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兄妹の運命
第3話
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「美咲、その姿なんだよ」
美咲に向かって話しかける勉にミドリが口を開いた。
「目の前にいる美咲さんは勉さんが知ってる美咲さんじゃない」
「美咲じゃなかったら誰だって言うんですか」
「妹の美咲ではなくデーモンの仲間の美咲」
「信じない、俺は信じない」
そう言って勉が美咲に目を向けたその時、美咲が口を開いた。
「お兄ちゃん、一緒にデーモン様の元に行きましょ」
「…美咲…」
差し出された美咲の手を掴もうとする勉の手を掴むとミドリは部屋の窓から飛び降り勉が叫ぶとミドリは緑の龍に変身し上空に向かった。
「手を離すなよ」
「……」
怖さで声が出ない勉は目を閉じながら必死に龍の足に抱きついた。
家には戻れないそう思った龍のミドリは上空を飛びながら森林を見つけ向かうとゆっくり降り立った。
「降りて良いぞ」
「……」
目を開きまわりを見渡した勉は森林に安心し龍の足から離れ地面に足をつけると龍のミドリは龍から左右の瞳と髪と足首まで長い服が緑の人間に変身した。
「暫くの間、ここに居よう」
「良いけど、雨が降ったら濡れるよ」
「どこかに建物があったら良いけど」
そう言ってミドリは目を閉じ集中し始めた。
それから暫くしてミドリは建物を見つけ目を開き勉に伝えた。
「勉さん、この先に建物がある」
「行きましょう」
そう言って勉とミドリは森林の中を歩き始めた。
5分後、勉が立派な建物を見つけた。
「あれですか?」
「はい」
返事をした直後、勉が走り出しミドリが「気をつけて」と口にしたその時、勉が石に躓き倒れかけるとミドリは急いで勉に近づき手を掴み引き寄せるとその弾みで倒れ勉とミドリの唇が重なった。
「……」
唇を離しミドリに覆い被さったまま勉が見つめるとミドリが口を開いた。
「退いてくれるかな」
「ゴメンなさい」
慌てて勉が離れ立ち上がるとミドリも立ち上がった。
「怪我はないですか?」
「はい…」
「行きましょう」
「はい…」
先を歩くミドリを背後から歩きながら勉は見つめさっきのキスが忘れられないでいた。
その後、勉とミドリは立派な建物の前に着き中に入った。
「森林の中に立派な建物があったなんて知らなかった」
「勉さん、疲れたでしょ奥に部屋があるから暫く休んだら」
「ミドリさんは?」
「悪魔が来たらいけないから俺は見張るよ」
「わかりました」
そう言って背を向け行こうとした勉は振り返り話しかけた。
「ミドリさん」
「何だ」
「さっきのキ」
勉が言いかけたその時、ミドリに抱きしめられた。
「あの…」
「静かに、何かが近づいてくる」
「え…」
「暫くの間、我慢して」
そう言ってミドリがギュっと抱きしめると勉の胸はドキドキ高鳴った。
美咲に向かって話しかける勉にミドリが口を開いた。
「目の前にいる美咲さんは勉さんが知ってる美咲さんじゃない」
「美咲じゃなかったら誰だって言うんですか」
「妹の美咲ではなくデーモンの仲間の美咲」
「信じない、俺は信じない」
そう言って勉が美咲に目を向けたその時、美咲が口を開いた。
「お兄ちゃん、一緒にデーモン様の元に行きましょ」
「…美咲…」
差し出された美咲の手を掴もうとする勉の手を掴むとミドリは部屋の窓から飛び降り勉が叫ぶとミドリは緑の龍に変身し上空に向かった。
「手を離すなよ」
「……」
怖さで声が出ない勉は目を閉じながら必死に龍の足に抱きついた。
家には戻れないそう思った龍のミドリは上空を飛びながら森林を見つけ向かうとゆっくり降り立った。
「降りて良いぞ」
「……」
目を開きまわりを見渡した勉は森林に安心し龍の足から離れ地面に足をつけると龍のミドリは龍から左右の瞳と髪と足首まで長い服が緑の人間に変身した。
「暫くの間、ここに居よう」
「良いけど、雨が降ったら濡れるよ」
「どこかに建物があったら良いけど」
そう言ってミドリは目を閉じ集中し始めた。
それから暫くしてミドリは建物を見つけ目を開き勉に伝えた。
「勉さん、この先に建物がある」
「行きましょう」
そう言って勉とミドリは森林の中を歩き始めた。
5分後、勉が立派な建物を見つけた。
「あれですか?」
「はい」
返事をした直後、勉が走り出しミドリが「気をつけて」と口にしたその時、勉が石に躓き倒れかけるとミドリは急いで勉に近づき手を掴み引き寄せるとその弾みで倒れ勉とミドリの唇が重なった。
「……」
唇を離しミドリに覆い被さったまま勉が見つめるとミドリが口を開いた。
「退いてくれるかな」
「ゴメンなさい」
慌てて勉が離れ立ち上がるとミドリも立ち上がった。
「怪我はないですか?」
「はい…」
「行きましょう」
「はい…」
先を歩くミドリを背後から歩きながら勉は見つめさっきのキスが忘れられないでいた。
その後、勉とミドリは立派な建物の前に着き中に入った。
「森林の中に立派な建物があったなんて知らなかった」
「勉さん、疲れたでしょ奥に部屋があるから暫く休んだら」
「ミドリさんは?」
「悪魔が来たらいけないから俺は見張るよ」
「わかりました」
そう言って背を向け行こうとした勉は振り返り話しかけた。
「ミドリさん」
「何だ」
「さっきのキ」
勉が言いかけたその時、ミドリに抱きしめられた。
「あの…」
「静かに、何かが近づいてくる」
「え…」
「暫くの間、我慢して」
そう言ってミドリがギュっと抱きしめると勉の胸はドキドキ高鳴った。
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