底辺筆者の独り言 〜野々さくらの執筆奮闘記〜

野々 さくら

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初期のまとめ(考え方が変わっている可能性あり)

冗長すぎる描写が多い プロットをしっかり作れ!

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現在、偽造不倫を完結に向けて執筆している野々さくら。今一番思っている事は


「1エピソードにどれだけの字数と執筆時間かけているの?」


という自身の執筆スタイルの問題だった。



現在、主人公目線の話が終わり、次は三人目の登場人物であるバーのマスター目線に入った所だ。その予定プロットについて書きたい。



川越大輔編

前半
バーのマスター目線の回想

後半
主人公目線の現在の描写


とプロットでは決めている。



もう少し具体的に決めているのは


前半の具体的なプロット
バーのマスター目線の回想

1.主人公が男性二人にバーに連れて来られる

2.バーのマスターが主人公を助ける

3.二人が話をし、主人公がバーに行くキッカケとなる

4.主人公がバーに来ている姿をマスター目線で書く

5.偽装不倫を勧める描写をする

6.マスターは何故あのような意味深な行動を取っていたのかをマスター目線で心理描写もして書いていく



と決めていた。


まず1と2を書こうと執筆を始めたのだが、1を書くだけで一週間、6000字もかけるとは思わなかった……。


この一週間何をしていたのかと言うと、書いては消しを繰り返していた。


書けど、書けど、自分が納得出来る展開にならない。

「これだと以前書いていた事と矛盾している」、「これは不自然な展開」、「ご都合主義過ぎる」。

そう言いながら何千字書いては消していたのだろう?最終投稿から5日経ち、流石に読んで下さっている方も「更新しないな、もういいか」と思っても仕方がないな、と考え余計に自身を追い詰めていた。


「もうこれで良いや」で投稿するか、「いや、自分が納得していないものは出せない」で納得するまで構想を練るかで悩み始めてしまう始末。


結局、最終投稿から一週間経ってしまったが、書いた展開が自分の中で納得出来たのでやっと投稿できた。すると「偽装不倫」では初の24時間ポイントが420までいった!(200ポイントは投稿ポイント)

金曜日から土曜日だったので読者数やアクセス数が多いのはあるが、純粋に嬉しい。本当に感謝しかない。すごく励みになる!


それと同時に、今後の展開でガッカリして欲しくないという気持ちがより出てきた。

これが読まれる喜びだとようやく知る。「天使がくれた時間」を執筆中はポイントについてしっかり理解出来ていなかった為、ポイントの上下の意味が分からなかったのだ。今考えると継続して読んで下さっている方は少数でもいてくれたと思う。




……話が逸れた……、これが冗長の原因の一つである。



ここからは執筆とプロットの話に戻そう。今回長引いた理由は

「プロットを細かく作らなかったから」

だろう。



1.主人公が男性二人にバーに連れて来られる

2.バーのマスターが主人公を助ける



これだけのプロットで執筆出来る人もいるらしい。野々さくらも時短の為にこのやり方を最近は採用していたが、逆に時間かかるし修正する場合、せっかく書いた文章を消さないといけないし、このシーンは残したいとか思い無理にくっつけてしまうので冗長になりやすいと気付いた。



