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第五章 魔物スタンピード
【間宮博士】
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※『異世界中二病プロジェクト』本日も副音声は()でファンタジー肯定派のクロノマオウ女史、ファンタジー否定派の成瀬女史、SF映画監督の神谷でお届けしています。
ガチャ。
(間宮博士!)(成瀬)
(ようこそいらっしゃいました)
(ここがモニタールームですね。調子はどうですか?)(間宮)
(はい。今も力也さんのチームが大成功でしたよ)
(それは次の私のロボットにはハードルが上がっちゃうな)(間宮)
(いやいやいや、もう魔獣は完全に本物に見えますよ)(クロノ)
(ありがとう。それもロベルト西郷さんや入谷さん達のおかげだけどね)(間宮)
(モーター音もほぼ聞こえないですよね。あれはどうやっているんですか?)(成瀬)
(あれは今回に合わせてサイレンサーケースを新しく開発したのですよ。お陰で研究も進みました)(間宮)
(それは凄いですね)
(はい。良い機会を貰えたと思っています)(間宮)
(博士のお力ですね。うん? そろそろミオナ達が洞窟に着きそうだな。博士も少し見ていってください)
(ではお言葉に甘えて)(間宮)
(制御はどなたが?)(成瀬)
(助手達の方がずっと上手いですよ)(間宮)
(そうなのですね)(成瀬)
(よし、そろそろだ。いくぞ『アクション!』)
バサバサバサ! キィーキィー!
「うわっ!」
「きゃー!」
多数のコウモリが洞窟から出て来た。なんとこれもロボットなのだ。
ミオナが中の準備が整う時間まで少し待つ。
恐る恐るゆっくりと薄暗い洞窟の中に入る二人。
ホログラムの投影はこのように暗い場所が最適なのだ。
しかし不思議な事に何故か松明の灯火が少し明るくしている。
暗すぎると撮影出来ないからだ。誰が点けたのかは追及しないで欲しい。中二病なので大丈夫だと神谷には自信があった。
神谷曰く『暗過ぎる映像ってのは予算の無い証拠』らしい。
怪しい雰囲気が漂う中、響く恐ろしい声が聞こえる。
「勇者達よ。とうとうここまで来たな。破壊魔王デルグラードの四天王の力を味わうが良い」(謎の声:魔王)
「慎太郎くん!」(ミオナ)
「ここは四天王がいるのか。とうとうここまでこれたねミオナちゃん」(慎太郎)
「うん。でも慎重に行くわよ」(ミオナ)
「そうだね。良し行くぞ」(慎太郎)
少し開けた場所に出ると 洞窟の奥から唸り声が聞こえて来た。
グルルルル。
闇の中に数匹のブラックウルフの赤い目が光った。
慎太郎が両手で構えるとリモートで聖剣を光らせた。
ブォン。
(|勇者(しんたろう)は少しだけ積極的みたいね)(成瀬)
(ああ、そうだな。『勇者の動きに合わせるぞ。アクション!』
慎太郎が前に出ると同時にブラックウルフが飛び出す。
わざと慎太郎の斜め脇に飛び込んで切られ易くする。
ズビッ!
キャウン!
ズシャ!
少し暗いので斬られる位置が少しズレても大丈夫だ。
(間宮博士。血糊の量を直してくれたのですね)
(はい。お願いしました。私達はステッピングモーターを追加しているだけですから。でもよかった)(間宮)
(タイミングも量もばっちりですよ)
(本当に野生動物の動きそのままの骨格に見えますね)(成瀬)
(はい。あれはそうなるように背骨の構造などを作っています)(間宮)
(凄い。本物にしか見えない)(クロノ)
次のブラックウルフが今度は反対側の切られ易い位置に飛び込む。
本物の獣のように首をこちらに向けた瞬間、慎太郎に切られた。
ズビッ!
キャウン!
(これいいシーンだな。『良し、ミオナッ!』)
「~ライトニングボルト!~」
ホログラムの魔法陣が浮かび上がる。
ビリバリビリ!
ズガーン!
(『視覚効果と効果音もバッチリだ。いいぞ!』)
テッテレレー!
