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第22話 魔神Jr主催の魔王決定行事
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「恐れ入りながら、死を覚悟の上質問させて頂きます。あなたは、本当に魔神様でしょうか。随分とお姿が変わられたようですが」
……まあ、誰かがこんな事を言い出すのは想定の範疇だ。
魔族は寿命が長いという。先の魔王に加護が与えられる際、立ち会った者がいたとしてもおかしくはない。
「ああ、俺が魔神である事は確かだ。といってもまあお前の知っている魔神では無いだろうがな」
一呼吸置き、続ける。
「俺は魔神の息子、魔神Jr.だ。まだ正式に魔神の座を継いだ訳ではないが、父上はもはや実質引退なさっている。よって全ての権限はこの俺にある。魔王の認定も含めて、な」
魔神Jr.というのは今思いつきでつけた。
なので別にJr.といっても、デビューシングルを出したらデビューというわけではない。
「失礼ながら、決闘を挑ませて頂いてもよろしいでしょうか」
先程の魔族が進言してきた。
なので、こちらもそれっぽい返事を返す。
「ああ。父上から全て聞いている」
「感謝いたします。今の一言を聞き、疑いは疑いは完全に晴れました。が、折角の機会を頂いたのです。全身全霊を以ってお手合わせ致します」
俺の正体を疑った魔族は、幸せそうに武器を構え始めた。
……咄嗟に機転が利いてよかった。
ぶっちゃけ、「父上から全て聞いている」と言ったのはかなり際どい賭けだった。
魔族の発言から、魔神に「魔神かどうか疑わしい者が来た場合は闘って確かめよ」と言いつけられていると予測したのが吉と出たというわけだ。
そして、おそらくこの戦いはハイボルテージペネトレイトで決着をつけなければならない。
前に魔神にあった時、魔神は青酸神シーエ=ヌなる神が存在したことを語っていた。
詳細までは聞けなかったが、あの時の魔神の話したがらなさそうな様子からして互角に近い勝負に持ち込まれていたのは予想できる。
つまり、この魔族は「俺がどのくらい強いか」を試すのではなく「俺がどんな技で決着をつけるか」を試そうとしているはずということだ。
……魔神、割と杜撰だな。使徒対策がまるでなってない。
「では、開始の合図は私が」
最初に場所を尋ねた魔族が審判をしてくれるようだ。
俺は自分を覆うように強度の違う結界を100枚重ねにした。
これで、何枚目まで破られたかでどの程度手加減すれば殺さずに済むか予想がつく。
「始め!」
掛け声と同時に、相手が動き出した。
「アメジストアウェイク」
すかさず鑑定。
……特殊な強化魔法か。いきなり渾身の一撃を繰り出すつもりだな。
美しい回転の乗ったパンチが結界とぶつかった。
……34枚か。
結界の強度は指数関数的に上がるよう並べているので、これが限界ならかなり手加減しなければならないことになる。
一瞬にして、不透明な結界で相手の頭を、強度は弱いものの気配を完璧に遮断できる結界で相手の前身を覆う。
「パニックに陥っているところ悪いな……ハイボルテージペネトレイト」
数秒後。
「気絶しています……勝負あり!」
どうやら判定がでたようだ。
気絶した相手に回復魔法をかけると、相手の魔族はすぐさま目覚め、膝をついた。
「魔神様はあなたに相違ございません。これより、魔王の候補となる最強の魔族を決定する行事を執り行う準備に入りますゆえしばしお待ちください。2~3日後、こちらにおいでくださいますれば行事の様子をご覧に入れて差し上げましょう」
……まあ、誰かがこんな事を言い出すのは想定の範疇だ。
魔族は寿命が長いという。先の魔王に加護が与えられる際、立ち会った者がいたとしてもおかしくはない。
「ああ、俺が魔神である事は確かだ。といってもまあお前の知っている魔神では無いだろうがな」
一呼吸置き、続ける。
「俺は魔神の息子、魔神Jr.だ。まだ正式に魔神の座を継いだ訳ではないが、父上はもはや実質引退なさっている。よって全ての権限はこの俺にある。魔王の認定も含めて、な」
魔神Jr.というのは今思いつきでつけた。
なので別にJr.といっても、デビューシングルを出したらデビューというわけではない。
「失礼ながら、決闘を挑ませて頂いてもよろしいでしょうか」
先程の魔族が進言してきた。
なので、こちらもそれっぽい返事を返す。
「ああ。父上から全て聞いている」
「感謝いたします。今の一言を聞き、疑いは疑いは完全に晴れました。が、折角の機会を頂いたのです。全身全霊を以ってお手合わせ致します」
俺の正体を疑った魔族は、幸せそうに武器を構え始めた。
……咄嗟に機転が利いてよかった。
ぶっちゃけ、「父上から全て聞いている」と言ったのはかなり際どい賭けだった。
魔族の発言から、魔神に「魔神かどうか疑わしい者が来た場合は闘って確かめよ」と言いつけられていると予測したのが吉と出たというわけだ。
そして、おそらくこの戦いはハイボルテージペネトレイトで決着をつけなければならない。
前に魔神にあった時、魔神は青酸神シーエ=ヌなる神が存在したことを語っていた。
詳細までは聞けなかったが、あの時の魔神の話したがらなさそうな様子からして互角に近い勝負に持ち込まれていたのは予想できる。
つまり、この魔族は「俺がどのくらい強いか」を試すのではなく「俺がどんな技で決着をつけるか」を試そうとしているはずということだ。
……魔神、割と杜撰だな。使徒対策がまるでなってない。
「では、開始の合図は私が」
最初に場所を尋ねた魔族が審判をしてくれるようだ。
俺は自分を覆うように強度の違う結界を100枚重ねにした。
これで、何枚目まで破られたかでどの程度手加減すれば殺さずに済むか予想がつく。
「始め!」
掛け声と同時に、相手が動き出した。
「アメジストアウェイク」
すかさず鑑定。
……特殊な強化魔法か。いきなり渾身の一撃を繰り出すつもりだな。
美しい回転の乗ったパンチが結界とぶつかった。
……34枚か。
結界の強度は指数関数的に上がるよう並べているので、これが限界ならかなり手加減しなければならないことになる。
一瞬にして、不透明な結界で相手の頭を、強度は弱いものの気配を完璧に遮断できる結界で相手の前身を覆う。
「パニックに陥っているところ悪いな……ハイボルテージペネトレイト」
数秒後。
「気絶しています……勝負あり!」
どうやら判定がでたようだ。
気絶した相手に回復魔法をかけると、相手の魔族はすぐさま目覚め、膝をついた。
「魔神様はあなたに相違ございません。これより、魔王の候補となる最強の魔族を決定する行事を執り行う準備に入りますゆえしばしお待ちください。2~3日後、こちらにおいでくださいますれば行事の様子をご覧に入れて差し上げましょう」
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追記:2025/09/20
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