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本日の討伐訓練も終わり、家に帰るとお父様が玄関ホールで待っていた。
「ソフィアお帰り。バートン騎士団長から今日の結果を聞いたよ。サロンで詳しく聞かせておくれ。父も母も聞きたいそうだ」
さっと、サラが用意してくれていたワンピースに着替えてサロンに向かう。サロンではおじい様とおばあ様、お父様が今か今かと待っていましたわ。
「カインお父様、お待たせしました。今日の討伐訓練はとても有意義なものでした」
「補助員全員一致で推薦を貰ったんだって? 凄いじゃないか! あの意地悪バートンが推薦だなんてなぁ。私が補助員になってソフィアの活躍をこの目で見たかった」
「お父様、大げさです。たまたまです。騎士科の方々がいなければ出来ませんでしたし……」
「今日の討伐をわしも見たかった。フィンが参加していたのなら、頼めば良かった」
「おじい様、頼んでも補助員以外は参加出来ないのではないのですか?」
「ソフィアは知らないのか。魔法が使える補助員は生徒全員の動きを把握するために魔石を用いた術式を展開しているんだ」
「父上、すっかりその事を忘れていました! フィンに頼めば良かった!!」
「カイン、お前は筆頭だというのに。残念息子だ」
「補助員には興味がなかっただけですから。フィンやレオンに任せっきりだったのは失敗だな」
「おじい様もお父様も。みんなに見られていると思ったら恥ずかしいです」
お父様もおじい様もあからさまにがっかりしている。
「そうだ、お父様。私、お願いがあります。卒業式に着ていくドレスが欲しいです。買って貰っても良いですか?」
「なんだ、そんな事か。いくつでも買いなさい。後で国一番の人気デザイナーを呼ぼう。サラと相談して決めなさい」
「お父様、ありがとう」
「ところでソフィア、第五王子のイーライ殿下から何か言われたかい?」
「イーライ殿下? そういえば、お父様の許可が取れたら王宮に遊びにおいでと言われた気がしました。
お父様達が働いている職場見学に来てもいいって事ですよね? 是非今度、お父様やお兄様たちの働いている姿を見たいです」
「そうかそうか。レオン達にくっ付いて職場見学が出来るように考えておくよ」
兄様たちの働く姿。
キラキラオーラが凄そう!
今日はモニカ様の討伐訓練で明後日はリナ様の討伐訓練なの。今週は全て三年生の討伐訓練なので初日に行った私はつまり、暇なの。
学院に行く必要もないのよね。
玄関ホールでどうしようかと考えていると、レオンお兄様に『仕事に今から向かうが、付いてくるか?』と聞かれて二つ返事で馬車に乗り込んだ。
初めての王宮。
初めての職場見学。
「いつもお兄様たちの働く姿を見てみたかったので嬉しいです」
私は嬉しくて笑顔になる。
「嬉しいことを言ってくれる。ソフィアが王宮勤めになって泊まり込みしようものなら父上は怒り狂いそうだ。そうそう、ソフィアは俺から離れないように。王宮は迷子になりやすいし、ソフィアを狙う輩にも気をつけるんだぞ」
「もう、お兄様ったら。私は小さな子どもではありません。しっかりとお兄様の側にいます」
王宮に到着すると、レオンお兄様の後を付いて魔法部管理室へとやってきた。
部屋には数十人はいるだろうか。
文官や魔法使いが書類整理に追われているようだったが、兄が部屋に入ると一斉に顔を上げ、数人の文官が書類の束を持ってくる。
「レオン様、本日の予定は……「レオン様、この書類は……」」
どうやら物凄く仕事が溜まっているようだ。
「少し待っていてくれ。今日は妹が職場見学にきているんだ」
お兄様がそう言うと、お兄様の後ろに隠れるように立っていた私に視線が集まる。
「まず、ソフィア。自己紹介を」
その視線に緊張したけれど、兄の一言で一歩前に出て挨拶をする。
「いつも父や兄たちがお世話になっています。私、ソフィア・オリヴェタンと申します。今日は父や兄たちの働く姿を見に来ました。私自身、王宮魔法使いを目指していて今日の見学はとても楽しみにしていました。ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いします」
前に出て自己紹介をして礼をすると、心なしか皆様、優しい目をしている。
「さ、自己紹介も終わったし、父上の所に行く」
レオンお兄様は私の手を引いて移動しようと歩き出す。
「もう行ってしまうのですか?」
「オリヴェタン一族の隠された姫。もう少し話を聞きたいです」
「そうだそうだ!」
「こうなると思っていたからお前らにうちのソフィアを見せたくなかったんだ。行くぞ、ソフィア」
「はい。レオンお兄様。皆様、失礼します」
魔法部管理室の皆様に一礼し、父のいる魔法部管理室総監室(筆頭部屋)に兄の背中に隠れる様にして入った。
