底辺筆者の独り言 〜野々さくらの執筆奮闘記〜

野々 さくら

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完結作品の反省会

ライト文芸 天使がくれた259日の時間(作品分析編)

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前回はポイントの動きの記録、読まれなかった理由の考察、上位作品の分析を行った。

だから今回は作品自体の自己分析、どうゆう経緯でこの話を作ったのかを書いていこうと思う。



①この作品を書いたきっかけ
②今回の執筆で心掛けた事(大賞に出す為の心得)
③今回の執筆で心掛けた事(作品の質)
④あえて破った小説の定義
⑤失敗点
⑥成功点




①この作品を書いたきっかけ
キャラ文芸大賞に落ちたから。それがキッカケだった。
落ちる事は分かっていたが、野々さくらが「これは面白い、いける!」と思っていた他の方の作品も落選していた。そして受賞作品や奨励賞を見て気付く、キャラ文芸とは何かを……。
募集要項に合っているのが一次選考を通過していき、合ってないのが落ちる。すごく当たり前の事だった。
そんな時、ライト文芸大賞の開催通知が来た。募集要項を読むと、まさに書いているのはそっちより。完全に間違えていた。

失敗は分かった。書いていたのはライト文芸よりだ、次のライト文芸大賞に応募しようとして気付く。キャラ文芸やライト文芸の大賞に出した作品は、逆には出せないという規約を……。
やってしまったと落ち込む野々さくら。しかし、今考えるとあの作品は絶対選ばれない。断言出来る。
だったら選ばれる作品を書きたい、奨励賞に選ばれたい。その思いが出てきて、それに向けた新作を書くと決めた。3月半ば、偽装不倫を書いている時だった。
ただでさえ、完結が遅れているのに無謀だった。
しかし、今回のチャンスを逃せば次は一年後。すぐ上手くいくとは当然思っていないからこそ経験してみたかった。
偽装不倫3時間に、この作品に1時間とし毎日書いていくと決めた。
残念ながら今回も予選落ちだろうが、何故読まれないのか?人気ジャンルについて考える事が出来た。今回していなかったら、失敗は一年後だった。だから無理して良かった。



②今回の執筆で心掛けた事(大賞に出す為の心得)

1.募集要項、求められている作品、過去の書籍化作品をしっかり見た。
(当たり前の事が出来ていなかった)

2.「ノベル」と「文芸」の違いを心掛けた
文芸だから、地の文多めに、「空」「花」「季節の流れ」など自然の描写を細かく、言い回しも考えた。
三人称にして硬めにした。

3.大賞に出す心づもりで書いた
やはり期間中に完結させた方が良いだろうと思った。その為、話数調整はした。あまり早く終わると投稿ポイントがもらえず、底辺筆者にはキツイ現状がある。



③今回の執筆で心掛けた事(作品の質)

1.物語のテーマを決め、ブレない
テーマは「我が子を失った夫婦の立ち直り」とした。だから後はサブであり、書きすぎてはいけない。


2.大体の文字数、話数、書く割合を決めていた。
文字数8万文字から12万文字。話数は25話から30話とした。そして大体の割合を決めていた。

予定
前半 妊娠中から死産 3万文字 1話から6話
中間 死産からの立ち直り 4万文字 7話から20話
後半 二度目の妊娠から完結 3万字 21話から30話以内。
計10万文字 30話以内に完結

実際
前半 妊娠中から死産 2万3595文字 1話から6話
中間 死産からの立ち直り 4万3543文字 7話から23話
後半 二度目の妊娠から完結 2万9880字 24話から29話
計9万8850文字、29話完結となった。


前半がやや少なく、中間が多いが許容範囲だと思う。そして何よりも良いのは冗長じゃない事。我ながらまとまっていると勝手に思っている。




④あえて破った小説の定義

1.極力、三人称一視点と思っていたが、今回はそうしなかった。
以前より互いの気持ちが分かっていたらつまらない。描写し過ぎ注意と言っていたが、今回はあえて描写した。何故か?

