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第二章 本部編
70 それぞれの反応
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「森へ行ったのは本当かい?」
「うん……」
まずアルの質問に答える。この質問は容易に答えられる。次にギルが質問した。
「怪我はないか?」
「うん、この通り元気だよ」
俺は両手を広げて怪我をしていないことを大きくアピールする。
最後に質問したのはレオだ。
「例の変態モンスターに遭った?」
「っ……遭った」
レオの質問に正直に答えると三人の反応はてんでバラバラだった。まずレオは何故かとても喜んでいるようで、なにをされたか聞きたそうにウズウズしている。
次にギルは大きな溜息をついて頭を抱えている。
そして最後にアルは、なぜか俺よりも絶望感たっぷりの顔をして顔を下げてその後の表情は見えなくなってしまった。
「おい、パスカルお前がいながらなぜサタローが襲われるんだ」
頭を抱えていたギルがベッドの端で存在を隠していたパスカルに話しかける。話を振られたパスカルはゲッと嫌な顔をした。
「いやー、サタローを置いておちび達を探しに行っていたら襲われてしまったらしい……すまん」
「おまえなぁ」
「でも無傷だし、ほらこの通りサタローは元気モリモリだぞー」
パスカルは俺の背後に立つと俺の腕を持ち元気モリモリのポーズをとらせた。自分で元気とはいったが、パスカルに言われると無性に腹が立つ。
「でも、よくモンスターから抜け出せたな」
「あ、それは第二連隊のクロムさんが助けてくれたから」
「クロムに! サタローのエロいところを見せたのかい!?」
「ど、どうしたのアル……」
ギルの質問に助けてもらったことを伝えようとしたのに、何故か俺がクロムさんに痴態を見せたことになってしまった。
まぁ、間違ってはいないが見られた恥ずかしさよりも、助けられたことに感謝している。
なんかアルの顔がとてつもなく険しい。何が何だか分からなくてギルの方を見ると彼も眉間にしわを寄せて不機嫌そうな顔をしている。
全く理解できない二人の反応に困惑していると、いつも通りのレオが俺の横に座り肩を組んできた。
「そんでーなにされたのよー。シオンにどんなサタローのエッチな姿観られたの?」
「え"ぇ、それ言わなきゃだめ?」
「俺は気になるな~」
レオのよくわからない変態好奇心を満たすために俺の痴態を話すのはとても不本意だし、普通に話したくないんだけど……
「いやー、でも……」
「私も気になるな~」
「まぁ、今後の資料作成の参考のためにも聞いておいた方がいいだろう」
「ったく、ムッツリどもが……」
レオが小さな声で何か言った気がして、「何か言った?」と聞き返すが笑顔で何もないと言われた。
そんなことより、アルとギルまでもレオの言葉に賛同してしまい、話さないといけない雰囲気になってしまった。
資料作成のためだと言っていたし、今後もし俺のような体質の人が森に入った時の対策になるかもしれない。俺の体験を話すことで誰かのためになるのなら恥ずかしがっている場合ではない。ここは男らしく話すべきだろう。
俺は腹を括りさっきモンスターにされたことを話すことにした。
まず初めにツルにつかまれたことと、くすぐられたことを話したあと、ツルから樹液が出てきて衣服を溶かされたことを話した。
「ぷっ、へーここの胸の部分溶かされていじられちゃったんだ」
「んっあ! ちょ、やめろ!!」
俺が羞恥に耐えながら話しているのに、レオは笑いながらさっきツルがしたことを再現するかのように服の上から胸をいじってきた。俺はすぐさまレオの手を払い除けて話の続きを始めた。
ここでイってしまったことは関係ないので黙っておくことにした。
ズボンとパンツを脱がされて性器をいじられたことを話した。
「なるほどなるほど、こんなふうにー?」
「ぎゃー! だからやめろって!」
また懲りもせず俺の話の再現をしようと俺のズボンのベルトを外そうとするレオを絶叫しながら食い止める。ていうかなんでアルとギルは見ているだけで止めてくれないんだよ!
