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最終章 みんなが幸せでありますように
13 ナディアの人間体は消滅した。この人工惑星において、
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ナディアの人間体は消滅した。
この人工惑星において、いや、おそらくこの宇宙空間において、人間の姿を取る者はまた赤毛の少女一人だけになった。
それで吹き荒ぶ反応素子の嵐が収束するわけではなく、むしろ勢いはより激しくすらなっていた。
人工惑星AIであるナディア自体が消滅したわけではないからだ。
黒髪の少女は、アサキの心を折るため彼女に似せて作り出した傀儡であり、ナディア本体はこの反応素子の流れそのものであるからだ。
荒れ狂う嵐の中、かっと眩い光が生じたその瞬間、アサキの右腕がざくり切られて血が吹いた。
ナディアの生み出した光の槍が飛来し、突き抜けたのである。
アサキはその攻撃的を感じたものの、かわすことが出来なかった。
弾くことが出来なかった。
「人たりえぬというのに、人であることを願う。ならばその儚く無意味な夢の中に消えるがいい」
光の槍がさらに一本、二本。
咄嗟に魔法障壁を全身に張るアサキであるが、その後も無数の槍が雨の降る如くで真紅の魔道着は一瞬にしてボロボロになっていた。
胸、腹、魔法障壁の弱ったところへ槍が容赦なく突き刺さっていく。
先ほどナディアがいっていた通り、真紅の魔道着はそれ以上に真っ赤なアサキの鮮血に染め上げられていた。
「負けられ……ない」
口から血を吐きながら、アサキは顔を上げた。
負けられない。
まだ、死ねない。
みんなの、ためにも。
それだけじゃない。
わたしのためにも。
こんなところで……
「負けてたまるか!」
叫んでいた。
アサキは、身を大量の槍に貫かれたまま拳を握り絶叫していた。
無数に刺さった光の槍が、ぱん、と弾けた。
すべて輝く粒子に戻って、嵐の中に溶けて消えた。
はあはあ、アサキは大きく息を切らせている。
砕け、裂けた、血みどろの魔道着姿で。
睨んでいる。
ナディアの意思を。
吹き荒ぶ反応素子の嵐を。
そのナディア本体たる嵐の質に、変化が生じていた。
揺れている。感じるそれは、明らかな狼狽であった。
「何故だ……」
嵐の中、意思の声。意思の、震え。
「何故、立ち向かえる。……神であれ、人であれ、まだ存在は小さく、しかもたった一人であるというのに、何故、何故だ! 何故だ!」
意思の叫びに嵐が動き、巨大な雲の形を作っていた。
その雲が、まるで巨人が大きく腕を広げたようにアサキの小さな身体を包み込んでいた。
「わたしは、一人じゃない!」
巨人の両手が爆発、四散した。
そこには、剣を両手に持ったアサキの姿。迷うことない視線を真っ直ぐに向けた、赤毛の少女がいた。
そうだ。
自分は一人なんかじゃない。
確かにさっきは、一人きりになってしまったと思った。寂しい気持ちで一杯だった。
でも、今は、今いった言葉が本心だ。
心の中には、みんながいる。
これからも、ずっと。
だから……だからわたしは、強くなれるんだ。
「どこが強いというか!」
心の声にナディアが反応、激高した。
ばしっ、とアサキの全身を電撃が襲った。肉を焦がすほどの、凄まじい電撃が。
それは、ナディアの狂気であった。
永遠の時を否定された、悲しい思いであった。
嵐の中、ばちばちと身を外から内から焦がされながらも、アサキは耐えて口を開く。
「一人じゃ弱いよ。でも、わたしには仲間がいる」
「仮想世界などはドブ川の水泡のようなものであり、その中に巣食うゴミチリどもの数などは億万あろうとも変わらない!」
「あなたが作った世界でしょう! わたしの仲間を侮辱することは、ゆるさない!」
「ならばどうする?」
アサキの全身がびくり痙攣した。襲う電撃の強度が増したのだ。
合成生物でなかったら、心や魔力が大きく成長していなかったら、この超魔道着でなかったら、いずれが少し欠けていても一瞬で消し炭になっていたかも知れない。
とはいえ、一方的にボロボロにされていることに変わりはなかった。
「神にもなれず、人間ですらない、何者だ、お前は」
あざ笑うナディアの意思。
「人間、だ……わた、しは……」
アサキの悲痛な声を、悲痛な思いを、
「すべての、なり損ないだ!」
ナディアは嘲笑する。
自分を肯定するために。
「最後に、お前に生まれてきた意味をやる。死してわたしの糧となれ!」
その言葉の直後に起きたこと、それは爆発であった。
星を歪めるほどの。
地軸を狂わせるほどの、爆発であった。
