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第五十九話 図書館で調べもの、意外な結果に、英雄の歴史が

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 病院にいたときから、時間が経ち、その翌日、図書館前に香織はいた。予定より少し早くついたようだ。ナポレオンの調べ物をしようとして、図書館に楓と待ち合わせできていたのだ。


 向かい手から楓が急ぎ足で走ってきていた。手を大きく振っている。


「あ、おはよ、香織ちゃん、待った?」


「今来たところだから。ねぇねぇ、何か気付かない?」


「何に?」


「もう、ほんとナポレオンと違って鈍いのね。みなさいよ、あたしのこのファッションセンス。かわいいでしょ? この綺麗な一望のスタイル!」


 そういい、香織はモデルのようなポーズを次々と取ってみせる。


「どう? どう? 綺麗でしょ?」


「かわいいね」


 楓はいけないと思い、口調が少し慌てぶっていた。


「もー、いうのが遅い! 逢ったすぐにいいなさいね」


「へーい。今のアイドルグループ、BKB49いけそうだね」


「あんなのよりもっと上よ。上、上。シンガーソングライター目指してるんだから。作詞作曲パフォーマンス全部できるのよ、あたし」


 香織は自信に漲った顔でいう。そして、また説き伏せるようにモデルのようなポーズを取った。隣で、顔を赤らめ、楓がみていた。可愛かったからだ。


「それに、えへへ、ルックスもスタイルも満点!」


香織はダイレクトなポーズを取り、指をビシッと指した。


「我輩に不可能はないのじゃ」


「あはは、それナポレオンの受け売りだね。ま、確かに音楽は達人だね。いつ聞いても凄いと想うよ」


 終始、楓は笑顔だった。確かに香織は可愛くて音楽も凄かったからだ。


「今日は花の上図書館に遊びに来たのじゃないから、早速、ナポレオンのこと調べましょ」


「了解。とりあえず、入ろう」


 図書館に入ろうと、図書館への道をゆっくり二人は歩いていった。


 そうして、図書館の入り口のドアを開け中に入っていく。


 最近出来たばかりの図書館だけあって中は綺麗だった。それに蔵書の数が半端じゃなかった。入り口付近に受付があったが、その入り口付近まで蔵書の棚があったのだ。


「一応、歴史のところから探そうか。後は文献なんかみて」


「そうね、世界史あたりが怪しいわね」


「ほんとに、歴史が変わっていたら、この世界にいるってことはナポレオンいないんじゃない?」


「そうかもしれない」


 そんなことをいいながら、世界史の歴史のコーナーへいく。


 そして、二人はいろんな歴史の本をとって、ナポレオンについての記述を調べだした。引っ張り出してきた数、数十冊。どっさり、いっぺんにとっていく。
























☆☆

また更新します。
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