1 / 127
終焉の記憶、始まりの朝
しおりを挟む
空が、割れた。
赤黒い亀裂が天蓋を走り、その裂け目から噴き出す瘴気が魔王城の玉座の間を満たしていく。足元の石畳が波打ち、世界そのものが悲鳴を上げるような低周波の振動が、レイドの骨を震わせた。
——なんだ、これは。
魔王ヴェルディアは倒した。聖剣がその胸を貫いた瞬間、確かに歓声が上がったはずだ。アルヴィンが高らかに勝利を宣言し、セレナが神への感謝を捧げ、仲間たちが抱き合った。
なのに。
玉座の下から、巨大な魔法陣が浮かび上がっていた。青白い光の紋様が脈動するように明滅し、床を透かしてどこまでも深く、世界の底まで続いているように見えた。
「おい、何が——」
レイドの声は、崩落する天井の轟音にかき消された。瓦礫が降り注ぐ。咄嗟に横に跳んだが、右肩を砕けた柱の破片が掠めた。鎧の隙間から、熱い痛みが走る。
振り返ると、リーシャが倒れていた。
「リーシャ!」
駆け寄る足元が裂けた。大地そのものが口を開くように亀裂が広がり、ガレスの巨体が闇の中へ飲み込まれていく。伸ばした手は届かなかった。
「ガレス——!」
叫びは虚空に吸い込まれた。ミラの姿はもう見えない。瘴気の向こうで、誰かが咳き込む音だけが聞こえた。
世界が死んでいく。
魔王を倒したのに。倒したから、こうなったのか。
「——裏切り者めッ!」
背後からの声に振り向く間もなかった。アルヴィンの聖剣が、異常な金色の光を纏って突き出される。胸を貫かれた、と理解した時にはもう遅い。口の中に鉄の味が広がった。
「貴様が……貴様が何かしたのであろう!」
アルヴィンの碧眼が、狂気に染まっていた。崩壊する世界の中で、勇者は勇者を殺した。
視界が暗転する。最後に見えたのは、割れた空の向こうに広がる虚無だった。
◇
頬に当たる粗い布の感触で、意識が浮上した。
シーツだ。使い古された麻のシーツ。肌に馴染んだ手触りが、記憶の底から何かを引きずり出す。
レイドは目を開けた。
木の天井。見覚えのある梁の節目。窓から差し込む朝日が、埃の粒子を金色に照らしている。干し草と朝露が混じった匂いが鼻腔をくすぐった。
——知っている。この部屋を。
身体を起こそうとして、全身が強張っていることに気づいた。指先が震えている。心臓が肋骨を叩くように脈打っていた。呼吸が浅い。胸に手を当てた。傷はなかった。アルヴィンの聖剣に貫かれたはずの胸に、傷跡すらない。
夢か。
いや、違う。あの痛みは夢じゃない。肺を剣が突き抜ける感覚も、口の中に溢れた血の味も、崩壊する空の色も——全部、本物だった。
レイドは自分の頬を叩いた。乾いた音が静かな部屋に響く。痛い。ちゃんと痛い。
「……ここは」
窓辺に立った。外に広がるのは、アッシュベリー村の朝だった。
石造りの家々が朝靄の中に佇んでいる。畑で働く農夫の影。井戸端で桶を汲む女。鍛冶屋の煙突から立ち昇る白い煙。何もかもが——滅んだはずの、この村が、そこにあった。
壁に掛けられた暦に目をやる。手が震えた。
勇者認定式の、三日前。
二年前だ。全てが始まる前の、二年前。
膝から力が抜けて、ベッドの縁に座り込んだ。両手で顔を覆う。指の隙間から荒い息が漏れた。
——死に戻った。
その言葉が、頭の中で何度も反響した。理屈は分からない。なぜ自分が。どうやって。だが事実として、レイド・アシュフォードは二年前のこの日に戻っていた。
あの崩壊を知っている。仲間の死を知っている。魔王を殺せば世界が滅ぶという、誰も知らない真実を。
◇
村道に出ると、朝日が目を射た。
見慣れたはずの景色が、やけに鮮明に映る。パン屋の窓から漂う焼きたての匂い。鍛冶屋の槌が鉄を打つ、腹の底に響く重い音。すれ違う村人たちが「おはよう、レイド」と声をかけてくる。
一人一人の顔を、レイドは食い入るように見つめた。
この人は崩壊の時、瓦礫の下に消えた。この人は瘴気に巻かれて倒れた。この人は——
