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二章 無意味の象徴
95話 『避蜜』
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吹っ飛んだバドルドは空中で高速回転していた
ナツミはオオカミに咥えられて物言わぬ人形と化していた
ろーざは眠っていた
男は展望台を目指していた
ナツメは倒れていた
レイは「──なんで」と呟いた
さくらは浮かない顔でレイを見ていた
隣のナナセは突っ立っていた
カエデ達は何かを画作していた
富田はカエデ達に彼女を引き渡した
コーイチは気絶している
レイト達は黒服達に捕らえられていた
稲継は黒服達と共に山を走り続けていた
ミノリとイツキは???と共にいた
その側で加茂チトセは目を閉じて横たわっている
──オオカミの遠吠えが聞こえてきた。
気がついたら、地面に座っていた。
『スベテヲ、ハナセ』
声がして、上を向いたら、バドルドさんが私を見ていた。怖い。周りのオオカミさん達も、なんだかすごく怒ってる感じがして、とっても怖くて、はやく、逃げたい……。
『ハナセバ、ナニモシナイ』
絶対に、怒ってる。でも、私は、悪くない。悪くないもん。何も、してない、し……できない、し……できなかった、もん……。
「わた、しは……」
お母さん……。怖いよ……。目をつぶっても、お母さんが見えない……。笑ってるお母さんが見えない。死んじゃって、動かないお母さんしか見えないよ……。イヤだ。イヤだよ……。お母さん。助けて……。
「お、あぁ、さん……」
怖い……。お母さん。怖いよ……。なんで……? 怖い。違う。どこ? え? えっ? イヤだイヤだイヤだ。おかしい。あれ? 怖い。どこにいるの? 夢? 一人はイヤだ。これは違う。あ、いた。違う違う違う。おかしいよね? あれれっ? お母さん? 怖くてたまらないよ。あっ、夢だ。こんなの可笑しすぎる。お菓子すぎる。わあ、美味しそう。夢だな。うん。お母さん。赤い。イヤだイヤだ。お菓子がこんなにいっぱい。赤ジャム。怖い。違う違う違う。ありえないよね~。あははっ、う死死。食べる? お菓子。お菓子お菓子お菓子。いっただっきまーす! おいっしぃぃぃぃぃぃいいいいいい! 夢ってすごいね! お母さん、おかし~! あままままま。ゆめゆめゆめゆめ。あわわわわ、お菓子まみれ~。おかーさん。おあーはん。可笑しいお菓子。いっぱいいっぱい。お腹いっぱい。夢みたーい。お菓子たくさーん。るんっるんっるんっ♪ 食べても食べてもなくならないよぉ~っ! いっぱいお菓子があるぅ~。すごいすごいすごいすごい! ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない! 夢だよね~! すごすぎる! おかしすぎる! 夢いっぱい! お菓子っ! 穴が空いたお菓子~! お菓子いっぱい! おもしろいっ! おかしぃっ! とろっとろ! ベッタベタ! 赤いジャムが指に付いてた! あむっ。あままままままままままま! う~? ベタベタだぁ。おおおおお菓子ぃぃぃいいいいなあああああ……!!!!!!?????? あまっ! すっごいあままま! あまみ! みーみーみー、みーつー! 蜜なっ! みっつ! うっ、うああああああ! おいっしぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお! お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子。やばっ、まじやばっ! 甘すぎるよねぇ~。甘過ぎてすっごい好きぃぃぃぃ。あ~ら~ら~。お菓子がこんなにたくさぁん。やばやばやば。もはやすごすぎる。何これ? グミかぁぁ。赤いジャムが垂れてきてリュぅううう! 垂れちゃって勿体無ァァァあ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ。──うほっ、ジャァァァムうぉいしぃぃいいいっだあああああ! 嬉しいなぁ。ジャムジャムジャム。ジャムが絶妙な味を醸し出してますね。あはははっ! 遺死死死死死死死死死死死死死死! やばやばやば! やばばばば! 美味しそーなのでこれ食べたーい! ですっ! あ、あ、あ、あ、食べちゃう? 