中二病を異世界に転移させてみた ~SF映画監督神谷の奮闘!~

ルーニック

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第五章 魔物スタンピード

【四天王討伐】

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※『異世界中二病プロジェクト』本日も副音声は()でファンタジー肯定派のクロノマオウ女史、ファンタジー否定派の成瀬女史、SF映画監督の神谷でお届けしています。

 (あっ、脚がパージ出来てない)

 (シリコンの厚い部分が残って繋がってますね)(間宮)

 (『アルラウネチーム 振り落としてくれ!』)


 アルラウネは身体を左右に振り、脚を切り離そうとするが失敗した。

 セリフか始まってしまう。

「おのれ、魔法使いめ! 許さんぞ」(アルラウネ)


 (監督、この後の動きだと出演者が危険です)(間宮)

 (『ミオナ! アルラウネの脚のパージに失敗した。シリコンで繋がっているだけだが、危ないからどうにか出来ないか?』)


 ミオナがスタスタとアルラウネに近づいて行く。

 アルラウネ操作班は驚いたがシナリオにないので対象出来ないかと思われたか顔をそちらに向けあたかも目で追いかけているようだ。

 ミオナはパージを失敗した脚を掴むと思い切り引っ張って外した。

 ブチッ!

 黄土色の体液が飛び散る。

「き、貴様! 何をする!」

「邪魔そうだったから取ってあげたのよ」(ミオナ)


 (声優もミオナもアドリブ凄いね。ファンになりそう)(クロノ)

 (だな)

 (よかった)(間宮)

 (『良し、次行くぞ! アクション!』)


 左右に飛びながら少し下がるアルラウネ。

『~グロブルス オスクロス~』(アルラウネ)

 アルラウネが前に出した手から白いホログラムが高速でミオナに向かう。

「ミオナちゃん、危ない!」(慎太郎)

 慎太郎がミオナに駆け寄る。


 (ま、不味い!『ミオナ!』)


 ミオナは慎太郎を右手で制した。

 白い塊がミオナの左肩に当たりミオナの服が弾け負傷した。

 後ろに倒れ飛ぶ。

 ズガッ!

 一瞬で左肩辺りが焦げた様に負傷しているが勿論最初から特殊メイクされている。

 ミオナが左肩を抑え屈み込む。

「し、慎太郎くんは私なんかで怪我をして欲しくないの」(ミオナ)

「ミオナちゃん、、、」(慎太郎)

「だって、、、あの魔獣をやっつけてくれるんでしょ?」(ミオナ)

「そ、そうか。任せてよ」(慎太郎)

 慎太郎が聖剣を構えた。

 暗い中で光る聖剣。

 慎太郎はアルラウネに走り寄り上から斬りつけた。

 アルラウネが少し右に飛び避けるが右腕を斬りつけた箇所に残している。

 少しズレているのでやや腕を引いた。

 ズビッ!

 アルラウネの右腕が斬られた。

 今回は上手い位置でパージ成功のようだ。

 慎太郎は避けたアルラウネに向かいもう一度斬りつける。

 アルラウネは身体を廻すと大きな腹部が慎太郎に弾ける様に斬られ断末魔の悲鳴をあげた。

 バシュ!

「ぐわー!」

 洞窟内に響き渡りアルラウネは上半身や頭がぐったりとなった。

「慎太郎くん! やったわね!」(ミオナ)

「うん。あれくらいのスピードなら大丈夫だったよ。僕の方が速かったみたい」(慎太郎)

「慎太郎くん。裂けた魔獣のお腹から何か魔石の様なものが出てるわ」(ミオナ)

 慎太郎が拾いあげた。オーブだった。

「じゃあジャッカルさん達も心配だから戻りましょう」(ミオナ)

「うん、助けに行かないとね」(慎太郎)

 ・・・


 (『オッケー! いいシーンだった。お疲れ!』)

 (私のロボット最大のシーンだったので心配してましたが大丈夫でしたね)(間宮)

 (心配どころか凄かったですよ。間宮博士)(成瀬)

 (確かに。あれなら私が対戦したい)(クロノ)

◇◇◇◇◇

 来た道を戻るとジャッカル達が座っていた。
 
 周りにはいくつかの猿煕の死体があった。

 駆け寄る二人。

「ジャッカルさん達! 大丈夫でしたか?」(ミオナ)

「おう、これでも俺達はなかなかの冒険者なんだぞ。魔石もほら」(ジャッカル)

「って事は鉱山の魔物はもう退治しちまったんですかい?」(シリル)

「はい。 破壊魔王の四天王でした」(慎太郎)

 そう言ってオーブを見せる慎太郎。

「四天王!? しかしこりゃまたデカいな」(ジャッカル)

「魔石じゃなくてオーブみたいです」(慎太郎)

「確かに。これは土のオーブだな」(ジャッカル)

「魔法使いさんのその肩は?」(シリル)

「ちょっとやられちゃいました。けどもう治癒魔法で治しました」(ミオナ)

 勿論、ここに来るまでに拭き取り手元で光らせて治癒魔法を慎太郎に見せただけだ。

「はぁ、やっぱ勇者さん達は何でも凄いんだな」(シリル)

「まあ、ギルドに戻って祝杯といこうや」(ジャッカル)

「あはは、そうですね」(ミオナ)

◇◇◇◇◇

 ギルドへ戻り報告すると直ぐに宴会が始まった。

 勿論準備していたからだ。この食も細心の注意が行われているものである。

 ミオナと慎太郎は会話を楽しみ夜は更けて行った。

 帰り道に凶星をドローンで準備したが、ミオナが忘れて見る機会は逸してしまった。

◇◇◇◇◇

 (『よし、終わった班から上がっていいぞ』、間宮博士もありがとうございました)

 (いえいえ、楽しかったですよ)(間宮)

 (なんか今日のはよかったね)(クロノ)

 (そうだな。絶好調だしこのまま明日割り込みを入れるか)

 (判った)(クロノ)


 しかしこの判断は思いもよらないトラブルが待ち受けているのである。

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