「——勇者様!」
弾けるような声が背後から飛んできた。振り向くと、十二、三歳の少年が全力で駆けてくる。栗色の髪を風になびかせ、満面の笑みを浮かべた少年。
ルカ。
レイドの喉が詰まった。この少年が崩壊の中で消えていく姿が、一瞬、目の前の笑顔に重なった。地面が裂け、闇に呑まれていく小さな身体。伸ばしても届かなかった手。
「レイドさん、おはようございます! 今日も鍛錬ですか?」
ルカが目を輝かせて見上げてくる。生きている。ちゃんと、ここにいる。
「……ああ」
声が掠れた。レイドは咳払いをして、努めて平静を装った。
「ああ、そうだ。鍛錬だ」
「やっぱり! 僕も見学していいですか? いつか僕も勇者になるんです!」
その言葉が、胸に刺さった。勇者に。この少年は、勇者に憧れている。魔王を倒し、世界を救う英雄に。
——勇者になんか、ならないほうがいい。
喉元まで出かかった言葉を、レイドは飲み込んだ。代わりに、ルカの頭にぽんと手を置いた。
「……ルカ。最近、村で変わったことはないか」
「変わったこと?」ルカが首を傾げる。「うーん……あ、そういえば裏山の泉が少し濁ってきたって、おじいちゃんが言ってました。珍しいなって」
レイドの指先が、わずかに強張った。泉の濁り。それが何を意味するのか、今の自分には分かる。魔力の循環に異変が起きている兆候だ。魔王がまだ健在なこの時点で、既に——。
「そうか。気をつけろよ」
「はーい!」
駆け去っていくルカの背中を、レイドはしばらく見つめていた。朝日に照らされた小さな影が、角を曲がって消える。
拳を握った。爪が掌に食い込んだが、痛みなど感じなかった。
◇
夜。
蝋燭の炎が揺れている。窓から忍び込む夜風が冷たく、レイドの頬を撫でた。
机の上に、一周目の記憶を書き出した紙が広がっている。勇者認定式の日程。パーティー結成の経緯。各地で起きた事件の時系列。魔王城への道程。そして——仲間たちの最期。
ペンを置いた。指先がインクで汚れている。二年分の記憶を絞り出すように書き連ねた手が、小刻みに震えていた。
——魔王を殺してはいけない。
それが真実だ。魔王ヴェルディアは世界の『柱』だった。均衡を保つ存在を破壊すれば、世界そのものが崩壊する。一周目で、身をもって思い知った。
だが、それを誰が信じる。
アルヴィンは信じなかった。あの正義の塊のような男は、魔王を絶対悪と信じて疑わなかった。レイドの言葉を「裏切り」と断じ、聖剣を突き立てた。
——馬鹿か、俺は。
一周目では遅すぎた。全てを知った時にはもう、魔王は倒された後だった。止める術もなく、ただ崩壊を見届けるしかなかった。
今度は違う。三日後の勇者認定式。そこから全てが始まる。
レイドは蝋燭の炎を見つめた。オレンジ色の光が手の甲を照らしている。この手はまだ剣ダコすら薄い。二年間の旅で鍛え上げた技術も、この身体には刻まれていない。記憶だけが武器だ。
立ち上がり、窓際に歩み寄った。夜空には星が瞬いている。あの空が割れる光景を、レイドは知っている。
——今度は止める。魔王を殺させない。
勇者が魔王を守る。世界中を敵に回してでも。
アルヴィンを。ジークを。聖教会を。全ての勇者を止めなければならない。
壁に立てかけた鏡が、蝋燭の光を反射した。ふと目をやると、そこに映った自分の顔があった。
若い。当然だ。二十歳の、まだ何も知らない顔。旅の疲労も、戦いの傷跡も、仲間を失った苦悶も——何一つ刻まれていない滑らかな頬。
「……老けたな」
呟いてから、レイドは薄く笑った。矛盾している。この顔は若いのに、瞳の奥だけが妙に疲れている。二年分の記憶が、肉体には刻まれていない。
この身体は、まだ何も知らない。
だが、俺は知っている。
蝋燭の炎が一度大きく揺れて、レイドの影を壁に長く伸ばした。その影は、二十歳の青年にしてはひどく重たく見えた。
赤黒い亀裂が天蓋を走り、その裂け目から噴き出す瘴気が魔王城の玉座の間を満たしていく。足元の石畳が波打ち、世界そのものが悲鳴を上げるような低周波の振動が、レイドの骨を震わせた。
——なんだ、これは。
魔王ヴェルディアは倒した。聖剣がその胸を貫いた瞬間、確かに歓声が上がったはずだ。アルヴィンが高らかに勝利を宣言し、セレナが神への感謝を捧げ、仲間たちが抱き合った。
なのに。
玉座の下から、巨大な魔法陣が浮かび上がっていた。青白い光の紋様が脈動するように明滅し、床を透かしてどこまでも深く、世界の底まで続いているように見えた。
「おい、何が——」
レイドの声は、崩落する天井の轟音にかき消された。瓦礫が降り注ぐ。咄嗟に横に跳んだが、右肩を砕けた柱の破片が掠めた。鎧の隙間から、熱い痛みが走る。
振り返ると、リーシャが倒れていた。
「リーシャ!」
駆け寄る足元が裂けた。大地そのものが口を開くように亀裂が広がり、ガレスの巨体が闇の中へ飲み込まれていく。伸ばした手は届かなかった。
「ガレス——!」
叫びは虚空に吸い込まれた。ミラの姿はもう見えない。瘴気の向こうで、誰かが咳き込む音だけが聞こえた。
世界が死んでいく。
魔王を倒したのに。倒したから、こうなったのか。
「——裏切り者めッ!」
背後からの声に振り向く間もなかった。アルヴィンの聖剣が、異常な金色の光を纏って突き出される。胸を貫かれた、と理解した時にはもう遅い。口の中に鉄の味が広がった。
「貴様が……貴様が何かしたのであろう!」
アルヴィンの碧眼が、狂気に染まっていた。崩壊する世界の中で、勇者は勇者を殺した。
視界が暗転する。最後に見えたのは、割れた空の向こうに広がる虚無だった。
◇
頬に当たる粗い布の感触で、意識が浮上した。
シーツだ。使い古された麻のシーツ。肌に馴染んだ手触りが、記憶の底から何かを引きずり出す。
レイドは目を開けた。
木の天井。見覚えのある梁の節目。窓から差し込む朝日が、埃の粒子を金色に照らしている。干し草と朝露が混じった匂いが鼻腔をくすぐった。
——知っている。この部屋を。
身体を起こそうとして、全身が強張っていることに気づいた。指先が震えている。心臓が肋骨を叩くように脈打っていた。呼吸が浅い。胸に手を当てた。傷はなかった。アルヴィンの聖剣に貫かれたはずの胸に、傷跡すらない。
夢か。
いや、違う。あの痛みは夢じゃない。肺を剣が突き抜ける感覚も、口の中に溢れた血の味も、崩壊する空の色も——全部、本物だった。
レイドは自分の頬を叩いた。乾いた音が静かな部屋に響く。痛い。ちゃんと痛い。
「……ここは」
窓辺に立った。外に広がるのは、アッシュベリー村の朝だった。
石造りの家々が朝靄の中に佇んでいる。畑で働く農夫の影。井戸端で桶を汲む女。鍛冶屋の煙突から立ち昇る白い煙。何もかもが——滅んだはずの、この村が、そこにあった。
壁に掛けられた暦に目をやる。手が震えた。
勇者認定式の、三日前。
二年前だ。全てが始まる前の、二年前。
膝から力が抜けて、ベッドの縁に座り込んだ。両手で顔を覆う。指の隙間から荒い息が漏れた。
——死に戻った。
その言葉が、頭の中で何度も反響した。理屈は分からない。なぜ自分が。どうやって。だが事実として、レイド・アシュフォードは二年前のこの日に戻っていた。
あの崩壊を知っている。仲間の死を知っている。魔王を殺せば世界が滅ぶという、誰も知らない真実を。
◇
村道に出ると、朝日が目を射た。
見慣れたはずの景色が、やけに鮮明に映る。パン屋の窓から漂う焼きたての匂い。鍛冶屋の槌が鉄を打つ、腹の底に響く重い音。すれ違う村人たちが「おはよう、レイド」と声をかけてくる。
一人一人の顔を、レイドは食い入るように見つめた。
この人は崩壊の時、瓦礫の下に消えた。この人は瘴気に巻かれて倒れた。この人は——
「——勇者様!」
