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23 ミリア視点2
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今までは学院内で他の男の子達と話をしていたって、遊んでいてもノア様は優しい目で見てくれていた。でも、お姉様が居なくなってからは、忙しいって会いにも来てくれない。
そんな時、見ちゃったの。食堂のテラス席でお姉様は三人で食事していた。きっと私とノア様に嫉妬したお姉様がノア様に何か吹き込んでいるのね。
あら、隣の男の人も格好いいわ。お姉様は何をやっているの! 私を無視しておきながらノア様や隣の男の人と一緒にいるなんて。やっぱりお姉様は私に意地悪をしているんだわ。
だからみんな私に構わなくなったのね。
お父様もノア様も。
ノア様は私の婚約者なの!
釘を刺しておかないとね!
なんとかお姉様を追い払ってノア様と二人きりになった。隣にいた格好良い人はルイ様って言うのね。今度また声をかけてみよう。私はノア様に抱き着こうとするけど、そっと避けられたわ。
やっぱりみんながいる前では恥ずかしいよね。
ノア様は私にお姉様とルイ様とは同じ討伐のメンバーだから行動を共にしているんだと言われた。今日はノア様が帯剣していて剣にチャームが付いている。
この間はなかったよね?
話したがらないから何度も何度も根気強くよく聞いてみると、お姉様から貰ったみたい。ノア様が大事そうしている。
何よ! 私だってノア様に贈り物位出来るわ! 今度、同級生の友達に何が喜ぶか聞いてみよう。
お姉様は私が釘を刺したにも拘わらず、ずっとノア様の周りをうろついている。
……やっぱり邪魔だわ。
私のノア様に近づくなんて。同級生の友達に相談しても『俺もソフィア様と仲良くなりたい。高嶺の花だもんな』ってお姉様と知り合いになりたいみたい。
それに『これ以上ソフィア様に関わらない方がいいんじゃないか?』って言ってくるの。
気に食わないわ。
私だけは愛されていないお姉様にちゃんと優しくしてあげているのに恩をアダで返すっていうの?
みんな、許さない。
私より、お姉様を褒めるなんて。
お姉様が学院へ来ないようにするにはどうすれば良いかな。水を掛けたってお姉様は魔法使いだから直ぐ乾かしちゃって意味は無いし。
そうだ。髪の毛をちょっと切るっていいわね。お姉様は髪が長いし、邪魔だろうから多少切っても平気よね。
だってパン屋や商会のお姉ちゃんたちは短かったし。
……なのに、なんでこうなったの?
私は何も悪いことなんてしていないのに。私はルイ様に取り押さえられた。
『侯爵令嬢の髪を切るだなんてお前、死んだ方がいいんじゃないの?』って言われた。
なんで切っちゃいけないの?
ノア様も怒っている。婚約破棄って言っている。
怒って口走っているだけよね?
なんで?
なんで?
わかんないよ!
みんなお姉様より私の方が大切なはずなんでしょう?
私は拘束されたまま守衛に職員室へと連れていかれた。先生に訴えても誰も聞いてくれない。先生からは
「今日はもう帰りなさい。今後の事は伯爵の話を聞いて指示を待ちなさい」
と言われただけだった。守衛はそのまま私を乱暴に馬車に乗せた。伯爵家の御者は守衛に平謝りをするばっかりで私のことを労りもしてくれない。もっと優しくしてくれてもいいじゃない。
家に帰るとお母様は青い顔をしていた。お父様の執事は、私が部屋から出ないようにして、従者に監視させていたわ。
なによ!
もうっ。私はお姫様で犯罪者じゃないわ!
お姉様の髪をちょっと切っただけじゃない。
誰かここから出してよ!
私は何も悪いことなんてしていないわ。扉を開けようとしてガチャガチャと音がなるだけだった。いつの間にか鍵が掛けられて出られなくされていたの。
なんで?
出してよ!
どれだけ騒いでも従者が扉の外から注意するだけ。
そこからの数日間は部屋から出ることが出来ず、侍女も食事を持ってくるだけだったの。ようやく出られると思ったらお父様の執務室へ呼ばれたわ。
そこにはお母様も執事もいた。一様に怖い顔をしている。
「ミリア。ノア・シアン侯爵子息との婚約は破棄となった。格上の侯爵令嬢となったソフィアの髪を切った。お前のわがままをこれ以上許す事はできない。それと、ソフィアの髪を切ったとオリヴェタン侯爵家からも抗議が来ている。お前はなんて事をしたんだ」
父はとても怒っていたわ。なんで? そんなに悪いことなんてしていないのに。
「だって! お父様! お姉様は、ノア様の婚約者である私を無視して食堂で一緒だったんです! 注意しても注意しても。だからお姉様と私のノア様が離れるようにしただけだもん!」
「ノア君もソフィアも騎士科、魔法科で成績一位同士。討伐のパートナーとなり行動を共にしなければいけないと聞いていなかったのか?」
「聞いていたわ。でもっ、ノア様と仲良く話をしなくてもいいと思うわ!」
「言い訳はそれだけか? お前は侯爵令嬢を傷つけた。優秀な侯爵令息とも婚約破棄となった。お前は伯爵家には必要ない。今から学院を辞め、嫁いでもらう。伯爵家を継ぐのは優秀な甥のカールだ。これは決定事項だ。ハンナも従うように」
「そんなっ! 私はお母さんみたいに悪いことなんて一つもしていないわ! 好きな人と居たいって思っただけなのにっ」
「……どういうこと、だ?」
「ミ、ミリア!!」
母は突然大きな声を出して私を止めようとしている。別にもうこの家に居られないのなら話したって構わないよね。
父のことだからどうせ裕福な平民の誰かに嫁がせてくれるだろうし。
「ハンナは何をしたんだ?」
父は怒りながらも私に聞いてきた。やっぱり心当たりはあるのかも?
