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遊びの技
しおりを挟む『リミテッド・アビリティー』
最狂が虹色のオーラを纏う剣を召喚してユウカ達の間合いを一瞬で詰める。
『黒剣遊技』
ミミリアが呟くと黒剣グランゼルがまばゆい光を放つ。
ミミリアの銀髪の長い髪と翡翠の瞳が黒い色に染まる。
それを見た最狂はすぐに間合いを取る。
「どうかしたか? 最強」
ミミリアが一歩前に進むと最狂も一歩後ろに下がる。
「なんなんだそれは!」
最狂はミミリアに死の恐怖を与えられた存在と似たような存在に感じ叫ぶ。
『剣の勇者の真似事だ』
「け、剣の勇者だと!」
「どうしたんだい? 君、剣の勇者より強いって言ってなかった?」
最狂の動揺を察してユウカが声をかける。
『俺の前にまた現れるのか!』
最狂に刻まれたトラウマがよみがえる。
自分の最大の力を無効にした力。
『俺は強い、俺は強い、強い強い強い強い強い……』
顔を伏せるとぶつぶつと何かを言い出す。
そして最狂が顔を上げると気持ち悪くなるようなドロドロしている虹色の魔力を一気に垂れ流す。
『殺してやる』
「すごい魔力だね、僕も本気をだすよ」
ユウカは全属性の魔力を纏う。
『神化』
虹色のオーラがユウカの全身を包み、左の瞳は金色で右の瞳が虹色に染まる。
「私も全力で!」
リリアの瞳が金色に染まり、白銀色のオーラを身に纏うと手を祈るように組む。
『暗黒を切り裂く光よ』
リリアは詠唱に入る。
「我も久しぶりに力を使おうかのう」
フィリアの全身から闇が吹き出し、姿が変わる。
身長が伸びて邪神本来の姿になり、紫の髪と紫の瞳が纏っている黒銀のオーラによりキラキラと輝いてみえる。
「この前みたいにはいかないからね!」
音を置き去りにしてユウカとフィリアが突っ込む。
「我も半分の力しかだせぬが、貴様を倒すのは十分だろう」
半透明の剣と黒い刀が交差する。
『リミテッド・アビリティー』
右手に握られた剣とは別にもう一本最狂は虹色の剣を召喚する。
その二つの剣でユウカとミミリアの攻撃を防ぐ。
「ふふ、ふはは、ハハハハハハハ」
固有スキル。
『ジャストガード』
「効いてないね」
ユウカとフィリアはさらに速度を上げる。
乱舞のような剣撃をすべて『直感』で読んで『ジャストガード』で無効にする。
『瞬間移動』
ミミリアが瞬間移動で最狂の後ろに回り込む。
「避けきれるか?」
グランゼルが黒い線が最狂の喉元に迫る。
『瞬間移動』
最狂が真上に瞬間移動する。
『リミットブレイク』
リリアの限界を超える能力で強化した光属性神級魔法。
『シャイニング・フレア』
光が熱を持った太陽。
「なに!」
リリアが詠唱していた神級魔法が真上に転移した最狂の正面に展開される。
『それは無音の剣、黄昏に力を振るい、黄昏に力を振るわない矛盾する剣。遊技だけでも使う事をお許し下さい、名は……』
ミミリアが剣を鞘に戻し、屈む。
「これで終わり」
リリアが呟くと。
「終わってたまるかぁぁぁぁぁぁ!」
最狂の目の前に迫る避けられない魔法から逃げる為に瞬間移動を選択する。
『瞬間移……』
「させると思っているか」
最狂の真後ろに瞬間移動していたミミリア。
『ユウ・オキタ』
名を言うと共に剣が加速する。
無音の剣が最狂の全てを凌駕する。
虹色のオーラを切り裂き、最狂が反応できない速度で振られた剣は最狂を捉え『リミットブレイク』で強化された魔法に叩き込む。
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
グランゼルは剣の勇者の本気の一撃を放つと同時に剣身が粉々になる。
『瞬間移動』
ミミリアはそこからすぐさま離れる。
最狂を飲み込んだ太陽がうねりを上げて爆発する。
「勝ったの?」
力が抜けたのかリリアが膝をつく。
全員がリリアのもとに集まる。
「やったな」
「リリアちゃん! やったよ!」
「リリア見事じゃ」
ミミリアとユウカとフィリアは一言リリアに声をかける。
『な、なに終わったってオーラだしてんだ?』
声がした方を全員が振り向く。
「あれを食らっても死なないなんて」
「あぁ、化物だな」
ユウカの言葉にフィリアも乗っかる。
そこにはボロボロになって空中に浮遊している最狂の姿があった。
『痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃぃぃ!』
狂ったように両手で顔を隠し叫ぶ最狂。
『もういい、お前らなんか! 殺して、生き返らせて、殺して、生き返られ、殺しれ、殺しえ、生きあらして、こそして、いきれして……』
リリア達全員がゾワっと身震いする。
『はぁ、はぁ、それを永遠に繰り返してやるよぉぉぉぉぉぉ!』
いきなり最狂の後ろに真っ白な美少女が現れた。
『それは無理、ユウ君と約束したからね』
真っ白な剣を召喚して最狂に振り下ろす。
浮遊してる最狂が地面に叩き落とされる。
「誰かな?」
ユウカは髪が真っ白で虹の瞳をした美女に声をかける。
『私は女神だよ』
女神が現れた。
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