やばい彼氏と初詣

SIVA

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第一話【静かに過ごしたかった……】

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***

「憲治。仕方ないからここに置いてやる。だからお前ちゃんと家の事やれよ?」
睨み合いの結果、恭平がポツリと呟いた。
恭平の言葉に菊ちゃんの目は輝き、恭平に抱きつく。


離れてくれ……俺の恋人だ。
何て嫉妬心は生まれない。なんでかこの二人を見ていると永年の親友のような空気を感じる。
何となく羨ましい……とは思ってる。俺には見せない恭平の顔があるから……。


「任せて♡アリスちゃんのため、りんのためならあたし主夫になるわ♡」
俺の思考とは裏腹に菊ちゃんはルンルン気分で自分の荷物を抱え込んだ。
にやりと口角を上げる恭平に気づく事なく菊ちゃんは荷ほどきにかかっている。
「……恭平。ちょい」
「おぉ?どした?」
「海月さんにラインしたら、ソッコー既読付いて、すぐ迎えに行きますっ!!!ってさ」
「必死な感じが伝わる速さだな。まぁその方が助かるんだけど……倫太郎とイチャイチッ────「こんなとこで盛るなっ」
恭平はグイグイ近づきながら俺のものを握ってきた。
「ねぇ?初詣は三人で行きましょうよぉ♡たのしそぉぉ♡あはっ♡テンション上がっちゃうわねぇ」
そんな空気を打ち払うかのような菊ちゃんの嬉しそうな声がリビングから聞こえてきて、慌てて恭平から離れた。恭平は菊ちゃんの背中にガンつけしながら「誰がお前と一緒に行くかっ。俺は倫太郎と二人で行くから憲司はステイだ、ステイ!」
またネチネチ二人のやり取りが始まった。
「あぁぁぁん。りぃぃん!アリスちゃんが酷い事言ってくるぅぅ」
最終的に俺に回ってきて、話がややこしくなっていく。
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