食べちゃいます? ホントに? 食べちゃうよ? いいっ? 良いよねっ???? ダメ? えー! でも美味しそーなので食べちゃいまーすっ! ガブッ、ぶちっ! いったァァァァァァ! 白っ! 中、白くて赤っ! ごりごりごりごり。固っ! うまっ! 美味しすぎぃぃぃぃぃぃいいいいいいいい! これまでの中でさいッッッこぉぉぉぉおおおおおおおお! 涙出ちゃう! いやっひゃっひゃっひゃっひゃっふぅ! たァァァノシぃぃぃ! もっともっと食べちゃう? やめちゃう? 美味しすぎ! ややややややばばばばばば! おあーあん? ひひひひひひひひひひひひひひひひ! ひっ! かかかかかかかかかかかかかかかかかかかかーっ!? 何これ。何これ。えっえっえっ? 赤あああぁぁぁぁぁぁいジャァァァァムゥゥゥゥゥ? ジャァァァァァムゥゥゥゥゥゥ???? イヤだねー。こんなに溢れてこぼれてこぼれてこぼれてこぼれてこぼれて──あっ、食べたやつ戻してくっつけよー! うおぇぇぇぇぇええええええ……! これをペチャペチャペチャチャチャチャ……。あれあれあれー? くっつかないぞー? どーしたのかなー? んんんー? ジャムが溢れてりゅううううう? あらあらあら? これ、ヤバくない? やばばばば。あっ、口の中に固いのが残ってたああああ。指に付けられるドーナッツゥゥゥゥゥ! 固くて固くて噛めないやぁぁ。これをこのお菓子に付けてみよっかあ。ううん? ペチャペチャしゅりゅにゃあ。おかーしゃーん。お菓子がこんにゃにありゅよよよよよよよよ──……。
「──お~、か~、し~ぃなぁ~ぁぁぁ…………あっ?」
いきなり、お菓子が消えた。
「えっ? えっえっえっ?」
違う。消えてなかった。
「うそ……うそうそウソッッッ! お母さん? お母さん……お母さん!」
口の中で、甘い血の味がした。
──それからの事は、あんまり覚えていない。気がついたら、何かの背中の上に乗っていて、お兄ちゃんが見えた。あと、
『──シルフィード!』
そう言って怒鳴った声が聞こえてきた。
──レイが目を覚ますと、童女の顔がぼんやりとその瞳に映る。目を凝らし、少しはっきりと見えた彼女の顔に安堵する反面、不安感も覚えた
「コー、イチ、くん……たち……は……?」
「ぁ──」
思い出したようにナツミの瞳が潤んで揺れ、レイは眉を寄せて覗き込むようにナツミの目を見る
「あぁ、あの、ねっ。その、皆とは、その、だから、離れ、ちゃって……。それから、あの、ミミの、お姉ちゃんが、ヘビに、食べられちゃって……それで……」
「もういいよ」
「ぇ──」
「今まで、よく一人で頑張ったね。大丈夫だよ。あとは、ボクたちがなんとかして見せるから」
「お、怒らないの……?」
「うん。怒らない。君は悪くないもん。悪いのはボク。ボクがちゃんと、周りが見えてなかったから。ボクがちゃんと皆の様子に気付いてなかったから。ボクがちゃんとこの全てに気付いてなかったからだもん。だから、ナツミちゃんは何も悪くないよ」
うっすらと血に濡れた微笑を浮かべるレイを見下ろし、その胸元に下ろしていた手を強く、強く握り締めて今にも泣き出しそうに瞳を細める
「罪悪感は、感じなくてもいいよ。君は何も悪くない。悪いのは全部ボクなんだ。ボクが全てを把握して、皆にそれを伝える手段があったのなら、見つけてたら、こんな事になってなかったんだもんね。もしそうなってたら、もしボクがちゃんとできてたら、ナツミちゃんも、ナツメちゃんも、誰も、泣いてばかりじゃなかったんだろうなぁ……」
「お兄ちゃんが、そんなでも……私は、泣いてた……から、気負わないで……」
「えっ、どうしたの?」
「……しちゃダメなこと、しちゃったの……」
「分かんない。ボクはそんな事を言われても、分かんないよ?」
「……それよりも、大丈夫だった?」
「言いたくないんだね。うん、わかった。じゃあ聞かない。うん。ボクはなんとかなってるっぽいみたい。カエデさんは──流石に逃げてるね。それで──ちょっと、そこから下りてくれると嬉しいよ。ボクは」
レイの腹の上に、彼女は馬乗りになっていた。起き上がるには流石に少しばかり邪魔だったようで、そう言うとナツミはハッと目を見開いて慌ててそこから避けて隣にしゃがんだ
「……これは──」上体を起こして周りを見回した。さくら、ナナセ、オオカミ達を順番に見て、最後にナツミを見て眉を寄せる「どんな、状況、なの?」