確実な死をアサキへ与えるため、ナディアが自らの存在を触媒に攻撃エネルギーを激増させて物理層精神層、周囲すべてを吹き飛ばしたのである。
反応素子が激しく流動し、もうもうとした爆炎の連鎖が起こる。
惑星を粉微塵に吹き飛ばすかのような、獄炎。それはさながら二千億年近くも存在したナディアの怨念。自らを崩壊させながらも、膨れ上がっていく圧倒的な力。
濃密な闇が激しく爆発する連鎖の中へと、赤毛の少女の身体が儚く飲み込まれていく。
理の当然が起きただけであるという、ナディアにとって勝ち誇る価値もない戦いが、こうしてようやく終わっ……ては、いなかった。
反応素子がばりばりと震える。
それはナディアの動揺、狼狽の念であった。
飲み込まれて朽ちたはずのアサキが、
「うあああああああああああああ!」
絶叫しながら、爆炎の中からその姿を見せたのである。
ボロボロになった真紅の魔道着、両手に剣を持って、その全身を眩いほどに輝かせながら。
「お前は……」
上擦った、ナディアの声。
「お前は誰だ!」
ごお、と凄まじい風が巻き起こる。
それはナディアの、感情というべきか。
怒り、焦り、驚愕、悲しみ、濃密な負の感情に満ちたさらなる爆発がアサキを襲うが、
「さっきからいっている!」
その爆炎の中からも、アサキは剣で闇を切り裂きながら飛び出していた。
「わたしは、人間だと!」
反応素子が荒れ狂う闇の風の中を、叫びながら突き抜ける。
どうん、どうん、爆発の中を、赤毛をなびかせながら。全身を、魂を、輝かせながら。
「十四歳の女の子で!」
突進の勢いは止まらない。魂を爆発させて突き進む。
ナディアの意思へと。反応素子が恐ろしい速度で揺れ回転している、渦中へと。
「血は繋がっていないけど、それ以上に絆の繋がっている、素敵な両親の娘で!」
「死ね!」
己を削り取ったかのような怨念の大爆発、大爆音、真っ黒な爆炎……の中からアサキが飛び出した。
「それに負けないくらい素敵な友達が、仲間がいる!」
強く握った剣を頭上へ振りかざした。
「こんな、ことが……こんなはずが!」
「我孫子市天王台第三中学校、二年! 令堂、和咲だああああああああああああああああああああ!」
怨念の爆炎を眩い輝きで吹き払い吹き飛ばしながら、赤毛の少女は両手の剣を振り下ろした。
新たに生じた大爆発、それはさながら超新星であった。
物理、精神、転造されたアサキの肉体も含めてすべてのものが溶け崩れ、すべては、その真っ白な光の中に、さらさらと溶けていったのである。
この人工惑星において、いや、おそらくこの宇宙空間において、人間の姿を取る者はまた赤毛の少女一人だけになった。
それで吹き荒ぶ反応素子の嵐が収束するわけではなく、むしろ勢いはより激しくすらなっていた。
人工惑星AIであるナディア自体が消滅したわけではないからだ。
黒髪の少女は、アサキの心を折るため彼女に似せて作り出した傀儡であり、ナディア本体はこの反応素子の流れそのものであるからだ。
荒れ狂う嵐の中、かっと眩い光が生じたその瞬間、アサキの右腕がざくり切られて血が吹いた。
ナディアの生み出した光の槍が飛来し、突き抜けたのである。
アサキはその攻撃的を感じたものの、かわすことが出来なかった。
弾くことが出来なかった。
「人たりえぬというのに、人であることを願う。ならばその儚く無意味な夢の中に消えるがいい」
光の槍がさらに一本、二本。
咄嗟に魔法障壁を全身に張るアサキであるが、その後も無数の槍が雨の降る如くで真紅の魔道着は一瞬にしてボロボロになっていた。
胸、腹、魔法障壁の弱ったところへ槍が容赦なく突き刺さっていく。
先ほどナディアがいっていた通り、真紅の魔道着はそれ以上に真っ赤なアサキの鮮血に染め上げられていた。
「負けられ……ない」
口から血を吐きながら、アサキは顔を上げた。
負けられない。
まだ、死ねない。
みんなの、ためにも。
それだけじゃない。
わたしのためにも。
こんなところで……
「負けてたまるか!」
叫んでいた。
アサキは、身を大量の槍に貫かれたまま拳を握り絶叫していた。
無数に刺さった光の槍が、ぱん、と弾けた。
すべて輝く粒子に戻って、嵐の中に溶けて消えた。
はあはあ、アサキは大きく息を切らせている。
砕け、裂けた、血みどろの魔道着姿で。
睨んでいる。
ナディアの意思を。
吹き荒ぶ反応素子の嵐を。
そのナディア本体たる嵐の質に、変化が生じていた。
揺れている。感じるそれは、明らかな狼狽であった。
「何故だ……」
嵐の中、意思の声。意思の、震え。
「何故、立ち向かえる。……神であれ、人であれ、まだ存在は小さく、しかもたった一人であるというのに、何故、何故だ! 何故だ!」
意思の叫びに嵐が動き、巨大な雲の形を作っていた。
