やばい彼氏にご注意を

SIVA

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4.絶賛、文化祭準備中

4-2

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「っえーなになにぃ？アリスが、この時間みてくれんのぉ？」
プリントを配りながら視線をあげると「めんどくせぇけどな。まぁ分からない所があったら、俺がわかる範囲で教えてやんよ」と答えている。
「せんせー数学もわかるの？」
「あぁ？わかんねーよ」
教室にどっと笑いが起きる。
「わかんないのに教えるとか、意味わかんないんだけどぉ」
「うるせぇな。じゃ、教えてやんねぇぞ？」
自分の授業じゃなきゃゆるっゆるの有栖川。
なんだよこのギャップ。
俺は、回ってきたプリントを一枚抜き黙って後ろへ回した。
ざわついている教室も、有栖川の一言で水を打ったように静かになった。
『おら、もう授業は始まってんだ。ごちゃごちゃ言ってないでプリントに集中しろ。出来ないやつは俺から愛のムチ・・・・、お見舞いするぞぉ』
ニヤッと笑った有栖川。

(こんなとこでドSっぷりを発揮しなくても……。相手は高校生だぞ)

そんな有栖川は周りを見回し終わり、ふと視線をあげていた俺を見てきた。

(っげっ！！なんでこっち見るんだ！？)

フッと笑われ、俺は何時ものように思い切り視線を逸らせ、見ていないフリをした。

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