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殺意で始まる初デート
しおりを挟む「魔王様、テロリストを捕まえられたのですか。一体どうするおつもりです」
セールスマンが俺の連れてきた脈ありナイスバディを見て、そう尋ねてくる。
無論、祝うにきまっている。
初デート記念だ。祝わない方がどうにかしている。
「そうですね。祝いに赤い花火でも打ち上げたいと思います」
「赤い花火。なるほど、見せしめに断頭台で処刑するというのですね」
「セールスマンさんは面白いことを言いますね」
俺はタチの悪い冗談を言うセールスマンを軽く流し、なぜか全力で逃げ出そうとするナイスバディの腕をつかむ。
どうやら冗談が通じないタチらしい。
そこらへんの酒場をはしごしてそうな見た目をしているが、人は見た目によらないようだ。
「落ち着いてください。言葉のあやと言う奴です。ただの花火だけで人を処刑などしませんよ」
「あんた……。あたしを人とも思てないのか!?」
ナイスバディは癇癪を起したようにそう俺に叫ぶとぐいぐいと外に向けて走り出そうとする。
クソ、どこかで拗ねられるようなことを無自覚にしていたらしい。
機嫌を取らねば。
「いえいえ、アナタほどすばらしい人間はいません。艶のある茶髪に、宝石のような瞳。この国に居る全員に是非とも見せつけたいです」
「もうだめだ……」
俺がご機嫌伺いの作り笑いを浮かべてそういうと、ナイスバディは諦めたように遠方ダッシュをやめた。
やっと落ち着いてくれたらしい。
ここからが勝負だ。
ナイスバディを楽しませて、好感度を上げなければならない。
まあまずは妥当な線としてトライアスロンの白熱した場面を見せて、一緒に盛り上がるといったところか。
確かアダルマンティーと兄マンティーが結構な盛り上がりを見せていたはずだ。
「セールスマンさん、水晶の映像は任意で変えられますか?」
「ええ、このボタンを押せば変えられます」
セールスマンは徐に机の脇に置いてあった箱を俺に渡してきた。
中を開けるとボタンがいくつもあり、端の一方に先頭、もう一方に最後尾と表記してある。
俺は兄マンティーたちがいるだろう先頭のボタンを押す。
「ふん、つい本気を出してしまうとは我としたことが」
「お父様がまさか体中に重りをつけてるとは……」
そんな声が聞こえると思うと超巨大水晶に全裸の兄マンティー変態ヤローがドアップで表示された。
変態のせいで好感度アップ作戦が一瞬で瓦解した。
変わりに、デート開始わずかで男の全裸を彼女に見せつけるド畜生の称号ゲットだ。
俺は兄マンティーをコ〇スことを心に決めた。
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