「今回は夫婦二人が主人公で、困難な状況からの立ち直りの話。よって、二人の気持ちの駆け引きはいらない。お互いの気持ちを基本全て分かり合っている同士。」

として描写したかった。

勿論、全て筒抜けにはせず後に分かる事もあるが、基本は今の感情は今分かる描写にしていた。


2.基本三人称だったが、序章と数話の最後、最終話だけ一人称にした
基本は主人公夫婦二人に背後霊がいる状態としていたが、もう一人の目線もあった。それは将来生まれる娘目線。
背後霊は未来は分からないから現状や過去の解説。娘は未来を知っている神目線の描写した。



⑤失敗点

1.読まれる作品ではなく、書きたい作品を書いてしまった
これにつきる。まず最初からアクセスが少なかった。つまり興味すら持ってもらえなかったのだ。
題名、テーマがつまらないのは致命的。物語が死ぬ。
もっと人気作を分析すれば良かった。



2.物語に軽さを感じる
今回の物語のテーマは「夫婦のすれ違い」ではなく、「苦しみを夫婦で乗り越える」だった。
だからこの二人が争う展開はなしで、お互いの気持ちが分からず知ろうとする展開はサブと決めていた。

ドラマなどで、子供を亡くした夫婦が言い争いになる展開がある。登場人物の気持ちはすごく分かるし共感は出来る。

しかし、野々さくらはその展開が書けない。いや、書きたくない。ドラマを見ていて胸が張り裂けそうになるぐらい辛いからだ。


だから基本、野々さくらは「試練」のある話の登場人物は全て優しい世界にしている。

しかしそれって全然リアルじゃないなとも感じる。


一応、夫が妻に何を言っても怒らず、口は悪いが優しいのは「女性を守らないといけない」と亡くなった父に言われているから。また、父が亡くなった時に母が取り乱す姿に自分が我慢して相手を守らないといけないと思い込んだから、という理由がある。

その他にも、主人公達に優しい人達(医師や看護師など)は仕事上で優しくしているだけで、それ以上の一線は絶対超えないようにしている。当たり前だが、プライベートまで接してきたら違和感しかない。


それらを守ってもやはり周りが優しすぎると思う。この話を書く為に死産を経験した漫画家さんのエッセイを何冊か読んだが、結構酷い事言われていて驚いた。こんな看護師さん居る?と感じたが、これがリアルなんだろうと感じた。


だから野々さくらの話はどこか軽い。修羅場や胸糞展開が書けないし読めない。致命的だと思う。

それが今後の課題となるだろう。



⑥成功点

自分で言うのはなんだが、自分の作品ぐらい自分が肯定したい……。

1. 10万文字でまとめられた
我ながらまとまりは良かったと思う。話の割合もしっかり守れ、不妊治療の話、夫婦の馴れ初めを描きすぎず調整出来て良かった。

2.夫婦の馴れ初めがしっかり書けて良かった
夫婦の馴れ初めは決めていたが、ここまでしっかり描写するつもりなかった。しかしそこをしっかり描写して、最後に夫婦が本音を話す場面を書いて良かったと思っている。子供を失うだけの話だけではなく、夫婦は幼馴染で付き合わず結婚しておりお互いを好きなのかが分からない状態だった。だから最後にお互いの気持ちを言い合った場面を書けて良かった。

3.娘目線を書いたのが良かった
最後に娘が夫婦の三十年を語る場面を書けて良かった。夫婦の背後霊が語るより、娘が親をどう思っているのか語る方が良かったと思う。


特に今回、10万文字でまとめられたのは本当に良かったと思う。(偽装不倫はまさかの28万文字……。)
最初から書く割合を決め、メインサブをしっかり分けて考えていたのが良かった。
今回の字数通りに書き、割合を決め、メインサブをしっかり書き分けれたのは成長だと思う。今後もこうしていけるようになりたい。


今回は残念ながら一次選考も通らないだろうが、来年は奨励賞を目指したい。その為、今回の執筆方法を忘れずに来年挑戦したいと思う。


……ただ上位作品が凄すぎて足元にも及ばない……。これ、目指している「テーマ賞」獲得からの書籍化まで行き着ける事は出来るのか?(賞を獲っても書籍化は確約ではない)
……なんか、凄く無謀な挑戦している事に気付いてしまった……。




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