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第三章 錬金術ってできたら便利!?
第二十六話 アイテムを作ってミミズさんを助けるの!!
しおりを挟む「な、なんじゃ、これは?」
「見ての通りだ。犯人はジャイアントワームだ」
ミレアが連れてきた当主ガーナさんは驚いてとんでもない顔をした。
「し、死んでいるのか?」
「いや、死んではいないだろうな。麻酔が効いていて動けないだけだ」
「は、早く殺せ! 防衛士のジャガリコンはどうした、いないのか、カルービラス、早く呼んでこい!」
「は、ガーナ様かしこまりました」
カルービラスがそういった矢先だった。
「待ってください。人を殺したわけでもないんです。いくら、魔物といっても、可哀想です。命があるんです。大きくても、この子、食料を襲って、人を襲ったりはしなかったじゃないですか」
ミレアの言葉に、みな、口を閉じた。ためらいが生じたのだ。たしかにミレアのいっていることは一理あったのだ。
「助けてあげてください。ガーナさん、お願いします」
そういい、ミレアはペコリと深く頭をさげた。
「では、どうするというんじゃ? そんな大きな奴を。契約上は駆除じゃぞ」
「要するに、いなくなれば、いいんですよね。対象物もはっきりしていませんでしたし、殺せとは契約にはなかったじゃないですか」
「確かにそうじゃが」
「野性に返すといっても、逆に森などに返したら、子供が行ったら危険だ。ミレア、構わないぞ、駆除しろというのなら、俺が仕留めてやる」
ファイがそういい、背中の剣に手をやった。
「ファイさん、待ってください」
「あたしに考えがあるんです」
「ミレア、どうするプニ?」
「要するにですね、肥大化して、身体が大きいからダメなんですよ」
「もしかしてプニ?」
「そう。そのもしかしてプニよ。身体を小さくするの」
「『!』お前、そんなこともできるのか?」
「ただし、錬金術であるアイテムを作らないといけないですけど」
ミレアの顔は得意満面だった。こういう、ひらめきだけは天才的なところがある。
ガーナさんは首をかしげた。ファイもよくわかっていない面持ちだった。
「お前の言ってることがよくわからん。動き出すまでにどうにかするなら、まぁ良い」
「ありがとうございます。ミレア頑張ってアイテム作ってきます」
「ファイさんはここで番をしててくださいね。いこ、プニロン、店に帰りましょ」
「判ったプニ」
ミレアはそういうとすでにかいていた、魔法陣に入り消えてしまった。
アイテムを作らないといけないというところをみると、魔法で店に帰ったのはファイにもわかったことだった。
だが、ガーナさんがおどろいて目をぱちくりしていた。
「消えた? あの子は魔法も使えるのか?」
「さぁな、作るのはどうかしらねーが、魔法は達者みたいだな。これの逆をするんじゃねーか? ミレアの帽子が大きくなったままだしな」
「このコテージみたいなのは、元はあの子の帽子なのか?」
「そうだろうな、形も色も似てる。羽根も付いてるしな」
ファイはそういい、目の前にあるコテージキャップをみやった。
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