「ちょ! 二人とも止めてよ!」
「いや……再現は資料作りには大切だからな」
「みんなのためだ、サタロー」
──えぇ……嘘だろ、なんか思ってた反応と違うんだけど
俺は涙目でパスカルの方に顔を向けるが、ニヤニヤしているだけで全く助けてくれる様子はなかった。
「と、いうことでベルトを外しまーすってサタローパンツ履いてないじゃん、へんたーい!」
「ちがう! これはツルにイかされて精液でぐちょぐちょになったから!!」
ノーパンが趣味ではないことを伝えるために、さっきせっかく話さずにしておいたツルにいかされてしまったことを簡単に話してしまった。
「それってつまり、乳首イジられてイっちゃってたってことだよね~」
「隠し事はよくないよサタロー」
「──そうだよ! 悪かったな!」
俺はもう全てがどうでもよくなって逆ギレしながら正直に答えてやった。
なんでこんなことになってしまったのだろうかと今更ながら考えてしまう。
軍のお偉いさんが集まって一体なにをしているんだ。仕事しろよ仕事を……なんて言えるはずもなくずるずると場の雰囲気に流されていく。
「うん……」
まずアルの質問に答える。この質問は容易に答えられる。次にギルが質問した。
「怪我はないか?」
「うん、この通り元気だよ」
俺は両手を広げて怪我をしていないことを大きくアピールする。
最後に質問したのはレオだ。
「例の変態モンスターに遭った?」
「っ……遭った」
レオの質問に正直に答えると三人の反応はてんでバラバラだった。まずレオは何故かとても喜んでいるようで、なにをされたか聞きたそうにウズウズしている。
次にギルは大きな溜息をついて頭を抱えている。
そして最後にアルは、なぜか俺よりも絶望感たっぷりの顔をして顔を下げてその後の表情は見えなくなってしまった。
「おい、パスカルお前がいながらなぜサタローが襲われるんだ」
頭を抱えていたギルがベッドの端で存在を隠していたパスカルに話しかける。話を振られたパスカルはゲッと嫌な顔をした。
「いやー、サタローを置いておちび達を探しに行っていたら襲われてしまったらしい……すまん」
「おまえなぁ」
「でも無傷だし、ほらこの通りサタローは元気モリモリだぞー」
パスカルは俺の背後に立つと俺の腕を持ち元気モリモリのポーズをとらせた。自分で元気とはいったが、パスカルに言われると無性に腹が立つ。
「でも、よくモンスターから抜け出せたな」
「あ、それは第二連隊のクロムさんが助けてくれたから」
「クロムに! サタローのエロいところを見せたのかい!?」
「ど、どうしたのアル……」
ギルの質問に助けてもらったことを伝えようとしたのに、何故か俺がクロムさんに痴態を見せたことになってしまった。
まぁ、間違ってはいないが見られた恥ずかしさよりも、助けられたことに感謝している。
なんかアルの顔がとてつもなく険しい。何が何だか分からなくてギルの方を見ると彼も眉間にしわを寄せて不機嫌そうな顔をしている。
全く理解できない二人の反応に困惑していると、いつも通りのレオが俺の横に座り肩を組んできた。
「そんでーなにされたのよー。シオンにどんなサタローのエッチな姿観られたの?」
「え"ぇ、それ言わなきゃだめ?」
「俺は気になるな~」
レオのよくわからない変態好奇心を満たすために俺の痴態を話すのはとても不本意だし、普通に話したくないんだけど……
「いやー、でも……」
「私も気になるな~」
「まぁ、今後の資料作成の参考のためにも聞いておいた方がいいだろう」
「ったく、ムッツリどもが……」
レオが小さな声で何か言った気がして、「何か言った?」と聞き返すが笑顔で何もないと言われた。
そんなことより、アルとギルまでもレオの言葉に賛同してしまい、話さないといけない雰囲気になってしまった。
資料作成のためだと言っていたし、今後もし俺のような体質の人が森に入った時の対策になるかもしれない。俺の体験を話すことで誰かのためになるのなら恥ずかしがっている場合ではない。ここは男らしく話すべきだろう。
俺は腹を括りさっきモンスターにされたことを話すことにした。
まず初めにツルにつかまれたことと、くすぐられたことを話したあと、ツルから樹液が出てきて衣服を溶かされたことを話した。
「ぷっ、へーここの胸の部分溶かされていじられちゃったんだ」
「んっあ! ちょ、やめろ!!」
俺が羞恥に耐えながら話しているのに、レオは笑いながらさっきツルがしたことを再現するかのように服の上から胸をいじってきた。俺はすぐさまレオの手を払い除けて話の続きを始めた。
ここでイってしまったことは関係ないので黙っておくことにした。
ズボンとパンツを脱がされて性器をいじられたことを話した。
「なるほどなるほど、こんなふうにー?」
「ぎゃー! だからやめろって!」
また懲りもせず俺の話の再現をしようと俺のズボンのベルトを外そうとするレオを絶叫しながら食い止める。ていうかなんでアルとギルは見ているだけで止めてくれないんだよ!
「ちょ! 二人とも止めてよ!」
「いや……再現は資料作りには大切だからな」
「みんなのためだ、サタロー」
──えぇ……嘘だろ、なんか思ってた反応と違うんだけど
俺は涙目でパスカルの方に顔を向けるが、ニヤニヤしているだけで全く助けてくれる様子はなかった。
「と、いうことでベルトを外しまーすってサタローパンツ履いてないじゃん、へんたーい!」
「ちがう! これはツルにイかされて精液でぐちょぐちょになったから!!」
ノーパンが趣味ではないことを伝えるために、さっきせっかく話さずにしておいたツルにいかされてしまったことを簡単に話してしまった。
「それってつまり、乳首イジられてイっちゃってたってことだよね~」
「隠し事はよくないよサタロー」
「──そうだよ! 悪かったな!」
俺はもう全てがどうでもよくなって逆ギレしながら正直に答えてやった。
なんでこんなことになってしまったのだろうかと今更ながら考えてしまう。
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