「慎太郎くん凄いわね」(ミオナ)
「そうかな。でもミオナちゃんの魔法もカッコイイね」(慎太郎)
「ありがと。じゃあ慎重に進みましょう」(ミオナ)
「うん」(慎太郎)
(『次、もうすぐだ。行くぞ アクション!』)
更に奥に進みまた開けた場所に出る。
開けた場所の壁際に音と共に槍が刺さった。これも壁から出て来ただけだがそう見えるのだ。
「慎太郎くん、ゴブリンよ!」(ミオナ)
「あいつらなら大丈夫だよ」(慎太郎)
慎太郎はそう言って聖剣を抜く。
ブォン。
また強く光り出した。
慎太郎がゴブリンに向かって走り出した。
ゴブリンが小さくジャンプして慎太郎に飛び掛かる。
慎太郎はそれを切った。 かに見えたが、ゴブリンロボットの重みに負けて聖剣が弾かれてしまった。
硬い所に当たったようだ。
その衝撃で慎太郎は尻もちをついた。
(不味いな、切るようにしないでバットみたいに殴ればロボットの重量に負けるな)
(ここの演出はゴブリンが次々に飛びこむのでは?)(間宮)
(そうだった。『すまない。聖剣が軽いからロボットの重さに堪えられない。飛び込まずにゆっくりと剣でも掲げて近づいてくれ』)
その隙を埋める様にミオナがアドリブで魔法を放つ。
「 聖なる雷よ 、、、」(ミオナ)
(『効果班、魔法だ!』)
「~ライトニングボルト!~」(ミオナ)
魔法陣が浮かび上がる。
ビリバリビリ!
ズガーン!
「慎太郎くん。大丈夫?」(ミオナ)
(ま、間に合ったか。『ナイスジョブ! 慎太郎が立ち上がるまで待ってくれ。もう少しだ。良し、アクション!』)
飛び込む予定だった次のゴブリンが慌てて剣をかかげてテクテクと慎太郎に近づいた。
慎太郎は先程の失敗で勇者としての自覚と恥ずかしさで少し力を入れてゴブリンを切った。
ゴブリンロボット側が切られる位置を微妙に調整して上手く切られた。
(上手いな。というかあれ凄い切られ方の動きですね間宮博士)
(はい。彼は格闘ゲームのチャンピオンなのですよ)(間宮)
(成程、実際に本番じゃないと判らない事もあるから、間宮博士の所の凄い人材で助かりましたよ)
(まあ、私達は皆オタクですからね)(間宮)
少し苦笑いする間宮。
次のゴブリン、その次と順に順調に切られていく。
ズビッ!
ミュー!
(確かに凄い動きですね。でもマオウ、あのやられた時のゴブリンの鳴き声は?)(成瀬)
(なんとなく)(クロノ)
(おい!)(成瀬)
(ほっ! なんとかなったか。次はいよいよ四天王の登場ですね)
(あははは、あれは怖いですよ)(間宮)
◇◇◇◇◇
ガチャ。
(間宮博士!)(成瀬)
(ようこそいらっしゃいました)
(ここがモニタールームですね。調子はどうですか?)(間宮)
(はい。今も力也さんのチームが大成功でしたよ)
(それは次の私のロボットにはハードルが上がっちゃうな)(間宮)
(いやいやいや、もう魔獣は完全に本物に見えますよ)(クロノ)
(ありがとう。それもロベルト西郷さんや入谷さん達のおかげだけどね)(間宮)
(モーター音もほぼ聞こえないですよね。あれはどうやっているんですか?)(成瀬)
(あれは今回に合わせてサイレンサーケースを新しく開発したのですよ。お陰で研究も進みました)(間宮)
(それは凄いですね)
(はい。良い機会を貰えたと思っています)(間宮)
(博士のお力ですね。うん? そろそろミオナ達が洞窟に着きそうだな。博士も少し見ていってください)
(ではお言葉に甘えて)(間宮)
(制御はどなたが?)(成瀬)
(助手達の方がずっと上手いですよ)(間宮)
(そうなのですね)(成瀬)
(よし、そろそろだ。いくぞ『アクション!』)
バサバサバサ! キィーキィー!
「うわっ!」
「きゃー!」
多数のコウモリが洞窟から出て来た。なんとこれもロボットなのだ。
ミオナが中の準備が整う時間まで少し待つ。
恐る恐るゆっくりと薄暗い洞窟の中に入る二人。
ホログラムの投影はこのように暗い場所が最適なのだ。
しかし不思議な事に何故か松明の灯火が少し明るくしている。
暗すぎると撮影出来ないからだ。誰が点けたのかは追及しないで欲しい。中二病なので大丈夫だと神谷には自信があった。
神谷曰く『暗過ぎる映像ってのは予算の無い証拠』らしい。
怪しい雰囲気が漂う中、響く恐ろしい声が聞こえる。
「勇者達よ。とうとうここまで来たな。破壊魔王デルグラードの四天王の力を味わうが良い」(謎の声:魔王)
「慎太郎くん!」(ミオナ)
「ここは四天王がいるのか。とうとうここまでこれたねミオナちゃん」(慎太郎)
「うん。でも慎重に行くわよ」(ミオナ)
「そうだね。良し行くぞ」(慎太郎)
少し開けた場所に出ると 洞窟の奥から唸り声が聞こえて来た。
グルルルル。
闇の中に数匹のブラックウルフの赤い目が光った。
慎太郎が両手で構えるとリモートで聖剣を光らせた。
ブォン。
(|勇者(しんたろう)は少しだけ積極的みたいね)(成瀬)
(ああ、そうだな。『勇者の動きに合わせるぞ。アクション!』
慎太郎が前に出ると同時にブラックウルフが飛び出す。
わざと慎太郎の斜め脇に飛び込んで切られ易くする。
ズビッ!
キャウン!
ズシャ!
少し暗いので斬られる位置が少しズレても大丈夫だ。
(間宮博士。血糊の量を直してくれたのですね)
(はい。お願いしました。私達はステッピングモーターを追加しているだけですから。でもよかった)(間宮)
(タイミングも量もばっちりですよ)
(本当に野生動物の動きそのままの骨格に見えますね)(成瀬)
(はい。あれはそうなるように背骨の構造などを作っています)(間宮)
(凄い。本物にしか見えない)(クロノ)
次のブラックウルフが今度は反対側の切られ易い位置に飛び込む。
本物の獣のように首をこちらに向けた瞬間、慎太郎に切られた。
ズビッ!
キャウン!
(これいいシーンだな。『良し、ミオナッ!』)
「~ライトニングボルト!~」
ホログラムの魔法陣が浮かび上がる。
ビリバリビリ!
ズガーン!
(『視覚効果と効果音もバッチリだ。いいぞ!』)
テッテレレー!
「慎太郎くん凄いわね」(ミオナ)
「そうかな。でもミオナちゃんの魔法もカッコイイね」(慎太郎)
「ありがと。じゃあ慎重に進みましょう」(ミオナ)
「うん」(慎太郎)
(『次、もうすぐだ。行くぞ アクション!』)
更に奥に進みまた開けた場所に出る。
開けた場所の壁際に音と共に槍が刺さった。これも壁から出て来ただけだがそう見えるのだ。
「慎太郎くん、ゴブリンよ!」(ミオナ)
「あいつらなら大丈夫だよ」(慎太郎)
慎太郎はそう言って聖剣を抜く。
ブォン。
また強く光り出した。
慎太郎がゴブリンに向かって走り出した。
ゴブリンが小さくジャンプして慎太郎に飛び掛かる。
慎太郎はそれを切った。 かに見えたが、ゴブリンロボットの重みに負けて聖剣が弾かれてしまった。
硬い所に当たったようだ。
その衝撃で慎太郎は尻もちをついた。
(不味いな、切るようにしないでバットみたいに殴ればロボットの重量に負けるな)
(ここの演出はゴブリンが次々に飛びこむのでは?)(間宮)
(そうだった。『すまない。聖剣が軽いからロボットの重さに堪えられない。飛び込まずにゆっくりと剣でも掲げて近づいてくれ』)
その隙を埋める様にミオナがアドリブで魔法を放つ。
「 聖なる雷よ 、、、」(ミオナ)
(『効果班、魔法だ!』)
「~ライトニングボルト!~」(ミオナ)
魔法陣が浮かび上がる。
ビリバリビリ!
ズガーン!
「慎太郎くん。大丈夫?」(ミオナ)
(ま、間に合ったか。『ナイスジョブ! 慎太郎が立ち上がるまで待ってくれ。もう少しだ。良し、アクション!』)
飛び込む予定だった次のゴブリンが慌てて剣をかかげてテクテクと慎太郎に近づいた。
慎太郎は先程の失敗で勇者としての自覚と恥ずかしさで少し力を入れてゴブリンを切った。
ゴブリンロボット側が切られる位置を微妙に調整して上手く切られた。
(上手いな。というかあれ凄い切られ方の動きですね間宮博士)
(はい。彼は格闘ゲームのチャンピオンなのですよ)(間宮)
(成程、実際に本番じゃないと判らない事もあるから、間宮博士の所の凄い人材で助かりましたよ)
(まあ、私達は皆オタクですからね)(間宮)
少し苦笑いする間宮。
次のゴブリン、その次と順に順調に切られていく。
ズビッ!
ミュー!
(確かに凄い動きですね。でもマオウ、あのやられた時のゴブリンの鳴き声は?)(成瀬)
(なんとなく)(クロノ)
(おい!)(成瀬)
(ほっ! なんとかなったか。次はいよいよ四天王の登場ですね)
(あははは、あれは怖いですよ)(間宮)
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