1の内容を書く為には、

「主人公は喜んでバーに来たのか、嫌がっていたのか?」

「連れて来た男性達はどこまで主人公に本気だったのか?」

「男性達の性格。優しいのか怖いのか?」

「マスターは積極的に助けたのか、一旦は見捨てようとしたのか」

「マスターは主人公の事どのように思っていたのか?」

「どのように助けるのか?」


これらを決めないといけない。



急に全ては決めれないが、決まっている事は何個かある。それらを決めてはめこんだら、あとはパズルをはめるように自然と埋まっていく。



しかしこうやって設定やプロットを決めて書き始めても、書いていくとすぐに変わる。こっちの展開の方が良くない?となり、実際に変えた方が良くなっているからだ。


その一つが

「バーのマスターは出会った時は主人公をなんとも思っていない。正義感から助けた」

から

「主人公の無邪気な姿に思わず見惚れた。怖いが主人公だから助けた」

にした方が良い、となった。


正直上の案も良い、となりすごく悩んでしまった。


「正義感から助けた」にするとマスターの優しい人格が分かる。心までかっこいい人になる。


しかし、「主人公が好きだから助けた」にすると下心を正直感じる。それってどうなんだろう?かっこいいイメージから離れてしまう。


でも考えた、人を助けるのは簡単な事ではない。特にこの状況では、主人公を助けたらマスターは危害を加えられる可能性が充分あった。実際に助けた事により、男性達に殴られ歯が折れていると以前のエピソードで話している。

だからこの展開でいこうと決めた。でもしっかり書かないと、マスターは困っている女性を見捨てようとしたとなり人格を疑われてしまう。だから、いかに男性達が怖い存在か、過去に殴られている事がどれほどトラウマになっているかをしっかり描写しようと思った。

それと同時に、助けなかったら主人公は酷い目に遭わされるから助けないといけない、マスターの主人公への感情などを丁寧に書いていきたいと思った。



……しかし書いていくうちに、また悩み始める。

「この男性二人はマスターと主人公を引き合わせる為にいるの?」

という、いわゆるご都合展開への疑問だ。


そうなると、この男性達の存在はただの人形になる。何故主人公をバーに連れて来た?何故マスターをここまで挑発する?どこまで主人公に本気だった?など目的や感情が明らかでないと不自然になる。


現段階で分かっているのは「主人公が一人でイルミネーションを見ている所で声をかけバーに連れて行った」という情報だけ。


それを考えると主人公にも矛盾が出てくる。「何故こんな怖い人に付いていったの?」

それを考えると男性は優しく主人公に声をかけたとなる。そこで男性の人物像が出来る。一人は優しく主人公に話しかけるタイプ。「話聞いてあげるよ」と誘い出しバーに連れて行ったとすると自然になる。

そしてもう一人は怖い人物、体格も良く身長180センチあるマスターが怖がるぐらいの大柄な男性。

これで人物像は揃った。しかし次は「怖い人がいる時点で怖くて帰る」という問題だった。

主人公が抜けている性格だから、とあまり片付けたくない。そこで考えたのは、男性達の作戦だったという事だ。

初めは優しい男性が話しかけて女性を油断させ、その後怖い男性が来て女性を逃げられなくする手口だったとすれば、男性達は以前より卑劣な行為を繰り返していて、次は主人公を狙っていたという理由や動機になる。


ここまでいくのに何度書き直しただろう?


これを箇条書きなら軽く書き軽く消せたが、文章になっていると時間もかかり消すのにも抵抗感が出る。


だから次からは

「細かいプロットを書き、そこに箇条書き。矛盾が気にならず、気に入れば文章を書く」

という執筆スタイルをとろうと思う。


以前からやっていた方法だ。しかし、時間かかるからと簡易プロットからの文章にしてみたが、文章を書いて消して書き直しをしていると結果時間はかかり、安易に消せず、文章は長くなっていた。

出来る作者さんは出来るらしいが、野々さくらは出来なかった。これは執筆スタイルの違いの為らしいので、実力不足と落ち込まず自身に合った執筆スタイルでやっていきたい。



そして次の問題。野々さくらは書いているうちにプロットが変わる。そして一つが変わると、内容によっては全て変わるのだ。面倒くさくても、その都度プロットは変えなければならない。

しかし、野々さくらはプロットを変えず、大体でいってしまう。これは矛盾が出たり、混乱したりで良くない。


何故プロットがよく変わるかというと、登場人物が勝手に動き出し感情が変わってしまったりするからだ。



野々さくらの執筆方針は


「頭の中に映像が流れ、それを書く」


というやり方も一つにある。



このやり方は一番良く、とにかく筆が速い。頭の中で登場人物が話したり動いたりしているのを打ち込むだけで自分は何も考えていない。指が追いつかないくらい次の展開が書ける。そして、その時のセリフは真に迫っている。「登場人物が勝手に動いて話している」と錯覚するぐらいだ。