ナツミはオオカミに咥えられて物言わぬ人形と化していた
ろーざは眠っていた
男は展望台を目指していた
ナツメは倒れていた
レイは「──なんで」と呟いた
さくらは浮かない顔でレイを見ていた
隣のナナセは突っ立っていた
カエデ達は何かを画作していた
富田はカエデ達に彼女を引き渡した
コーイチは気絶している
レイト達は黒服達に捕らえられていた
稲継は黒服達と共に山を走り続けていた
ミノリとイツキは???と共にいた
その側で加茂チトセは目を閉じて横たわっている
──オオカミの遠吠えが聞こえてきた。
気がついたら、地面に座っていた。
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声がして、上を向いたら、バドルドさんが私を見ていた。怖い。周りのオオカミさん達も、なんだかすごく怒ってる感じがして、とっても怖くて、はやく、逃げたい……。
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絶対に、怒ってる。でも、私は、悪くない。悪くないもん。何も、してない、し……できない、し……できなかった、もん……。
「わた、しは……」
お母さん……。怖いよ……。目をつぶっても、お母さんが見えない……。笑ってるお母さんが見えない。死んじゃって、動かないお母さんしか見えないよ……。イヤだ。イヤだよ……。お母さん。助けて……。
「お、あぁ、さん……」
怖い……。お母さん。怖いよ……。なんで……? 怖い。違う。どこ? え? えっ? イヤだイヤだイヤだ。おかしい。あれ? 怖い。どこにいるの? 夢? 一人はイヤだ。これは違う。あ、いた。違う違う違う。おかしいよね? あれれっ? お母さん? 怖くてたまらないよ。あっ、夢だ。こんなの可笑しすぎる。お菓子すぎる。わあ、美味しそう。夢だな。うん。お母さん。赤い。イヤだイヤだ。お菓子がこんなにいっぱい。赤ジャム。怖い。違う違う違う。ありえないよね~。あははっ、う死死。食べる? お菓子。お菓子お菓子お菓子。いっただっきまーす! おいっしぃぃぃぃぃぃいいいいいい! 夢ってすごいね! お母さん、おかし~! あままままま。ゆめゆめゆめゆめ。あわわわわ、お菓子まみれ~。おかーさん。おあーはん。可笑しいお菓子。いっぱいいっぱい。お腹いっぱい。夢みたーい。お菓子たくさーん。るんっるんっるんっ♪ 食べても食べてもなくならないよぉ~っ! いっぱいお菓子があるぅ~。すごいすごいすごいすごい! ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない! 夢だよね~! すごすぎる! おかしすぎる! 夢いっぱい! お菓子っ! 穴が空いたお菓子~! お菓子いっぱい! おもしろいっ! おかしぃっ! とろっとろ! ベッタベタ! 赤いジャムが指に付いてた! あむっ。あままままままままままま! う~? ベタベタだぁ。おおおおお菓子ぃぃぃいいいいなあああああ……!!!!!!?????? あまっ! すっごいあままま! あまみ! みーみーみー、みーつー! 蜜なっ! みっつ! うっ、うああああああ! おいっしぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお! お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子お菓子。やばっ、まじやばっ! 甘すぎるよねぇ~。甘過ぎてすっごい好きぃぃぃぃ。あ~ら~ら~。お菓子がこんなにたくさぁん。やばやばやば。もはやすごすぎる。何これ? グミかぁぁ。赤いジャムが垂れてきてリュぅううう! 垂れちゃって勿体無ァァァあ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ。──うほっ、ジャァァァムうぉいしぃぃいいいっだあああああ! 嬉しいなぁ。ジャムジャムジャム。ジャムが絶妙な味を醸し出してますね。あはははっ! 遺死死死死死死死死死死死死死死! やばやばやば! やばばばば! 美味しそーなのでこれ食べたーい! ですっ! あ、あ、あ、あ、食べちゃう? 食べちゃいます? ホントに? 食べちゃうよ? いいっ? 良いよねっ???? ダメ? えー! でも美味しそーなので食べちゃいまーすっ! ガブッ、ぶちっ! いったァァァァァァ! 