55 / 201
海だ〜!
しおりを挟むユウカ達は一日かけてやっと海についた。
馬車の中で着替えを済ませて。
「さぁ海だよ!」
水玉が入った白いビキニタイプの水着を着たユウカはテンションMAXで海に駆け出す。
「ユウカちゃん早いよ~」
その後ろを薄いピンクのワンピースタイプの水着を着たリリアが追いかける。
「お姉ちゃん、はしゃぎすぎだよ」
「いいんじゃないか? こんな時ぐらいは」
ミライは無地の白いTシャツを着て、黄色の水着がチラチラと見える。
ミミリアは赤色の水着が大人っぽい雰囲気を醸し出している。
ミライとミミリアは二人で歩きながら海に向かう。
「なぜ我が……」
「フィリアちゃん、早く~」
ユウカが馬車の中でうじうじしているフィリアに聞こえるように海の方から声をかける。
「うっ……」
ユウカの声に引っ張られるようにとぼとぼと青いスクール水着を着たフィリアが海に歩いてくる。
レジャーシートを広げ、ビーチパラソルをテキパキと組み立てるユウカ。
「よし、できた~」
「お姉ちゃん準備万端だね」
「もちろんだよ~」
「お弁当置いとくね~」
リリアとミライはビーチパラソルで出来た影に持ってきたお弁当や水筒を置いていく。
各自持ってきた荷物も馬車からパラソルの下に運んでいった。
ユウカが持ってきていたボールで遊ぼうと言い出し、五人は海に少し足が浸かるような浅瀬でボール遊びをすることになった。
「いっくよ~」
ユウカがおもいっきりスパイク!
「ユウカちゃんこれってそういう遊びするの?」
リリアは難なくレシーブ。
「そうだっよ!」
スパイク!
「ふむ」
ユウカのスパイクをフィリアは難なく返す。
「おりゃあ!」
「これは遊びなのか?」
ミミリアもユウカのスパイクを綺麗に返す。
「スパイ……」
数十分が経過して。
「や、やるね!」
「楽しいね~」
ユウカとリリアはニコニコしながらボールで遊んでいる。
ミライは最初からこの遊びに入れずにいた。
「お姉ちゃん! 私こんな激しいボール遊び知らないよ!」
日本じゃありえないくらいの速度でボールが飛び交う遊びにミライはついていけなかった。
「こうやってボールを落とさないようにゆっくりと回していくんだよ」
ミライがちゃんとした遊び方を皆に教えてあげる。
「ミライちゃんはわかってないね!」
「えっ?」
「そんなことしてたら永遠に続いちゃうよ」
「そ、そうだよね」
地球の常識では考えられないがユウカが言うようにこのメンバーなら永遠に続きそうだとミライは思った。
「じゃあ本格的に泳ごうか!」
ボールもしまってユウカが宣言する。
「ユウカちゃん、私泳いだことないんだよね」
「私もです」
「我もじゃ」
リリア、ミミリア、フィリアは泳いだことがないらしい。
水着も服屋さんではついでとして置かれてたような物で一般的には普及してはいない。
可愛い水着が売っている服屋さんを探すのにも少し苦労したのだ。
「じゃあ教えてあげるよ~」
それからユウカが少し教えてあげると三人はすぐに泳げるようになった。
「ぷは~ミライちゃんもおいでよ~」
パラソルの下で涼んでいるミライにユウカは手を振りながら声をかける。
「私カナヅチなの~」
「そうだったね~」
遊びに加われないミライは少し寂しそうな顔をする。
「ミライちゃん、お城作ろうよ~」
すぐに海から上がってきたリリアがミライに声をかける。
「うん!」
リリアの誘いにミライは明るい笑顔で頷いた。
海を泳いで満足したユウカは。
「お腹すいたね~」
ユウカ達はお日さまが真上に来る頃にお昼タイムに入った。
レジャーシートの真ん中には埋め尽くす程に大量の料理が。
「すごい! リリアちゃんが全部作ったの?」
「そうだよ~」
ミライに褒められて少し照れているリリア。
「リリアちゃんは料理上手だからね!」
「なんでお姉ちゃんが偉そうにしてるの?」
「お姉ちゃんは偉いからね!」
「そうだけど」
闇の勇者のユウカに言い返せないミライ。
「リリアの料理、本当に美味しいな」
「うぬ、本当に美味しいぞ」
色とりどりの料理をパクパクと食べていくミミリアとフィリア。
「喜んで貰えて嬉しいよ~」
リリアは頬を朱に染めて照れている。
昼食が済み、もう一度遊びに行こうとしたユウカ達の前に……。
「何か来るよ!」
ユウカが叫ぶ。
『ワープ場所ミスったか?』
海のさざ波が聞こえるすぐそばに謎の人物が光りと共に現れる。
「誰だい?」
ユウカは謎の人物に声をかける。
『俺に言ってるのか? 俺はな、最強の勇者だ』
黒髪に虹色の目の『最強の勇者』がユウカ達の前に現れたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる