転生賢者ゼロ~MP0の大賢者、MPタンクのヒロイン達とバディを組み最強となりハーレムの王を目指して無双する~

勇者れべる1

文字の大きさ
13 / 60
魔科学国家バビロニア建国編

第13話大賢者と創造の錬金術師

しおりを挟む
この国には魔法と相反する技術がある。
後に科学と呼ばれる錬金術だ。
科学と魔法の区別が付かないこの国では錬金術は異端の魔術扱いされている。
その錬金術を若くして極めた者がいるという情報が入ったのだ。
さっそく俺はいつもの面子(MPタンクのヒロイン達)を集めると
その錬金術師の元へ向かう事にした。

「じゃあさっそくいくぞ、メア」

「わぁお!これってデートみたいね!」

「はしゃがないで下さい、メアさん。これは真面目な調査なんですよ」

「その通りだ。ハーレムの事は解せないが、本妻として奴に付き合う義務があるからな」

「はいはい、先輩もアリスちゃんも拗ねないの。じゃんけんで決めた事でしょ」

何故連れて行くかと言うと、帰りや緊急事態用にMPタンクが必要になるからだ。
更にここからは幼女軍師マリアの助言なのだが、相手を信頼させる為には、
仲間はぞろぞろと連れて行かない方が賢明だという。


「おしゃべりはそこまでだ。転移!」

さっそく俺とメアは創生の錬金術師の元へと飛んだ。

「うおっ!」

「きゃっ!?」

灰色の髪をしたすすだらけの女性に俺とメアはダイブした。
俺の転移の魔術は精度が高すぎて対象のすぐ近くに飛んでしまう。
精度が高すぎるのも考え物だ。

「大丈夫か?」

俺は手を差し出すとすすだらけの少女はその手を掴みこういった。

「私はマリー。で、あんたらは?」

マリーと名乗った少女は警戒心剥き出しで俺達に尋ねた。
そりゃ急に自分の前に見慣れぬ二人組がダイブしてきたら誰だってそうなる。

「俺はゼロ、こっちはメアだ」

メアと俺はぺこりと会釈した。

「私に用があるって事はあなた達まともな魔術師じゃないわね…まさか処刑人?」

「違うって。俺らは―」

「私達夫婦なの。ね、旦那様?」

「また誤解を招きそうな事を…ち、違うからな!」

「ふふふ、あなた達が処刑人じゃない事はよーく分かったわ」

腹を抱えて俺達の事を笑っているマリー。
どうやらわだかまりは解けたようである。

「で、新婚さん、この私に何か用なの?」

「新婚だなんて…もう正直なマリーさん」

「…君の錬金術師としての腕を借りたい」

「ふーん、どうやら真面目な話みたいね」

「ここじゃなんだ、ちょっと場所を変えようか」

「え」

俺はメアとマリーの手を掴むと転移の魔術を唱えた。
目指すは未開の無人島。
未知の世界へ出発だ。

「こ、ここどこ?」

狼狽えるマリー。
周囲には木一本さえ生えていない不毛な大地だった。

「ここを君の力で楽園にして貰いたい、君のスキル”錬金術師(アルケミスト)”でね」

「ふーん、私を異世界人だって知ってて連れて来たみたいね」

「俺もそうだからな。ここの世界の奴等は魔法魔法と魔法に拘り続けている」

「この世界の住人の私が言うのもなんだけど魔法主義すぎて堅苦しい世界よね~」

現地人のメアがフォローを入れる。
マリーは俺達の話に納得し、うんうんとうなずいている。

「という訳で科学に満ち溢れた世界をここに作ろうじゃないか」

この言葉を聞いた瞬間マリーの目が輝き出した。
そう、彼女が転移前は科学オタクだった事は調べが付いている。
俺の計画に興味津々の彼女が俺の提案に乗るのは時間の問題だった。

「本当に好きにやっていいのよね」

「ああ、いいぞ」

「じゃあさっそくやっちゃって!蒸気戦士一号!!!」

突如現れた3mはあろう巨大な人型のソレは、
急に地面をほじくり返した。

「よし、アルケミスト(錬金開始)!」

彼女が作り出したのはなんと…なんと温泉宿だった。

「いや~前住んでた所じゃ狭すぎて作れなかったんだよね~」

「旦那様、これは何?」

「ジャパニーズリゾートホテルって所かな」

「よーし、早速汗を流すぞー!」

「あ、待ってよ!私も行く」

気があったのか二人は温泉でくつろいでいる。
俺はと言うと一人寂しく男湯の温泉に浸かっていた。

「はぁ…次はどうしようかなぁ…」と考えていた矢先である。

女湯の温泉の方に魔物が現れたのだ。
魔物はワイバーン、小型の飛竜だ。
それも群れで来ていて何匹もいる。
うおおおおおおおおおお、ここは男として断固助けに行かねば!
そう俺が興奮してる間にワイバーンは全滅させられていた。
ワイバーン弱すぎだろマジで…と落胆する俺だった。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜

咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。 そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。 「アランくん。今日も来てくれたのね」 そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。 そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。 「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」 と相談すれば、 「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。 そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。 興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。 ようやく俺は気づいたんだ。 リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

処理中です...