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第一章 世紀の怪盗ルパンの子孫 現る!

後編 盗みのメンバーは美女ばかり?! 特殊能力を持ったレディ

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流舞嵐彩(るぶらん・あや)が怪盗ルピアとなって、宝石を盗んでから一夜明けた朝だった。

 彩の店に店員が出勤してきていた。どうやら、盗みの仲間らしい。

 彩がコーヒーを飲んでる仲間に声をかけた。

「ねぇ、伽茶凛(きゃさ・リン)この盗んだ覇王の玉石あげるわ」

伽茶凛は玉石をじっと凝視した。

 彩は一呼吸おいて凛に相槌を打った。

「切ってみてよ、サイキックの力使ってその刀で」


 そういい玉石を放る形で目の前に彩は出した。

「本物ならダイヤより硬いと言われる硬度の宝石よかろう」

「サイキック・ブレイド」

 凛の持っていた日本刀が一瞬青白く光った。

 これがサイキックパワーの力か。作用したのか。

 彩はにこりと笑い宝玉を肩と同じ位置にあげた。

「いくよ」

 いうが様に、彩は凛の方に宝玉を投げた。

「はぁあ」

 硬度が硬いと思われる玉石をいとも簡単に凛は日本刀で斬った。

 真っ二つに玉石は斬られて地面にがたんと落ちた。

 彩はそれをみてがっくりきて、嘆息をついた。

「あーあ、やっぱりね、警備が浅いと思ったの。特殊な力がかかっても切れないって銘打つから盗んでみれば、偽物ね」

 彩はがっくりきて、肩を下ろした。

隣で凛が不敵な笑みで刀を鞘にしまった。

彩が指をさした。

「それにしても、その刀、よく切れるね」

「秘伝の製法で作られたサイキックの力を付加させることができる日本刀、武能斬光剣だからな。我が武論天神流極剣法をもってすれば使うことなど容易いこと」

 そのときだった。

「サイキックの力を使えばどんなものでも斬れるわ。鋼鉄であろうとね」

 胸が大きくスタイルが抜群のセクシーな美人がカフェの奥の扉から出てきた。

「あ、咲夜(さくや)博士、いたんだ」

「そりゃーいるわよ、カフェの裏側、サイキック研究所なんだから」

 派美由咲夜(ぱみゅ・さくや)博士は髪をかき上げながらセクシーなポーズをとった。

「私の研究所よ」

「そうだったね。面目上は、うちは、表側はブティック兼ね、カフェだもんね」

 彩がえへへと苦笑いをしながらいう。

「でも、カフェ服店アルセーヌなんてよくつけたわね」

「だって、怪盗アルセーヌ・ルパンは私の祖先だもん」

 彩がいったとき、また誰か店に入ってきた。

「あ、夢咲(ゆめさき)幸(こう)ちゃん、モデルの仕事終わったの?」

「雑誌プリティ美々(ヴぃヴぃ)の撮影はこなしてまいりましたのよ」
幸は得意そうな表情で瞬時に銃を取り出した。

BANG! BANG!

「わ、わ、わ、ちょっと、店の中で銃ぶっぱなさいでよ」

「家の中だから、改造型のモデルガンよ。ハエが三匹いたのよ」

「全部、命中してる、すごいね」

 彩の付近にいたハエに全て命中し、ハエが床に落ちた。

「これもサイキックの力よ」

「サイキック・ターゲットね。むやみにサイキックパワーを使わないこと」

咲夜博士が、小言をいうようにいった。

「ほんとよー。銃ぶっ放すなんて営業妨害よ」

「わるいな、こちとら、飛んでるものがいると勘に障りますの。店の雰囲気もその方がいいでございましょ?」

「ぜんぜーんよくない! ホント禁止よ禁止!」

 彩がそういうと、店の雰囲気が明るくなった。

 彩は全員揃ったところで、表情を切り替え、テーブルに肘をついた。

「さてと、店の営業も終わったし、次の盗みの計画でもたてようか」

 彩がそういうと、仲間の雰囲気が一層引き締まった。




 大泥棒に計画はつきものだった。



















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