その雲が、まるで巨人が大きく腕を広げたようにアサキの小さな身体を包み込んでいた。
「わたしは、一人じゃない!」
巨人の両手が爆発、四散した。
そこには、剣を両手に持ったアサキの姿。迷うことない視線を真っ直ぐに向けた、赤毛の少女がいた。
そうだ。
自分は一人なんかじゃない。
確かにさっきは、一人きりになってしまったと思った。寂しい気持ちで一杯だった。
でも、今は、今いった言葉が本心だ。
心の中には、みんながいる。
これからも、ずっと。
だから……だからわたしは、強くなれるんだ。
「どこが強いというか!」
心の声にナディアが反応、激高した。
ばしっ、とアサキの全身を電撃が襲った。肉を焦がすほどの、凄まじい電撃が。
それは、ナディアの狂気であった。
永遠の時を否定された、悲しい思いであった。
嵐の中、ばちばちと身を外から内から焦がされながらも、アサキは耐えて口を開く。
「一人じゃ弱いよ。でも、わたしには仲間がいる」
「仮想世界などはドブ川の水泡のようなものであり、その中に巣食うゴミチリどもの数などは億万あろうとも変わらない!」
「あなたが作った世界でしょう! わたしの仲間を侮辱することは、ゆるさない!」
「ならばどうする?」
アサキの全身がびくり痙攣した。襲う電撃の強度が増したのだ。
合成生物でなかったら、心や魔力が大きく成長していなかったら、この超魔道着でなかったら、いずれが少し欠けていても一瞬で消し炭になっていたかも知れない。
とはいえ、一方的にボロボロにされていることに変わりはなかった。
「神にもなれず、人間ですらない、何者だ、お前は」
あざ笑うナディアの意思。
「人間、だ……わた、しは……」
アサキの悲痛な声を、悲痛な思いを、
「すべての、なり損ないだ!」
ナディアは嘲笑する。
自分を肯定するために。
「最後に、お前に生まれてきた意味をやる。死してわたしの糧となれ!」
その言葉の直後に起きたこと、それは爆発であった。
星を歪めるほどの。
地軸を狂わせるほどの、爆発であった。
確実な死をアサキへ与えるため、ナディアが自らの存在を触媒に攻撃エネルギーを激増させて物理層精神層、周囲すべてを吹き飛ばしたのである。
反応素子が激しく流動し、もうもうとした爆炎の連鎖が起こる。
惑星を粉微塵に吹き飛ばすかのような、獄炎。それはさながら二千億年近くも存在したナディアの怨念。自らを崩壊させながらも、膨れ上がっていく圧倒的な力。
濃密な闇が激しく爆発する連鎖の中へと、赤毛の少女の身体が儚く飲み込まれていく。
理の当然が起きただけであるという、ナディアにとって勝ち誇る価値もない戦いが、こうしてようやく終わっ……ては、いなかった。
反応素子がばりばりと震える。
それはナディアの動揺、狼狽の念であった。
飲み込まれて朽ちたはずのアサキが、
「うあああああああああああああ!」
絶叫しながら、爆炎の中からその姿を見せたのである。
ボロボロになった真紅の魔道着、両手に剣を持って、その全身を眩いほどに輝かせながら。
「お前は……」
上擦った、ナディアの声。
「お前は誰だ!」
ごお、と凄まじい風が巻き起こる。
それはナディアの、感情というべきか。
怒り、焦り、驚愕、悲しみ、濃密な負の感情に満ちたさらなる爆発がアサキを襲うが、
「さっきからいっている!」
その爆炎の中からも、アサキは剣で闇を切り裂きながら飛び出していた。
「わたしは、人間だと!」
反応素子が荒れ狂う闇の風の中を、叫びながら突き抜ける。
どうん、どうん、爆発の中を、赤毛をなびかせながら。全身を、魂を、輝かせながら。
「十四歳の女の子で!」
突進の勢いは止まらない。魂を爆発させて突き進む。
ナディアの意思へと。反応素子が恐ろしい速度で揺れ回転している、渦中へと。
「血は繋がっていないけど、それ以上に絆の繋がっている、素敵な両親の娘で!」
「死ね!」
己を削り取ったかのような怨念の大爆発、大爆音、真っ黒な爆炎……の中からアサキが飛び出した。
「それに負けないくらい素敵な友達が、仲間がいる!」
強く握った剣を頭上へ振りかざした。
「こんな、ことが……こんなはずが!」
「我孫子市天王台第三中学校、二年! 令堂、和咲だああああああああああああああああああああ!」
怨念の爆炎を眩い輝きで吹き払い吹き飛ばしながら、赤毛の少女は両手の剣を振り下ろした。
新たに生じた大爆発、それはさながら超新星であった。
物理、精神、転造されたアサキの肉体も含めてすべてのものが溶け崩れ、すべては、その真っ白な光の中に、さらさらと溶けていったのである。
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