2 / 18
ゴブリン
しおりを挟む◇◇◇◇
真っ暗な視界。身体中がヌメヌメして暖かな水の中に入ってるみたいだった。
身体を纏う水が振動している。いや違う、水全体がうねっている。そう気づく瞬間に下半身から急な衝撃を受けて追い出された。
ズシャーと水の噴出音が聞こえて、背中を強く打つ。その瞬間に肺に空気が送られて、それを吐き出すと呼吸に成功する。今さらながらにさっきまで呼吸してなかったことに驚いた。
自分のことで精一杯だった俺が、やっと周囲を確認する。今も視界は真っ暗で周囲を確認できない。暖かかった水の中よりも、少し寒い。俺は服も着てないらしい。
耳の中の水が取れたのか、今まで聞こえてこなかった音が鮮明に聞こえてくる。パンパンと叩くような音と途切れ途切れの高い音。
「ケヒヒヒ、グオエ、グオ、ヒヒ」
「あ゛っ♡ いいっ♡ あ゛あ゛っ♡ きもちぃっ♡ あああぁぁッ♡」
コイツらこんな所で何をやっているんだ?
それよりをここはどこだ?
身体が動かない。やっと身体が動いたと思ったら、身体を左右に振るだけで、手足は動かなかった。地面を擦るように体を動かす。頭の方向に身体が動いた。
喘いでいる連中から少しずつ離れていく。しばらくして頭が何かにぶつかった。
何にぶつかったのか見ようと顔を上げて目に力を込めると、暗い視界から淡い光が漂うように現れた。
赤と黄色の色の光は松明の炎だと視認して、それを持っている人物に驚愕する。
緑色の、人間?
声をかけようと手を伸ばして気づく。これは人じゃない。小説とか、アニメなんかで見たことがある。モンスターや魔物だ。
顔は鼻と耳がとんがっていて人とは言えないし、妙な手足の細さが気持ち悪さを感じさせる。
俺の目の前に居るやつはゴブリンなんじゃないか?
「クケコ」
何を言っているのか分からないが、左手に松明を持ち、右手に刃が欠けた斧を持っている。ゴブリンは右手を持ち上げて、斧を振り下ろした。
殺されると必死で手を動かし、顔をガードする。
ブチッ! ブチッ! ブチッ! と何かを潰す音、地面と斧がガギン、ガギンと反発する音を聞いても、全然痛みが来ず、恐る恐る手をどかしてゴブリンが何をやっているのかを確認する。
ゴブリンは俺の下に向かって、斧を振り下ろしていた。顔を上げ、何を切っているのかを見てみると、俺のへそから伸びるゴムチューブのようなホースを切っていた。
そのホースはカエルのように股を開いたまま痙攣している銀髪の美少女の子宮から伸びていた。
「クケケ、ケケ!」
へそのホースを切断したゴブリンは俺に何かを言って、どこかに行ってしまった。
真っ暗な視界にも目が馴れて、全体が把握出来るようになるとここは廃墟? いや、ここは教会? 窓には割れたステンドグラスと片方の翼がもげた大きな女の人の像。
何度目かの立ち上がりで、やっと立ち上がることが出来た。何故か異様に頭が重いがバランスを取り、俺を産んだ美少女を所へ近付く。
「可愛い我が子」
目の焦点が定まっていない視線を俺にやって、俺を我が子と呼ぶ美少女。
服は胸と下半身をはだけさせて、それ以外は白くカビカビになった聖職着を着ているらしかった。修道女? シスターか?
ぐるっと見渡してみると、顔が整った若い美少女シスターたちが喘ぎ声を出しながらゴブリンたちと性交をしていた。
なんだこの状況は?
月明かりで割れた鏡に俺の姿が映った。
「なんだ、これ」
そこには薄汚いゴブリンがいた。
10
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる