49 / 50
第7章 血の日曜日
第47話 返り討ち ※残酷描写あり
しおりを挟む
タスクの袈裟斬りを受け膝を突いたゼンマだったが、背中越しに流れてくるボトボトという音を耳にしてゆっくりと立ち上がった。
振り返った先には満面に脂汗を浮かべ立ち尽くすタスクの姿があった。切断された両腕からは夥しい鮮血が流れ落ち、地面に大きな血溜まりを生んでいた。
「…………ッッ」
「……両の腕を断たれても呻き声すら漏らさぬとは、見事……ッ!」
介錯のためか太刀を構えたゼンマだが、口の端から血を流し、またしても膝を突いた。
「————ピピィッ‼︎」
怒りに満ちた鳴き声に顔を上げると、そこには相棒を守るように羽を広げて威嚇するハヤブサが一羽。その自慢の風切羽は所々、ブスブスと音を立てて焦げてしまっていた。
「……君は鏡花殿の……確か、修だったか……。退きたまえ。人間以外の生物を殺すつもりはない」
「ピィィッ‼︎」
しかし、シュウは羽を広げて身体を大きく見せることをやめない。
「……退けと言っている……! 君も扶桑の者ならば、彼がこれ以上苦しまずに済むように————ゴブッ‼︎」
先ほどよりも多量の鮮血を吹き出したゼンマは太刀を杖代わりにして倒れ込むことを拒否した。
「……く……! やむを得ん……今は主の命が優先……‼︎」
口惜しげに太刀を引き抜いたゼンマはどこにそんな力が残っていたのか、跳躍して姿を消した————。
◇
【————!】
妹弟子と激闘を繰り広げていたルゥインだったが、何かを察知した様子で突然間合いを取った。
【…………? なんのつもりです、路影師姉……】
姉弟子の行動を不思議に思ったリンファが尋ねたが、口を開いたのは別の者であった。
「————見ろっ! あっち、すっげえ燃えてんぜ‼︎」
ジャンの指差した方へ視線を向けると、遠くの街並みが業火に包まれているのが見えた。炎が炎を呼んで瞬く間に燃え広がっている。
【……扶桑の剣士を仕留めたか。しかし、深傷を負ったようだな】
聞き捨てならない言葉にリンファが血相を変えて詰め寄る。
【————扶桑の剣士⁉︎ その者の名は⁉︎】
【聞いてどうする……?】
【いいから答えなさい‼︎】
【……佑と言っていたが……】
【‼︎】
その名を耳にしたリンファの表情が大きく歪む。
【あの場所にタスクがいると言うの……⁉︎】
【今頃、死んでいるかも知れんがな】
【————ッ】
苦渋の表情で戟を収めたリンファは乗ってきた黒毛馬————ヘイワンの背に飛び移った。
「わあああっ! こんな修羅場に俺を残して行くなよ!」
駆け出したヘイワンの尻になんとかジャンがしがみつき、二人と一頭は燃え盛る炎の発生源へと向かって行った。
【……私は私のなすべきことを————】
つぶやいたルゥインの元へパイフゥが歩み寄ってきた。
————道すがら襲い掛かって来る『晄石獣』を青龍戟で蹴散らしながらリンファはヘイワンを急き立てた。
「ヘイワン! もっと速う走って! タスクが危ねえんじゃ‼︎」
「アニキが危ねえ⁉︎ どういうこったよ、そりゃ⁉︎」
「知らんけど、危ねえんじゃ‼︎」
「知らんけどって……ん?」
その時、ジャンはあることに気が付いた。
先ほどまでけたたましく鳴らされていた警報の鐘の音がピタリと止んでいるのだ。『晄石獣』の襲来に火事騒ぎといまだ危機は続いているというのにである。
そんなことを考えていると、通りの先に炎に囲まれた檻のようなものが見えた。
「なんだ、ありゃ⁉︎ まるでリングみてえだ!」
「あそこにタスクが————ッ‼︎」
手綱を放り出しリンファが跳躍した。
炎の壁を飛び越し着地した先には、正座の姿勢で切断された両腕をだらんと地面に垂らしたタスクの無残な姿。傷口からは鮮血がとめどなく溢れ出ており、その顔色は異常なまでに青白い。
「————タスク‼︎」
「ピィッ‼︎」
駆け寄ろうとするリンファを羽を広げたシュウが威嚇する。天敵の登場にも相棒を守ろうとする心は怯まなかった。
「……シュウ、じゃったよな。ウチはタスクを助けてえだけじゃ。なんも心配いらん」
「…………」
リンファの眼をジッと見つめたシュウは羽を収めてタスクの前から退いた。
「ありがとうな、シュウ……!」
礼を述べたリンファは即座にタスクの首筋に指を当てた。
(————わずかだけど脈はある……‼︎)
リンファは眼にも止まらぬ速さでタスクの両脇の経穴を突いた。ピタリと出血が止まると、意識を失っているタスクを担ぎ上げシュウに尋ねる。
「斬られた両腕は⁉︎」
「ピッ!」
シュウの視線の先へ跳躍すると、そこには愛刀を握り締めたまま硬直する両腕があった。
「————おわあっ‼︎ それ、アニキの腕かよ⁉︎ な、なんでちょん切れてんだ⁉︎」
ヘイワンにしがみついた姿勢でジャンが驚愕の声を上げた。
「ヤベえじゃん、ヤベえって! いったい誰がこんなこと……いや、火も消さねえといけねえし、『晄石獣』が街ん中に入って来てやがるし————」
「うるさいんじゃ! 男のくせにオタオタすんな‼︎」
パニックになったジャンを叱責してリンファが続ける。
「ええか、ジャン! 事態は一刻を争うんじゃ! この辺りに腕のええ医者はおらんか⁉︎」
「い、医者⁉︎ あ、ああ……、モグリだけど、自称腕の良い変態学者なら知ってる……」
「背に腹は代えられん! 案内せえ!」
「わ、分かった! シュウ、行くぞ!」
しかし、シュウは何かを探すようにキョロキョロと辺りを見回している。
「おい、シュウ! 何やってんだ⁉︎」
「ピィ……」
寂しげに鳴いたシュウはジゼルの屋敷へと急ぐジャンたちの後を追った。
◇ ◇
————ロワゴールの街一番の高さを誇る鐘楼の上では、鐘の鳴らし手と見られる者たちが胸を貫かれて絶命していた。
「……ここからならば街を燃やし尽くすことも容易————」
額に珠のような汗をにじませたゼンマが焔を帯びた太刀を掲げた時、背後に何者かの気配を感じ取った。
「……どうやら、全てを思い出せたようですな……」
「…………」
無言で佇む女の眼元には二連のホクロがあった————。
振り返った先には満面に脂汗を浮かべ立ち尽くすタスクの姿があった。切断された両腕からは夥しい鮮血が流れ落ち、地面に大きな血溜まりを生んでいた。
「…………ッッ」
「……両の腕を断たれても呻き声すら漏らさぬとは、見事……ッ!」
介錯のためか太刀を構えたゼンマだが、口の端から血を流し、またしても膝を突いた。
「————ピピィッ‼︎」
怒りに満ちた鳴き声に顔を上げると、そこには相棒を守るように羽を広げて威嚇するハヤブサが一羽。その自慢の風切羽は所々、ブスブスと音を立てて焦げてしまっていた。
「……君は鏡花殿の……確か、修だったか……。退きたまえ。人間以外の生物を殺すつもりはない」
「ピィィッ‼︎」
しかし、シュウは羽を広げて身体を大きく見せることをやめない。
「……退けと言っている……! 君も扶桑の者ならば、彼がこれ以上苦しまずに済むように————ゴブッ‼︎」
先ほどよりも多量の鮮血を吹き出したゼンマは太刀を杖代わりにして倒れ込むことを拒否した。
「……く……! やむを得ん……今は主の命が優先……‼︎」
口惜しげに太刀を引き抜いたゼンマはどこにそんな力が残っていたのか、跳躍して姿を消した————。
◇
【————!】
妹弟子と激闘を繰り広げていたルゥインだったが、何かを察知した様子で突然間合いを取った。
【…………? なんのつもりです、路影師姉……】
姉弟子の行動を不思議に思ったリンファが尋ねたが、口を開いたのは別の者であった。
「————見ろっ! あっち、すっげえ燃えてんぜ‼︎」
ジャンの指差した方へ視線を向けると、遠くの街並みが業火に包まれているのが見えた。炎が炎を呼んで瞬く間に燃え広がっている。
【……扶桑の剣士を仕留めたか。しかし、深傷を負ったようだな】
聞き捨てならない言葉にリンファが血相を変えて詰め寄る。
【————扶桑の剣士⁉︎ その者の名は⁉︎】
【聞いてどうする……?】
【いいから答えなさい‼︎】