白っ! 中、白くて赤っ! ごりごりごりごり。固っ! うまっ! 美味しすぎぃぃぃぃぃぃいいいいいいいい! これまでの中でさいッッッこぉぉぉぉおおおおおおおお! 涙出ちゃう! いやっひゃっひゃっひゃっひゃっふぅ! たァァァノシぃぃぃ! もっともっと食べちゃう? やめちゃう? 美味しすぎ! ややややややばばばばばば! おあーあん? ひひひひひひひひひひひひひひひひ! ひっ! かかかかかかかかかかかかかかかかかかかかーっ!? 何これ。何これ。えっえっえっ? 赤あああぁぁぁぁぁぁいジャァァァァムゥゥゥゥゥ? ジャァァァァァムゥゥゥゥゥゥ???? イヤだねー。こんなに溢れてこぼれてこぼれてこぼれてこぼれてこぼれて──あっ、食べたやつ戻してくっつけよー! うおぇぇぇぇぇええええええ……! これをペチャペチャペチャチャチャチャ……。あれあれあれー? くっつかないぞー? どーしたのかなー? んんんー? ジャムが溢れてりゅううううう? あらあらあら? これ、ヤバくない? やばばばば。あっ、口の中に固いのが残ってたああああ。指に付けられるドーナッツゥゥゥゥゥ! 固くて固くて噛めないやぁぁ。これをこのお菓子に付けてみよっかあ。ううん? ペチャペチャしゅりゅにゃあ。おかーしゃーん。お菓子がこんにゃにありゅよよよよよよよよ──……。
「──お~、か~、し~ぃなぁ~ぁぁぁ…………あっ?」
いきなり、お菓子が消えた。
「えっ? えっえっえっ?」
違う。消えてなかった。
「うそ……うそうそウソッッッ! お母さん? お母さん……お母さん!」
口の中で、甘い血の味がした。
──それからの事は、あんまり覚えていない。気がついたら、何かの背中の上に乗っていて、お兄ちゃんが見えた。あと、
『──シルフィード!』
そう言って怒鳴った声が聞こえてきた。
──レイが目を覚ますと、童女の顔がぼんやりとその瞳に映る。目を凝らし、少しはっきりと見えた彼女の顔に安堵する反面、不安感も覚えた
「コー、イチ、くん……たち……は……?」
「ぁ──」
思い出したようにナツミの瞳が潤んで揺れ、レイは眉を寄せて覗き込むようにナツミの目を見る
「あぁ、あの、ねっ。その、皆とは、その、だから、離れ、ちゃって……。それから、あの、ミミの、お姉ちゃんが、ヘビに、食べられちゃって……それで……」
「もういいよ」
「ぇ──」
「今まで、よく一人で頑張ったね。大丈夫だよ。あとは、ボクたちがなんとかして見せるから」
「お、怒らないの……?」
「うん。怒らない。君は悪くないもん。悪いのはボク。ボクがちゃんと、周りが見えてなかったから。ボクがちゃんと皆の様子に気付いてなかったから。ボクがちゃんとこの全てに気付いてなかったからだもん。だから、ナツミちゃんは何も悪くないよ」
うっすらと血に濡れた微笑を浮かべるレイを見下ろし、その胸元に下ろしていた手を強く、強く握り締めて今にも泣き出しそうに瞳を細める
「罪悪感は、感じなくてもいいよ。君は何も悪くない。悪いのは全部ボクなんだ。ボクが全てを把握して、皆にそれを伝える手段があったのなら、見つけてたら、こんな事になってなかったんだもんね。もしそうなってたら、もしボクがちゃんとできてたら、ナツミちゃんも、ナツメちゃんも、誰も、泣いてばかりじゃなかったんだろうなぁ……」
「お兄ちゃんが、そんなでも……私は、泣いてた……から、気負わないで……」
「えっ、どうしたの?」
「……しちゃダメなこと、しちゃったの……」
「分かんない。ボクはそんな事を言われても、分かんないよ?」
「……それよりも、大丈夫だった?」
「言いたくないんだね。うん、わかった。じゃあ聞かない。うん。ボクはなんとかなってるっぽいみたい。カエデさんは──流石に逃げてるね。それで──ちょっと、そこから下りてくれると嬉しいよ。ボクは」
レイの腹の上に、彼女は馬乗りになっていた。起き上がるには流石に少しばかり邪魔だったようで、そう言うとナツミはハッと目を見開いて慌ててそこから避けて隣にしゃがんだ
「……これは──」上体を起こして周りを見回した。さくら、ナナセ、オオカミ達を順番に見て、最後にナツミを見て眉を寄せる「どんな、状況、なの?」
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