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第19話「精霊王の剣③」
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「くっ、好きにしろ・・・」
ダークエルフの女剣士ジーンを捕虜に取った俺は、
念入りにボディチェックをしていた。
どこにマジックアイテムや武器を隠し持ってるか分からないからね!
そう、これは必要事項なのだ!
ふぅ・・・俺は粗方ジーンの身体をまさぐって満足すると、
念入りに縛り上げ、俺はまず尋問を開始した。
しかし彼女の意思は固く情報は得られなかった。
しかたない、後でゆっくりと時間をかけて聞くとしよう。
しかし進めど進めど狂った精霊ばかり出てくる。
どうやらダークエルフの生き残りはジーンただ一人の様だ。
俺はエデンに狂った精霊を一掃させるとやがて大きな扉の前に出た。
こういうのは重要なアイテムがあるって相場が決まってる。
俺は指輪をかざすとエデンに扉を開けるよう命じた。
「疲れるのはもうごめんだ、ぶちこわすぞ」
「え?」
エデンは巨大な魔力の拳を召喚すると、それで扉を殴り壊した。
おいおい中の品が壊れたらどうするんだと心配する俺。
幸いそういう事はなかった様でほっとする。
いや、ほっとはできなかった。
なぜならそこには巨大な白いドラゴンがいたのだから。
「人間とダークエルフ、それに魔神か。珍しい組み合わせだな」
「久しいなラーゼス」
「知り合いか?なら交渉して精霊王の剣の場所を教えて―」
「知り合い?とんでもない、天敵だよご主人様」
ラーゼスと呼ばれた白い竜はエデンを睨みつける。
どうやらお友達という訳ではないらしい。
「我が友の封印が破れてしまった様だな」
我が友というのはエデンを封印した魔術師の事だろう。
そしてそれを破ったのは俺。
うーん、俺の立場かなり悪くない?と察した俺はじりじりと下がる。
「人間よ」
「はいいいいい!」
突然ラーゼスに呼びかけられてびびりまくる俺。
それを見たエデンはくすくすと笑っている。
いや笑い所じゃないよ、ご主人様だよ俺!
「安心するがいい、この魔神は我が葬ろう」
「へ?」
どうやら俺達をエデンの被害者か何かと勘違いしているらしい。
いやいや違うんですよと言う前に戦闘が始まっていた。
仕方なく攻撃の及ばない遥か後方に避難する俺とジーン。
グアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
ラーゼスの口から超高熱の炎が放たれる。
それを魔術障壁で防ぐエデン。
フリーズランス!
エデンが手をかざすと魔方陣から巨大な氷の槍が現れた。
それがラーゼス目掛けて飛んでいく。
しかし先程同様の炎攻撃で氷の槍は溶け尽くされてしまった。
「ストップ、ストップ!」
今しかないと互いに攻撃を終えた瞬間に割り込む俺。
そこで俺はラーゼスに包み隠さず説明した。
エデンの封印を解いたのが俺だという事。
そして今は従順なメイドで脅威ではない事(場合による)
そしてダークエルフの陰謀を防ぐ為、精霊王の剣が必要だという事。
「もうばらしてしまうのか、つまらん」
残念そうにこちらを見るエデン。
相手は超上級のドラゴンだぞ、相手を考えろよ・・・とため息を付く俺だった。
「で、精霊王の剣だったか?それならここに」
ラーゼスが巨体をどかすと台座に刺さった一本の剣があった。
「人間よ、残念ながらこれを渡す訳にはいかん」
「え?」
「魔神同様人間も信用してる訳ではないからな」
「ふーん、じゃあいいや」
潔く諦める俺。
こんなに強いドラゴンが守ってるならギルドに封印されるより安全だろう。
元来ドラゴンはコレクターで、それを使うって事はしないしな。
「ふむ、この剣はやれんが、お前の剣を強化してやろう」
ラーゼスは俺の魔剣ブルーノヴァを取り上げると、
エデン戦時同様に剣に炎を吐いた。
魔剣はその青白い光をより一層輝かせると、元の鞘に戻った。
俺はラーゼスに一礼すると、エデンとジーンを連れて遺跡を後にした。
さーてこのダークエルフのジーンちゃんをどうしてやろうか。
俺の頭はその事で一杯だった。
ダークエルフの女剣士ジーンを捕虜に取った俺は、
念入りにボディチェックをしていた。
どこにマジックアイテムや武器を隠し持ってるか分からないからね!
そう、これは必要事項なのだ!
ふぅ・・・俺は粗方ジーンの身体をまさぐって満足すると、
念入りに縛り上げ、俺はまず尋問を開始した。
しかし彼女の意思は固く情報は得られなかった。
しかたない、後でゆっくりと時間をかけて聞くとしよう。
しかし進めど進めど狂った精霊ばかり出てくる。
どうやらダークエルフの生き残りはジーンただ一人の様だ。
俺はエデンに狂った精霊を一掃させるとやがて大きな扉の前に出た。
こういうのは重要なアイテムがあるって相場が決まってる。
俺は指輪をかざすとエデンに扉を開けるよう命じた。
「疲れるのはもうごめんだ、ぶちこわすぞ」
「え?」
エデンは巨大な魔力の拳を召喚すると、それで扉を殴り壊した。
おいおい中の品が壊れたらどうするんだと心配する俺。
幸いそういう事はなかった様でほっとする。
いや、ほっとはできなかった。
なぜならそこには巨大な白いドラゴンがいたのだから。
「人間とダークエルフ、それに魔神か。珍しい組み合わせだな」
「久しいなラーゼス」
「知り合いか?なら交渉して精霊王の剣の場所を教えて―」
「知り合い?とんでもない、天敵だよご主人様」
ラーゼスと呼ばれた白い竜はエデンを睨みつける。
どうやらお友達という訳ではないらしい。
「我が友の封印が破れてしまった様だな」
我が友というのはエデンを封印した魔術師の事だろう。
そしてそれを破ったのは俺。
うーん、俺の立場かなり悪くない?と察した俺はじりじりと下がる。
「人間よ」
「はいいいいい!」
突然ラーゼスに呼びかけられてびびりまくる俺。
それを見たエデンはくすくすと笑っている。
いや笑い所じゃないよ、ご主人様だよ俺!
「安心するがいい、この魔神は我が葬ろう」
「へ?」
どうやら俺達をエデンの被害者か何かと勘違いしているらしい。
いやいや違うんですよと言う前に戦闘が始まっていた。
仕方なく攻撃の及ばない遥か後方に避難する俺とジーン。
グアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
ラーゼスの口から超高熱の炎が放たれる。
それを魔術障壁で防ぐエデン。
フリーズランス!
エデンが手をかざすと魔方陣から巨大な氷の槍が現れた。
それがラーゼス目掛けて飛んでいく。
しかし先程同様の炎攻撃で氷の槍は溶け尽くされてしまった。
「ストップ、ストップ!」
今しかないと互いに攻撃を終えた瞬間に割り込む俺。
そこで俺はラーゼスに包み隠さず説明した。
エデンの封印を解いたのが俺だという事。
そして今は従順なメイドで脅威ではない事(場合による)
そしてダークエルフの陰謀を防ぐ為、精霊王の剣が必要だという事。
「もうばらしてしまうのか、つまらん」
残念そうにこちらを見るエデン。
相手は超上級のドラゴンだぞ、相手を考えろよ・・・とため息を付く俺だった。
「で、精霊王の剣だったか?それならここに」
ラーゼスが巨体をどかすと台座に刺さった一本の剣があった。
「人間よ、残念ながらこれを渡す訳にはいかん」
「え?」
「魔神同様人間も信用してる訳ではないからな」
「ふーん、じゃあいいや」
潔く諦める俺。
こんなに強いドラゴンが守ってるならギルドに封印されるより安全だろう。
元来ドラゴンはコレクターで、それを使うって事はしないしな。
「ふむ、この剣はやれんが、お前の剣を強化してやろう」
ラーゼスは俺の魔剣ブルーノヴァを取り上げると、
エデン戦時同様に剣に炎を吐いた。
魔剣はその青白い光をより一層輝かせると、元の鞘に戻った。
俺はラーゼスに一礼すると、エデンとジーンを連れて遺跡を後にした。
さーてこのダークエルフのジーンちゃんをどうしてやろうか。
俺の頭はその事で一杯だった。
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