弾けるような声が背後から飛んできた。振り向くと、十二、三歳の少年が全力で駆けてくる。栗色の髪を風になびかせ、満面の笑みを浮かべた少年。
ルカ。
レイドの喉が詰まった。この少年が崩壊の中で消えていく姿が、一瞬、目の前の笑顔に重なった。地面が裂け、闇に呑まれていく小さな身体。伸ばしても届かなかった手。
「レイドさん、おはようございます! 今日も鍛錬ですか?」
ルカが目を輝かせて見上げてくる。生きている。ちゃんと、ここにいる。
「……ああ」
声が掠れた。レイドは咳払いをして、努めて平静を装った。
「ああ、そうだ。鍛錬だ」
「やっぱり! 僕も見学していいですか? いつか僕も勇者になるんです!」
その言葉が、胸に刺さった。勇者に。この少年は、勇者に憧れている。魔王を倒し、世界を救う英雄に。
——勇者になんか、ならないほうがいい。
喉元まで出かかった言葉を、レイドは飲み込んだ。代わりに、ルカの頭にぽんと手を置いた。
「……ルカ。最近、村で変わったことはないか」
「変わったこと?」ルカが首を傾げる。「うーん……あ、そういえば裏山の泉が少し濁ってきたって、おじいちゃんが言ってました。珍しいなって」
レイドの指先が、わずかに強張った。泉の濁り。それが何を意味するのか、今の自分には分かる。魔力の循環に異変が起きている兆候だ。魔王がまだ健在なこの時点で、既に——。
「そうか。気をつけろよ」
「はーい!」
駆け去っていくルカの背中を、レイドはしばらく見つめていた。朝日に照らされた小さな影が、角を曲がって消える。
拳を握った。爪が掌に食い込んだが、痛みなど感じなかった。
◇
夜。
蝋燭の炎が揺れている。窓から忍び込む夜風が冷たく、レイドの頬を撫でた。
机の上に、一周目の記憶を書き出した紙が広がっている。勇者認定式の日程。パーティー結成の経緯。各地で起きた事件の時系列。魔王城への道程。そして——仲間たちの最期。
ペンを置いた。指先がインクで汚れている。二年分の記憶を絞り出すように書き連ねた手が、小刻みに震えていた。
——魔王を殺してはいけない。
それが真実だ。魔王ヴェルディアは世界の『柱』だった。均衡を保つ存在を破壊すれば、世界そのものが崩壊する。一周目で、身をもって思い知った。
だが、それを誰が信じる。
アルヴィンは信じなかった。あの正義の塊のような男は、魔王を絶対悪と信じて疑わなかった。レイドの言葉を「裏切り」と断じ、聖剣を突き立てた。
——馬鹿か、俺は。
一周目では遅すぎた。全てを知った時にはもう、魔王は倒された後だった。止める術もなく、ただ崩壊を見届けるしかなかった。
今度は違う。三日後の勇者認定式。そこから全てが始まる。
レイドは蝋燭の炎を見つめた。オレンジ色の光が手の甲を照らしている。この手はまだ剣ダコすら薄い。二年間の旅で鍛え上げた技術も、この身体には刻まれていない。記憶だけが武器だ。
立ち上がり、窓際に歩み寄った。夜空には星が瞬いている。あの空が割れる光景を、レイドは知っている。
——今度は止める。魔王を殺させない。
勇者が魔王を守る。世界中を敵に回してでも。
アルヴィンを。ジークを。聖教会を。全ての勇者を止めなければならない。
壁に立てかけた鏡が、蝋燭の光を反射した。ふと目をやると、そこに映った自分の顔があった。
若い。当然だ。二十歳の、まだ何も知らない顔。旅の疲労も、戦いの傷跡も、仲間を失った苦悶も——何一つ刻まれていない滑らかな頬。
「……老けたな」
呟いてから、レイドは薄く笑った。矛盾している。この顔は若いのに、瞳の奥だけが妙に疲れている。二年分の記憶が、肉体には刻まれていない。
この身体は、まだ何も知らない。
だが、俺は知っている。
蝋燭の炎が一度大きく揺れて、レイドの影を壁に長く伸ばした。その影は、二十歳の青年にしてはひどく重たく見えた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる