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12 正義vs久住
「さてと、これで思う存分お前とやりあえるな」
「くそ、久住さんこいつやっちゃいましょうよ」
金魚の糞二人が定番のモブゼリフを言っている。
向こうから来てくれるんだったらこっちも遠慮なく殴れるのでありがたい。日向よりは弱いが、俺だって不良だこいつらなんかに負ける気がしない。
不良じゃない人間を殴るのは少々気が引けるが、こいつらはちゃんとクズなので遠慮なく殴れるってもんだ。
苛ついている久住だったが意外にも冷静で、床に倒れている金魚の糞の二人を見ると口を開く。
「お前らでてけ」
「えっ? 久住さん?」
「いいから出てけって言ってんだろ」
あまりの久住の威圧感に金魚の糞ズは急いで教室を出て行った。アルファを前面に出した鋭い久住の威圧感が俺にまで伝わってきて、体が震えた。
昨日の今日でこんなに早く久住との一対一の状況になるとは思ってもいなかった。諦めないで部室を探していてよかったと思う。
「まさかこんなにすぐにまた二人っきりになれるなんてな、御子柴日向」
「あぁ、俺も嬉しいぜクズミ先輩」
俺も久住も顔は笑っているがが、教室は険悪な雰囲気に包まれている。
さて、久住がどう出てくるか見ものだ。
子分と共に襲いかかってくると予想していたのだが、一対一になるとは少し予想外だった。クズなのは変わらないがな。
「お前に殴られた後、いろいろ調べてみたんだがお前には双子の兄がいるようだな」
「それがどうした」
「頭は悪いし素行も悪い人間のゴミ共が通う、ヤバキタに通ってるらしいじゃないか?」
挑発でもしているのかもしれないが、ヤバキタに通う連中はロクでもない奴らなので間違ってはいない。
「それがどうした」
「お前、御子柴日向じゃなくて双子の兄の御子柴正義だろ?」
まさか、一日で俺の正体がバレるとは予想外だった。しかしバレてしまった方が楽なのかもしれない。
とにかくこいつがこれから日向に悪影響を及ぼさなければいいわけだから、日向のバックには俺が着いていることを理解させればいいのだ。
「そうだけど? だからなんだよ」
「やっぱりな、学園のアイドルである御子柴日向がこんなに乱暴なわけがない」
残念だが日向は俺以上に喧嘩は強いし腹黒いぞ、と言ってやりたいところだが日向に怒られるのでやめておく。
「お前日向のこと好きなのか?」
「……まぁな、俺は自分が欲しいと思ったものは何がなんでも手に入れる主義なんだよ」
「残念だけど、日向には彼氏いるから無理だぞ」
「はっ、そんなの奪うまでだ」
──奪うねぇ
あの二人のラブラブな雰囲気からして、こいつにはとてもじゃないが奪うことは無理だろう。それに凛も嫌だけどそれ以上にこいつが日向の彼氏なのはもっと嫌だ。
それに昨日のデートで俺を替え玉と送り込んだ時点で脈なしなのがよくわかる。日向全くこいつにまったく興味ない感じだったし……
「無理だからやめとけよ」
「俺は久住財閥の御曹司で、超エリートのアルファだ。そこいらのアルファとは格が違う、そんな俺に落ちない人間はいないんだよ」
聞けば聞くほど哀れな男だ。なんか涙出そう。
「お前なぁ、そんな気持ちでいたら絶対に日向には振り向いて貰えないぞ、第一俺がデートに代わりに来た時点で脈なしだって気づけよ」
呆れながらに可哀想だがこいつに真実を伝える。こう言うやつには回りくどく言うより真実を伝えるべきだろう。
「はっ、そんなの関係ないな」
まじかこいつ、これだけ現実を突きつけたと懲りない奴だな。
「お前抱かれたい男一位なんだろ、他校の女子からも人気らしいし、選びたい放題なんじゃないのか? なんでわざわざ同じアルファを手に入れたいんだよ……」
選びたい放題とかまじでずるい、普通に羨ましい。のに、なんで日向なのだろうか?
確かにあいつは頭もいいし顔も整っているが男だ。男だったらやっぱり可愛い女の子の方が好きになるもんだろ。日向情報によれば久住は特定の恋人を作ったことがないらしい。あと、基本相手は男だって言うし。
久住財閥の御曹司なら、跡取りの子どもを産む使命があるだろうから、女性のアルファを探すべきだろう。
「まぁ、確かに俺はイケメンだからなにもしなくても女は寄ってくる、一度抱かれたいと言う男もな。その日の性欲を満たす分にはいいが、付き合うとなると冷めるんだよ……そもそも最初から従順なやつには興味がない」
「それでなんで日向になるんだよ! あいつもアルファなんだぞ!」
「あいつ全く俺になびかないんだよ。そこがたまんないわけ」
──なにこいつ、ドMかよひくわー
「そんな日向を屈服させて、俺好みに調教したいんだよ」
──前言撤回、超ドSだ。
調教とかリアルで言うやつ初めて聞いた。日向はあの見た目にしてドSの腹黒だ。受けになんて絶対に回らないと思う。
どう考えても久住の野望は叶わない。だが、こいつを諦めさせるのも大変そうだ。
いっそ日向が盛大にこいつを振った方が早そうな気がするが、確か断ったやつは学校を辞めさせられるんだったかな。俺の弟はとんでもなくめんどくさいやつに目をつけられてしまったようだ。
だが、日向に借りを返すためにもコイツには諦めて貰わなければいけない。
残り4日でそんなことできるか分からないがやれることはやらないとな。
「くそ、久住さんこいつやっちゃいましょうよ」
金魚の糞二人が定番のモブゼリフを言っている。
向こうから来てくれるんだったらこっちも遠慮なく殴れるのでありがたい。日向よりは弱いが、俺だって不良だこいつらなんかに負ける気がしない。
不良じゃない人間を殴るのは少々気が引けるが、こいつらはちゃんとクズなので遠慮なく殴れるってもんだ。
苛ついている久住だったが意外にも冷静で、床に倒れている金魚の糞の二人を見ると口を開く。
「お前らでてけ」
「えっ? 久住さん?」
「いいから出てけって言ってんだろ」
あまりの久住の威圧感に金魚の糞ズは急いで教室を出て行った。アルファを前面に出した鋭い久住の威圧感が俺にまで伝わってきて、体が震えた。
昨日の今日でこんなに早く久住との一対一の状況になるとは思ってもいなかった。諦めないで部室を探していてよかったと思う。
「まさかこんなにすぐにまた二人っきりになれるなんてな、御子柴日向」
「あぁ、俺も嬉しいぜクズミ先輩」
俺も久住も顔は笑っているがが、教室は険悪な雰囲気に包まれている。
さて、久住がどう出てくるか見ものだ。
子分と共に襲いかかってくると予想していたのだが、一対一になるとは少し予想外だった。クズなのは変わらないがな。
「お前に殴られた後、いろいろ調べてみたんだがお前には双子の兄がいるようだな」
「それがどうした」
「頭は悪いし素行も悪い人間のゴミ共が通う、ヤバキタに通ってるらしいじゃないか?」
挑発でもしているのかもしれないが、ヤバキタに通う連中はロクでもない奴らなので間違ってはいない。
「それがどうした」
「お前、御子柴日向じゃなくて双子の兄の御子柴正義だろ?」
まさか、一日で俺の正体がバレるとは予想外だった。しかしバレてしまった方が楽なのかもしれない。
とにかくこいつがこれから日向に悪影響を及ぼさなければいいわけだから、日向のバックには俺が着いていることを理解させればいいのだ。
「そうだけど? だからなんだよ」
「やっぱりな、学園のアイドルである御子柴日向がこんなに乱暴なわけがない」
残念だが日向は俺以上に喧嘩は強いし腹黒いぞ、と言ってやりたいところだが日向に怒られるのでやめておく。
「お前日向のこと好きなのか?」
「……まぁな、俺は自分が欲しいと思ったものは何がなんでも手に入れる主義なんだよ」
「残念だけど、日向には彼氏いるから無理だぞ」
「はっ、そんなの奪うまでだ」
──奪うねぇ
あの二人のラブラブな雰囲気からして、こいつにはとてもじゃないが奪うことは無理だろう。それに凛も嫌だけどそれ以上にこいつが日向の彼氏なのはもっと嫌だ。
それに昨日のデートで俺を替え玉と送り込んだ時点で脈なしなのがよくわかる。日向全くこいつにまったく興味ない感じだったし……
「無理だからやめとけよ」
「俺は久住財閥の御曹司で、超エリートのアルファだ。そこいらのアルファとは格が違う、そんな俺に落ちない人間はいないんだよ」
聞けば聞くほど哀れな男だ。なんか涙出そう。
「お前なぁ、そんな気持ちでいたら絶対に日向には振り向いて貰えないぞ、第一俺がデートに代わりに来た時点で脈なしだって気づけよ」
呆れながらに可哀想だがこいつに真実を伝える。こう言うやつには回りくどく言うより真実を伝えるべきだろう。
「はっ、そんなの関係ないな」
まじかこいつ、これだけ現実を突きつけたと懲りない奴だな。
「お前抱かれたい男一位なんだろ、他校の女子からも人気らしいし、選びたい放題なんじゃないのか? なんでわざわざ同じアルファを手に入れたいんだよ……」
選びたい放題とかまじでずるい、普通に羨ましい。のに、なんで日向なのだろうか?
確かにあいつは頭もいいし顔も整っているが男だ。男だったらやっぱり可愛い女の子の方が好きになるもんだろ。日向情報によれば久住は特定の恋人を作ったことがないらしい。あと、基本相手は男だって言うし。
久住財閥の御曹司なら、跡取りの子どもを産む使命があるだろうから、女性のアルファを探すべきだろう。
「まぁ、確かに俺はイケメンだからなにもしなくても女は寄ってくる、一度抱かれたいと言う男もな。その日の性欲を満たす分にはいいが、付き合うとなると冷めるんだよ……そもそも最初から従順なやつには興味がない」
「それでなんで日向になるんだよ! あいつもアルファなんだぞ!」
「あいつ全く俺になびかないんだよ。そこがたまんないわけ」
──なにこいつ、ドMかよひくわー
「そんな日向を屈服させて、俺好みに調教したいんだよ」
──前言撤回、超ドSだ。
調教とかリアルで言うやつ初めて聞いた。日向はあの見た目にしてドSの腹黒だ。受けになんて絶対に回らないと思う。
どう考えても久住の野望は叶わない。だが、こいつを諦めさせるのも大変そうだ。
いっそ日向が盛大にこいつを振った方が早そうな気がするが、確か断ったやつは学校を辞めさせられるんだったかな。俺の弟はとんでもなくめんどくさいやつに目をつけられてしまったようだ。
だが、日向に借りを返すためにもコイツには諦めて貰わなければいけない。
残り4日でそんなことできるか分からないがやれることはやらないとな。
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