「ソフィアお帰り。バートン騎士団長から今日の結果を聞いたよ。サロンで詳しく聞かせておくれ。父も母も聞きたいそうだ」
さっと、サラが用意してくれていたワンピースに着替えてサロンに向かう。サロンではおじい様とおばあ様、お父様が今か今かと待っていましたわ。
「カインお父様、お待たせしました。今日の討伐訓練はとても有意義なものでした」
「補助員全員一致で推薦を貰ったんだって? 凄いじゃないか! あの意地悪バートンが推薦だなんてなぁ。私が補助員になってソフィアの活躍をこの目で見たかった」
「お父様、大げさです。たまたまです。騎士科の方々がいなければ出来ませんでしたし……」
「今日の討伐をわしも見たかった。フィンが参加していたのなら、頼めば良かった」
「おじい様、頼んでも補助員以外は参加出来ないのではないのですか?」
「ソフィアは知らないのか。魔法が使える補助員は生徒全員の動きを把握するために魔石を用いた術式を展開しているんだ」
「父上、すっかりその事を忘れていました! フィンに頼めば良かった!!」
「カイン、お前は筆頭だというのに。残念息子だ」
「補助員には興味がなかっただけですから。フィンやレオンに任せっきりだったのは失敗だな」
「おじい様もお父様も。みんなに見られていると思ったら恥ずかしいです」
お父様もおじい様もあからさまにがっかりしている。
「そうだ、お父様。私、お願いがあります。卒業式に着ていくドレスが欲しいです。買って貰っても良いですか?」
「なんだ、そんな事か。いくつでも買いなさい。後で国一番の人気デザイナーを呼ぼう。サラと相談して決めなさい」
「お父様、ありがとう」
「ところでソフィア、第五王子のイーライ殿下から何か言われたかい?」
「イーライ殿下? そういえば、お父様の許可が取れたら王宮に遊びにおいでと言われた気がしました。
お父様達が働いている職場見学に来てもいいって事ですよね? 是非今度、お父様やお兄様たちの働いている姿を見たいです」
「そうかそうか。レオン達にくっ付いて職場見学が出来るように考えておくよ」
兄様たちの働く姿。
キラキラオーラが凄そう!
今日はモニカ様の討伐訓練で明後日はリナ様の討伐訓練なの。今週は全て三年生の討伐訓練なので初日に行った私はつまり、暇なの。
学院に行く必要もないのよね。
玄関ホールでどうしようかと考えていると、レオンお兄様に『仕事に今から向かうが、付いてくるか?』と聞かれて二つ返事で馬車に乗り込んだ。
初めての王宮。
初めての職場見学。
「いつもお兄様たちの働く姿を見てみたかったので嬉しいです」
私は嬉しくて笑顔になる。
「嬉しいことを言ってくれる。ソフィアが王宮勤めになって泊まり込みしようものなら父上は怒り狂いそうだ。そうそう、ソフィアは俺から離れないように。王宮は迷子になりやすいし、ソフィアを狙う輩にも気をつけるんだぞ」
「もう、お兄様ったら。私は小さな子どもではありません。しっかりとお兄様の側にいます」
王宮に到着すると、レオンお兄様の後を付いて魔法部管理室へとやってきた。
部屋には数十人はいるだろうか。
文官や魔法使いが書類整理に追われているようだったが、兄が部屋に入ると一斉に顔を上げ、数人の文官が書類の束を持ってくる。
「レオン様、本日の予定は……「レオン様、この書類は……」」
どうやら物凄く仕事が溜まっているようだ。
「少し待っていてくれ。今日は妹が職場見学にきているんだ」
お兄様がそう言うと、お兄様の後ろに隠れるように立っていた私に視線が集まる。
「まず、ソフィア。自己紹介を」
その視線に緊張したけれど、兄の一言で一歩前に出て挨拶をする。
「いつも父や兄たちがお世話になっています。私、ソフィア・オリヴェタンと申します。今日は父や兄たちの働く姿を見に来ました。私自身、王宮魔法使いを目指していて今日の見学はとても楽しみにしていました。ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いします」
前に出て自己紹介をして礼をすると、心なしか皆様、優しい目をしている。
「さ、自己紹介も終わったし、父上の所に行く」
レオンお兄様は私の手を引いて移動しようと歩き出す。
「もう行ってしまうのですか?」
「オリヴェタン一族の隠された姫。もう少し話を聞きたいです」
「そうだそうだ!」
「こうなると思っていたからお前らにうちのソフィアを見せたくなかったんだ。行くぞ、ソフィア」
「はい。レオンお兄様。皆様、失礼します」
魔法部管理室の皆様に一礼し、父のいる魔法部管理室総監室(筆頭部屋)に兄の背中に隠れる様にして入った。
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