置いてある以外は問題なく、会議室もきれいになっていた。
 ショタが閉じ込められている間も子分が掃除をしていたらしい。
 礼儀がいいのか、礼儀が悪いのかよくわからんな。

 そんなことを思っていると

「ではこれから会議を始める」

 ファーザーが宣言した。

「早速だが少しだけ俺の考えに耳を貸してほしい。魔王にも考えがあるのはわかる。だから別に取り合ってもらわずとも聞いてもらうだけでも構わない」

 奴はそう言って飢えたホモの眼差しを会議上の全員に向けると言葉を続ける。

「俺は宗教で腐敗しきたこの国を資本主義によって建て直したいと思っている。有能な人材を弾圧か腐らせるかにしかしないこの国では、純然たる努力で報われることが必要だ。教会の連中を弾圧した暁には俺にこの国を行く末を決めさせてほしい。めちゃくちゃなことだとわかっているが、どうか頼む!」

 ファーザーは深々と頭を下げてこちらに懇願してくる。
 言ってることが何が何やら分からないが、隣のドロネコは「商人至上主義の世の中……!最高じゃないか!」とか言っている。
 とりあえず、最高でいいことなんだろう。
 適当に相槌うっておくか。

「では頼みましょうか。僕もそうしようと思ってました」

「く、さすが魔王だ。そこまで読んでいたとは……!」

 ファーザーは一本取られたぜみたいな顔をしている。
 とりあえず満足したらしいこのまま何事もなく終わればいいが。

「そうだったのかよ、魔王。教会真向から対立するてんなら、真正面からやった方がいいな。教会の奴らを煽ってド派手に全面対決でいいか、魔王?」

「ではそうしましょうか。僕もそうしようと思ってました」

「さすが魔王て名乗るだけあるぞ! 肝がちげえ!」

 なんかわからんがどいつもこいつも大喜びだ。
 謀らずしていいことをしてしまったなあ。


 そんなことをボーと考えているとドロネコが口を開いた。
 もう眠たいのにまだなにかあるのか……?

「ガイアさん、ふざけないでください! 幼女派遣の首謀者を探すのはどうなるんですか? まさか教会の最高指導者が首謀者だと?」

「そうですね。僕は前からそう思ってました」

「なんてことだ。首謀者が聖国そのものだったなんて!」

 ドロネコはいきなりオーバーリアクションをし始めた。
 きっと瑞々しいホモたちに囲まれて、リピドーと理性が対立しているんだろう。

「そんな聖国で悪事が行われているなんて……」

 ドロネコが発狂するとともに、ビッチも発狂し始めた。
 こっちもリピドーの限界らしい。

 もうサバトがおこなわれるのも時間の問題だろう。
 俺は引っ込ませてもらおう。

「もう話すことはありませんね。僕は眠いので寝ます……」

 それだけ言うと俺は会議室から出て、そこら辺の空き部屋のベッドにダイブした。



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