そんな時、見ちゃったの。食堂のテラス席でお姉様は三人で食事していた。きっと私とノア様に嫉妬したお姉様がノア様に何か吹き込んでいるのね。
あら、隣の男の人も格好いいわ。お姉様は何をやっているの! 私を無視しておきながらノア様や隣の男の人と一緒にいるなんて。やっぱりお姉様は私に意地悪をしているんだわ。
だからみんな私に構わなくなったのね。
お父様もノア様も。
ノア様は私の婚約者なの!
釘を刺しておかないとね!
なんとかお姉様を追い払ってノア様と二人きりになった。隣にいた格好良い人はルイ様って言うのね。今度また声をかけてみよう。私はノア様に抱き着こうとするけど、そっと避けられたわ。
やっぱりみんながいる前では恥ずかしいよね。
ノア様は私にお姉様とルイ様とは同じ討伐のメンバーだから行動を共にしているんだと言われた。今日はノア様が帯剣していて剣にチャームが付いている。
この間はなかったよね?
話したがらないから何度も何度も根気強くよく聞いてみると、お姉様から貰ったみたい。ノア様が大事そうしている。
何よ! 私だってノア様に贈り物位出来るわ! 今度、同級生の友達に何が喜ぶか聞いてみよう。
お姉様は私が釘を刺したにも拘わらず、ずっとノア様の周りをうろついている。
……やっぱり邪魔だわ。
私のノア様に近づくなんて。同級生の友達に相談しても『俺もソフィア様と仲良くなりたい。高嶺の花だもんな』ってお姉様と知り合いになりたいみたい。
それに『これ以上ソフィア様に関わらない方がいいんじゃないか?』って言ってくるの。
気に食わないわ。
私だけは愛されていないお姉様にちゃんと優しくしてあげているのに恩をアダで返すっていうの?
みんな、許さない。
私より、お姉様を褒めるなんて。
お姉様が学院へ来ないようにするにはどうすれば良いかな。水を掛けたってお姉様は魔法使いだから直ぐ乾かしちゃって意味は無いし。
そうだ。髪の毛をちょっと切るっていいわね。お姉様は髪が長いし、邪魔だろうから多少切っても平気よね。
だってパン屋や商会のお姉ちゃんたちは短かったし。
……なのに、なんでこうなったの?
私は何も悪いことなんてしていないのに。私はルイ様に取り押さえられた。
『侯爵令嬢の髪を切るだなんてお前、死んだ方がいいんじゃないの?』って言われた。
なんで切っちゃいけないの?
ノア様も怒っている。婚約破棄って言っている。
怒って口走っているだけよね?
なんで?
なんで?
わかんないよ!
みんなお姉様より私の方が大切なはずなんでしょう?
私は拘束されたまま守衛に職員室へと連れていかれた。先生に訴えても誰も聞いてくれない。先生からは
「今日はもう帰りなさい。今後の事は伯爵の話を聞いて指示を待ちなさい」
と言われただけだった。守衛はそのまま私を乱暴に馬車に乗せた。伯爵家の御者は守衛に平謝りをするばっかりで私のことを労りもしてくれない。もっと優しくしてくれてもいいじゃない。
家に帰るとお母様は青い顔をしていた。お父様の執事は、私が部屋から出ないようにして、従者に監視させていたわ。
なによ!
もうっ。私はお姫様で犯罪者じゃないわ!
お姉様の髪をちょっと切っただけじゃない。
誰かここから出してよ!
私は何も悪いことなんてしていないわ。扉を開けようとしてガチャガチャと音がなるだけだった。いつの間にか鍵が掛けられて出られなくされていたの。
なんで?
出してよ!
どれだけ騒いでも従者が扉の外から注意するだけ。
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父はとても怒っていたわ。なんで? そんなに悪いことなんてしていないのに。
「だって! お父様! お姉様は、ノア様の婚約者である私を無視して食堂で一緒だったんです! 注意しても注意しても。だからお姉様と私のノア様が離れるようにしただけだもん!」
「ノア君もソフィアも騎士科、魔法科で成績一位同士。討伐のパートナーとなり行動を共にしなければいけないと聞いていなかったのか?」
「聞いていたわ。でもっ、ノア様と仲良く話をしなくてもいいと思うわ!」
「言い訳はそれだけか? お前は侯爵令嬢を傷つけた。優秀な侯爵令息とも婚約破棄となった。お前は伯爵家には必要ない。今から学院を辞め、嫁いでもらう。伯爵家を継ぐのは優秀な甥のカールだ。これは決定事項だ。ハンナも従うように」
「そんなっ! 私はお母さんみたいに悪いことなんて一つもしていないわ! 好きな人と居たいって思っただけなのにっ」
「……どういうこと、だ?」
「ミ、ミリア!!」
母は突然大きな声を出して私を止めようとしている。別にもうこの家に居られないのなら話したって構わないよね。
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