これは本当に良い。野々さくらは「執筆の神が降りてきた」と勝手に思っている。


しかし、神はいつも降りてきてくれない。その時はどうするか?登場人物に憑依するのだ。

「その場面を想像し、自分ならどう感じるか?どんな仕草をするのか?」

を考え、時にセリフを言い演技までする。


これをして一番上手く表現出来たと思ったのは、主人公が夫に怒りの感情を向ける場面。

主人公が誹謗中傷に遭い、心の支えのマスターも失い病んで不健康な痩せ方してしまった時に夫が大丈夫か聞いてくる。ずっと気にかけて欲しかったから嬉しいはずだが、不倫写真を盗撮されたなんて言えるはずもなく苦しむ場面。

自分が主人公ならどう思う?全てを話し謝る?嘘を吐く?なんでもないとごまかす?

野々さくらが感じたのは「怒り」だった。今まで気にかけてくれなかったくせに、何故今更気にかける?知られたくない事を何故知ろうとする?夫が自分を気にかけてくれていたら自分はこんな事にならなかった。

理不尽だと分かっているが夫に対する怒りが抑えられない、思わず言葉もキツくなる、手も出る、涙も出る。

手を出すならどう出すだろう?頬を叩く?抱きしめてくれた胸を叩く?相手を突き放す?

演じた結果、野々さくらなら胸を叩くと思い、主人公にはこのような行動を取らせた。


この後の展開は、マスターに会うと決まっていた為外に行かせたが、これは不自然ではないと思ったのでこのまま描写した。もし不自然さを感じるなら追加に繋ぎを描写した方が良いだろう。



こうして登場人物を、頭の中の映像で映したり、憑依したりして感情を読み取る事をしている。そして、そこから見えてくるのは登場人物達の心理的な矛盾や違和感だった。


この偽装不倫を書いていて一番の違和感は

「主人公のマスターに対する気持ち」

だった。


主人公はマスターを何とも思わず最後までいく予定だったが、野々さくらは憑依してその場面を演じた時に違和感を感じた。

いくら鈍感な性格でも見つめられたり、手を握られて何も感じないのはおかしい。いくら旦那が好きでも、かっこいい異性にそんな事されたら少しは動揺したり、ときめいたりするだろう。

だから途中から主人公が照れたり、頬を赤らめたり、ときめいたり、マスターに近付く女性に嫉妬したりと、色々な感情を書いた。正直、これは良かったと思う。主人公の揺れる気持ちに、勝手に動き出してくれたな……と喜んでいた。



しかし問題は今後のプロットだ。主人公がマスターに少しのときめきを感じると関係が変わってしまう。当初予定していた「ラブコメ」「鈍い主人公」ではなくなってしまう。

今後の展開を、全て主人公はマスターにときめいたという前提で描いていかなければならない。

それなのに、野々さくらはプロットを変更せず、その場しのぎで書いてしまう。だから後に読み直し、矛盾に気付き消す現象が起きている。まだ気付いたなら良い、気付かず投稿した後に気付き慌てて修正したりしている。

これは読んで下さっている方に本当に申し訳ない。特に投稿してすぐ読んで下さっている方は矛盾した内容を読み、しかも後に勝手に修正され前の内容をそのまま読んでいく事になる。



だからやはりプロットを変えたらその都度プロットを変えるべきだ。しかし面倒くさいし、プロットの管理状態が悪い為どこに書けば良いのか分からなくなっている。



とりあえず今回は

「プロットは細かく決める。箇条書きして、自分の中で納得したら文章に写す」

「いきなり文章を書いてはいけない。時短のつもりが逆に時間がかかり、冗長になる。」

「プロットは生き物。常に変化していく為、しっかり管理しろ!」

の3つにする。近いうちにプロット管理についても考えたい。












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