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大和編
あとがき(2022.9)
しおりを挟む『幻燈町の恋模様 大和編』をお読みくださり
どうもありがとうございました。
今回は回想や説明が多くて、
気楽に読める内容ではなかったかもしれません。
第一部から第三部の間では、
この第二部が最も情報量が多くなりました。
大和のことは、
誰しもが生まれつき持っている
自分ではどうしようもないものとの
付き合いを書きました。
普通は特殊能力は持ちませんが、
外見や体質、得手不得手などはそうですね。
宗司は、大和・尊といても、
実光・耀太といても
中間管理職です。
バランスを取ってくれる人です。
尊は少しやんちゃっぽいイメージでした。
三人は塾で知り合ったメンバーですが、
同じクラスにいて…という出会い方だったら、
仲良くなっていなさそうな組み合わせです。
それぞれの事情もあり、
仲良くなるタイミングがぴったり合った三人でした。
ちなみに、大和と尊の名付けに
日本武尊は関係ありません。笑。
日本の神話は全然わからないので…。
渋い名前から選んだのですが、
ばらばらに名付けをしたのにこうなりました。
実在しそうでしなさそうな名前を考えるのですけどね。
二人の名前が並ぶとちょっと気になります。
静漉サイドでは、
能力についての話が本格的に出てきました。
このお話のなかでいう「記憶」は、
脳のなかにしまい込まれているものとして読むと
理解できなくなりますので、
「記憶」に定義付けをせずに
ぼんやりと受け止めていただければと思います。
静漉のことを書いているときには、
あまりに情報が見え過ぎるようになるのも
どうなのかなと考えていました。
取捨選択を上手にしないと疲れるなと。
大和のように一部しか見えていないのに
思い込みで着色してしまうのも、
誤解の元になります。
ネット上だと、言葉のニュアンスまでは
伝わりにくいのかなと思ったりします。
静漉の仕事は善とも悪とも言えないので、
追及されても仕方がないですね。
こういう立場の人間は、
書いていると面白いです。
私が知る二次元のなかの精神科医は、
大体マッドなところがある人物です。
静漉は「元」ですが。
内容とは関係ないことですが、
大和編(第二部)は、
第一部→第三部→第二部と、
最後に書いたお話でした。
夏のお話は夏にしか書けないので、
実光編を書き終わったあとには
もう一度夏が来るのを待つしかなく…。
実光編と重なるシーンがあり、
こういう構成で書いてみたかったので
どうにか繋がるように書けてよかったです。
次の第三部は、大人キャラのお話です。
幻燈町シリーズなのに、
不思議な能力は出てきません。
12月頃の公開予定ですので、
そちらもよろしくお願いいたします。
それでは、また。
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