冬しかこないはずなのに春が誕生した

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サンソリア王国・ダークア王国・アスナ王国・カイバ王国

この世界は主に４つの王国がありそれぞれ4つの季節を持っている。そして異体・人間の2つの人種があり、人間は力のないものとして蔑まれて生きることが多かった。

その中で最も力を屈し、冬を持つのがサンソリア王国。

サンソリア王国には1人の皇帝、皇后、そして5人の皇太子がいた。

皇帝ルミエは光の属性、魔法をも自由自在に操る。ルミエはその力を屈し、重臣、貴族、周囲の国をねじ伏せ、絶対的な安泰を国に与えていた。

またその直系にあたる皇太子たちも皇帝譲りの力を受け継ぎ、国政を手伝っている。

皇帝、皇太子は冷血なオーラを身にまとい、笑顔を見せることは到底なく、邪魔と判断すれば相手が婦人であろうが子供であろうが陰で静かに処理をしていた。

そんな冷国に1人の春が誕生した。

これはその誕生した春の子のお話。



皇帝「ルミエ」皇后の事をこの上なく愛し家族と国は大切にしているがそれ以外の事には興味はなく相手が誰であろうと冷血非道な手段を用い自分の欲を満たす。

皇后「スィエル」春の国ダークア王国出身。高貴な身分を持ちながらその美しさからは考えられないほどの力を操り、太陽のような笑顔を持つ。電気の属性。

第一皇子「カイリ」長男にあたる。皇帝と共に国政を支える頭脳派で冷静沈着、誰もが認めるほどの優秀な人物。光の属性。

第二皇子「アヤメ」次男にあたる。笑顔で基本的に誰にでも優しいが、何事にも本気で取り組むことはなく、感覚でこなしてしまう。植物の属性。

第三皇子「スヴィル」三男にあたる。研究マニアで体を動かすことが大の苦手。水の属性。

第四皇子「ヤイト」四男にあたる。騎士団団長を務め、皇帝と第一皇子の次に戦闘力があるといわれている。炎の属性。

第五皇子「ルヒカ」五男にあたる。可愛いものや甘いお菓子が大好きで容姿も愛らしいが、怒ると手を付けられなくなる。毒の属性。