【……佑と言っていたが……】
【‼︎】
その名を耳にしたリンファの表情が大きく歪む。
【あの場所にタスクがいると言うの……⁉︎】
【今頃、死んでいるかも知れんがな】
【————ッ】
苦渋の表情で戟を収めたリンファは乗ってきた黒毛馬————ヘイワンの背に飛び移った。
「わあああっ! こんな修羅場に俺を残して行くなよ!」
駆け出したヘイワンの尻になんとかジャンがしがみつき、二人と一頭は燃え盛る炎の発生源へと向かって行った。
【……私は私のなすべきことを————】
つぶやいたルゥインの元へパイフゥが歩み寄ってきた。
————道すがら襲い掛かって来る『晄石獣』を青龍戟で蹴散らしながらリンファはヘイワンを急き立てた。
「ヘイワン! もっと速う走って! タスクが危ねえんじゃ‼︎」
「アニキが危ねえ⁉︎ どういうこったよ、そりゃ⁉︎」
「知らんけど、危ねえんじゃ‼︎」
「知らんけどって……ん?」
その時、ジャンはあることに気が付いた。
先ほどまでけたたましく鳴らされていた警報の鐘の音がピタリと止んでいるのだ。『晄石獣』の襲来に火事騒ぎといまだ危機は続いているというのにである。
そんなことを考えていると、通りの先に炎に囲まれた檻のようなものが見えた。
「なんだ、ありゃ⁉︎ まるでリングみてえだ!」
「あそこにタスクが————ッ‼︎」
手綱を放り出しリンファが跳躍した。
炎の壁を飛び越し着地した先には、正座の姿勢で切断された両腕をだらんと地面に垂らしたタスクの無残な姿。傷口からは鮮血がとめどなく溢れ出ており、その顔色は異常なまでに青白い。
「————タスク‼︎」
「ピィッ‼︎」
駆け寄ろうとするリンファを羽を広げたシュウが威嚇する。天敵の登場にも相棒を守ろうとする心は怯まなかった。
「……シュウ、じゃったよな。ウチはタスクを助けてえだけじゃ。なんも心配いらん」
「…………」
リンファの眼をジッと見つめたシュウは羽を収めてタスクの前から退いた。
「ありがとうな、シュウ……!」
礼を述べたリンファは即座にタスクの首筋に指を当てた。
(————わずかだけど脈はある……‼︎)
リンファは眼にも止まらぬ速さでタスクの両脇の経穴を突いた。ピタリと出血が止まると、意識を失っているタスクを担ぎ上げシュウに尋ねる。
「斬られた両腕は⁉︎」
「ピッ!」
シュウの視線の先へ跳躍すると、そこには愛刀を握り締めたまま硬直する両腕があった。
「————おわあっ‼︎ それ、アニキの腕かよ⁉︎ な、なんでちょん切れてんだ⁉︎」
ヘイワンにしがみついた姿勢でジャンが驚愕の声を上げた。
「ヤベえじゃん、ヤベえって! いったい誰がこんなこと……いや、火も消さねえといけねえし、『晄石獣』が街ん中に入って来てやがるし————」
「うるさいんじゃ! 男のくせにオタオタすんな‼︎」
パニックになったジャンを叱責してリンファが続ける。
「ええか、ジャン! 事態は一刻を争うんじゃ! この辺りに腕のええ医者はおらんか⁉︎」
「い、医者⁉︎ あ、ああ……、モグリだけど、自称腕の良い変態学者なら知ってる……」
「背に腹は代えられん! 案内せえ!」
「わ、分かった! シュウ、行くぞ!」
しかし、シュウは何かを探すようにキョロキョロと辺りを見回している。
「おい、シュウ! 何やってんだ⁉︎」
「ピィ……」
寂しげに鳴いたシュウはジゼルの屋敷へと急ぐジャンたちの後を追った。
◇ ◇
————ロワゴールの街一番の高さを誇る鐘楼の上では、鐘の鳴らし手と見られる者たちが胸を貫かれて絶命していた。
「……ここからならば街を燃やし尽くすことも容易————」
額に珠のような汗をにじませたゼンマが焔を帯びた太刀を掲げた時、背後に何者かの気配を感じ取った。
「……どうやら、全てを思い出せたようですな……」
「…………」
無言で佇む女の眼元には二連のホクロがあった————。
0
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる