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第一章 狐とウサギのラブゲーム?
4・風が吹けば狐が儲ける?②
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わたしが狐塚さんの家を訪れた日の翌日、梨里ちゃんが通う中学校の校門前を怪しい人物が見つめていた。
辺りを見回して生徒に声かけしているジャージ姿の体育教師に見つからないよう、近くの塀の陰に身を潜めている。
秋空の下で全身を覆うコートを着ていること自体はおかしくない。
時刻は夕方、太陽は翳り風が冷たくなっていくころだ。
顔の下半分を隠す大きな白いマスクも珍しくない。
季節ごとに花粉症の原因があり、一年中マスクを外せない人間がいることは周知され始めている。
花粉症にはサングラスだって必須だ。
とはいえ全身コート、白いマスク、サングラスと三種の神器が揃ったらおしまいだ。
今にも下校中の中学生たちに、私キレイ? と話しかけそうである。
……まあ、わたし、兎々村璃々本人なんだけどね。
学校は社会の縮図だ。
大人のように稼いだお金で気晴らしができない子どもたちが逃げ道のない狭い場所に閉じ込められている分、一般社会より歪みが大きいかもしれない。
まだ凛星女学院に通っていなかった小学校のころはどうだったっけ。
思いながら辺りを見回す。
下校中の中学生の頭上や周囲には、黒い影が蔓延していた。
なんだか空と大地が逆になって、黒い影から豪雨が立ち昇りそうだ。
わたしは強く拳を握り締めた。
迂闊に触れてはいけないことは、自分が一番よく知っている。
狐塚さんにもにこやかに釘を刺された。
──命にかかわるような場合はコレに聞いて僕が教えます。だから、簡単に知らない人の黒い影を触って体調を崩したりしないでくださいね。あなたが傷ついてしまったら僕はとても悲しいですよ、璃々さん?
笑顔で言われ、細い目で見つめられて背筋が凍った。
おまけに狐塚さんはカエサルの例え(神のものは神へ、カエサルのものはカエサルへ)を口に出したので、わたしがだれかの黒い影を吸い取って熱を出したりした日には、黒い影の元の持ち主は熱を出す以上の恐怖に襲われるんだと思う。
なにをするかはわからないし、自分の手は汚さない発言も聞いているけど、たぶんとてつもなく恐ろしい結果が待っていることは間違いない。
触らないことが相手のためなのだ。
うん、それに中学生たち健康そうだし。
性格悪そうに見える子は元々で、みんな黒い影の影響なんか自力で跳ね飛ばしているのだろう。
黒い影にもいろいろあるし。
色の薄いうっすらしたものなら、たぶん命に別状はない。
狐塚さんに言われる前から、そういうものまでは触っていなかった。
あ、実際勝手に黒い影が消えて……梨里ちゃん?
「狐塚」
「豆田じゃん、今帰り?」
周囲の黒い影を集めて歩いてきた梨里ちゃんに、小柄で元気そうな少年が近寄る。
梨里ちゃん、ああいう体質だったのね。
わたしは見えるだけで自主的に触らない限り黒い影は寄ってこないし、狐塚さんは──頭上の影狐が黒く染まっていく以外の問題はなさそうだから、寄ってこようとこなかろうと問題ないんだろうけど。
ああでも、すっごく濃い色の黒い影。
問題なさそうな薄い色の影でも、集まると濃くなっちゃうのよね。
狐塚さんによく似た梨里ちゃんの顔が青ざめている。
今日の黒い影の影響は、熱いではなく寒い、のようだ。
彼女は制服の上から袖を擦り始めた。
豆田と呼ばれた少年が心配そうな顔になる。
「どうした、寒いのか?」
「うーん……なんか急に」
「風邪じゃねぇの? 今日、結構あったかいぜ」
そうだよね、豆田少年。
太陽が翳り風が冷たくなっていくころとかモノローグ入れてたけど、今日は温かい。
秋とは思えないくらい太陽がさんさんと輝いている。
全身コートなんか着てられなかった。……脱ぐわけにはいかないんだけど。
梨里ちゃんと豆田少年が歩き出したので、わたしは後を追った。
ふたりに気づかれない尾行動線を考える。
ジャージ姿の体育教師にも見つからないようにしなくっちゃ。
……我ながら、怪しいもの以外のなにものでもないなあ。
思って、わたしは溜息をついた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「璃々さん、僕がシスコンなのはイヤでしょう?」
──狐塚さんに聞かれたのは、ご両親が戻ってきてみんなで夕飯を食べた後、彼の車で家まで送ってもらっているときだった。
黒い影を連れていたのは梨里ちゃんだけで、ご両親はむしろ光輝いて見えた。
好きなことに全力投球な人は、たまにそうなっている。
お父さんは陶芸、お母さんは趣味のことが大好きなんだろう。
どんな趣味かはまだ聞いていないけど。
「あ、大丈夫ですよ。狐塚さんに言われた通り、わたしもお金目当てですから。でも梨里ちゃんに良からぬことをしようとしたら、全力で止めますからね」
最後につけ加えて、わたしは狐塚さんの頭上に浮かぶ黒い影狐に視線を送った。
互いに頷き合う。
狐塚さんは笑顔のまま、呆れていることを隠さない声を出す。
車を運転しているからだろう、顔をこちらへ向けることはなかった。
「良からぬことなんてするはずないでしょう、梨里は妹なんですよ。……シスコンといっても僕は紳士なんですよ、璃々さん」
紳士といえば変態と相場が決まっているらしいが、狐塚さんの最初の発言には真実味があった。
この人、なんかときどき『シスコンは演技です』感出すのよねえ。
見つめていたら、狐塚さんは首を傾げた。
「璃々さんは、どうしてそんなに初対面の梨里を思いやってくれるんですか?」
「わたし、ずっと妹が欲しかったんです。両親にお願いしたこともあったんですけど」
「ああ、璃々さんに手がかかりますからねえ。……これからは、僕がいないときに黒い影に触れるのはやめてくださいね。コレに触れたら回復するみたいですけど、だからって僕がいるとき黒い影に触ろうとしても止めますからね」
「はあ……」
心配してくれてる、のよね?
狐塚さんの真意はよくわからない。
いろいろ言っているけれど本当のところは、わたしの体質目当てなのかもしれない。
頭上の黒い影狐に困っている様子は全然ないし、シスコンだなんてウソをついてまで体質目当てなのを隠す理由なんて思いつかないけど。
影狐に触るとわたしも向こうも調子が良くなるんだから、お互いにWINWINなんだけどな。
「えっと……お父さまの個展は大丈夫ですか?」
話題を変えようとして出した質問に、狐塚さんの眉がわずかに動いた。
夕食のとき、個展が近いと聞いていたのだ。
「ご心配ありがとうございます、璃々さん。父がなんとかすると思いますよ。個展に向けて父が用意していた新作の陶器をすべて破壊して行方不明になった、あの押しかけ弟子の女にもきっと報いがあると思います。……ねえ?」
狐塚さんの細い目が開き、眼球が上へと動く。
車を運転している彼は、すぐに眼球を戻して進行方向へ向けた。
頭上に浮かんでいるから視線を受けるはずはないのだが、黒い影狐はぷるぷると震えながら首を横に振る。
前に狐塚さんが口走ったような『呪い』は、もう実行していないらしい。
「お人好しの両親はなにか事件に巻き込まれたんじゃないかと心配していましたが、僕は最初から疑っていたんです。父みたいな天才は人に教えるということができない。業界を仕切っている一部のマニア受けも狙わないから伝手もないしで、弟子入りする利点なんかどこにもないんです」
狐塚さんのお父さんは本当の天才だ。
お見合いが決まったときに買った美術雑誌やネットで見た映像ではぴんと来なかったけど、今日夕食の前に見せてもらった作品には素人のわたしの心をも揺さぶる力があった。
世界的に有名、という人はときどき、国内では無名だったりする。
狐塚さんのお父さんはその典型的な例で、作品が海外のオークションで高額で取引されたことがニュースになったりはするものの、国内の業界では評価が低い。
派閥に属していないからだ、と狐塚さんは言う。
「耄碌した派閥の長に媚を売ったり機嫌を取ったりしなければ、そもそも大衆の目に触れる場所に出すことすらできないのが現状です。まあ業界すべてというよりも、この辺りを支配しているのが特別タチの悪い人間だったというわけで、幼い僕が……」
ちょうど赤信号で車が止まり、狐塚さんは有無を言わせぬ笑顔でわたしを見た。
「……僕はなにもしてませんけどね。コレに憑りつかれているとは言うものの、声が聞こえるだけで特別な力はないですし、そもそもこの役立たずは祖母から受け継いでからの八年間……いえ、なんでもないですよ。まあ宗教団体にもらったお金で家計は助かってましたけどね」
もしかしたら狐塚さんは、わたしの体質と自分の頭上の影狐を利用して悪徳宗教団体を始めるつもりなのかもしれない。
あ、ううん、悪徳とは限らないけどね、うん。
「ところで璃々さん、僕がシスコンなのはイヤでしょう? イヤですよね? 僕に愛されたいと思っているでしょう?」
狐塚さんは、無理矢理話題を戻した。
細いわりに迫力のある目で迫られて頷くしかないわたしに、彼は妙な提案をしてきたのだった。
……狐塚さん、ほかの人のこといろいろ文句言ってましたけど、シスコンがどうこうの前に、狐塚さんもかなり問題がある人のような……口には出しませんけどね。
影狐のせいなのかしら……うん、たぶん違うわね。
辺りを見回して生徒に声かけしているジャージ姿の体育教師に見つからないよう、近くの塀の陰に身を潜めている。
秋空の下で全身を覆うコートを着ていること自体はおかしくない。
時刻は夕方、太陽は翳り風が冷たくなっていくころだ。
顔の下半分を隠す大きな白いマスクも珍しくない。
季節ごとに花粉症の原因があり、一年中マスクを外せない人間がいることは周知され始めている。
花粉症にはサングラスだって必須だ。
とはいえ全身コート、白いマスク、サングラスと三種の神器が揃ったらおしまいだ。
今にも下校中の中学生たちに、私キレイ? と話しかけそうである。
……まあ、わたし、兎々村璃々本人なんだけどね。
学校は社会の縮図だ。
大人のように稼いだお金で気晴らしができない子どもたちが逃げ道のない狭い場所に閉じ込められている分、一般社会より歪みが大きいかもしれない。
まだ凛星女学院に通っていなかった小学校のころはどうだったっけ。
思いながら辺りを見回す。
下校中の中学生の頭上や周囲には、黒い影が蔓延していた。
なんだか空と大地が逆になって、黒い影から豪雨が立ち昇りそうだ。
わたしは強く拳を握り締めた。
迂闊に触れてはいけないことは、自分が一番よく知っている。
狐塚さんにもにこやかに釘を刺された。
──命にかかわるような場合はコレに聞いて僕が教えます。だから、簡単に知らない人の黒い影を触って体調を崩したりしないでくださいね。あなたが傷ついてしまったら僕はとても悲しいですよ、璃々さん?
笑顔で言われ、細い目で見つめられて背筋が凍った。
おまけに狐塚さんはカエサルの例え(神のものは神へ、カエサルのものはカエサルへ)を口に出したので、わたしがだれかの黒い影を吸い取って熱を出したりした日には、黒い影の元の持ち主は熱を出す以上の恐怖に襲われるんだと思う。
なにをするかはわからないし、自分の手は汚さない発言も聞いているけど、たぶんとてつもなく恐ろしい結果が待っていることは間違いない。
触らないことが相手のためなのだ。
うん、それに中学生たち健康そうだし。
性格悪そうに見える子は元々で、みんな黒い影の影響なんか自力で跳ね飛ばしているのだろう。
黒い影にもいろいろあるし。
色の薄いうっすらしたものなら、たぶん命に別状はない。
狐塚さんに言われる前から、そういうものまでは触っていなかった。
あ、実際勝手に黒い影が消えて……梨里ちゃん?
「狐塚」
「豆田じゃん、今帰り?」
周囲の黒い影を集めて歩いてきた梨里ちゃんに、小柄で元気そうな少年が近寄る。
梨里ちゃん、ああいう体質だったのね。
わたしは見えるだけで自主的に触らない限り黒い影は寄ってこないし、狐塚さんは──頭上の影狐が黒く染まっていく以外の問題はなさそうだから、寄ってこようとこなかろうと問題ないんだろうけど。
ああでも、すっごく濃い色の黒い影。
問題なさそうな薄い色の影でも、集まると濃くなっちゃうのよね。
狐塚さんによく似た梨里ちゃんの顔が青ざめている。
今日の黒い影の影響は、熱いではなく寒い、のようだ。
彼女は制服の上から袖を擦り始めた。
豆田と呼ばれた少年が心配そうな顔になる。
「どうした、寒いのか?」
「うーん……なんか急に」
「風邪じゃねぇの? 今日、結構あったかいぜ」
そうだよね、豆田少年。
太陽が翳り風が冷たくなっていくころとかモノローグ入れてたけど、今日は温かい。
秋とは思えないくらい太陽がさんさんと輝いている。
全身コートなんか着てられなかった。……脱ぐわけにはいかないんだけど。
梨里ちゃんと豆田少年が歩き出したので、わたしは後を追った。
ふたりに気づかれない尾行動線を考える。
ジャージ姿の体育教師にも見つからないようにしなくっちゃ。
……我ながら、怪しいもの以外のなにものでもないなあ。
思って、わたしは溜息をついた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「璃々さん、僕がシスコンなのはイヤでしょう?」
──狐塚さんに聞かれたのは、ご両親が戻ってきてみんなで夕飯を食べた後、彼の車で家まで送ってもらっているときだった。
黒い影を連れていたのは梨里ちゃんだけで、ご両親はむしろ光輝いて見えた。
好きなことに全力投球な人は、たまにそうなっている。
お父さんは陶芸、お母さんは趣味のことが大好きなんだろう。
どんな趣味かはまだ聞いていないけど。
「あ、大丈夫ですよ。狐塚さんに言われた通り、わたしもお金目当てですから。でも梨里ちゃんに良からぬことをしようとしたら、全力で止めますからね」
最後につけ加えて、わたしは狐塚さんの頭上に浮かぶ黒い影狐に視線を送った。
互いに頷き合う。
狐塚さんは笑顔のまま、呆れていることを隠さない声を出す。
車を運転しているからだろう、顔をこちらへ向けることはなかった。
「良からぬことなんてするはずないでしょう、梨里は妹なんですよ。……シスコンといっても僕は紳士なんですよ、璃々さん」
紳士といえば変態と相場が決まっているらしいが、狐塚さんの最初の発言には真実味があった。
この人、なんかときどき『シスコンは演技です』感出すのよねえ。
見つめていたら、狐塚さんは首を傾げた。
「璃々さんは、どうしてそんなに初対面の梨里を思いやってくれるんですか?」
「わたし、ずっと妹が欲しかったんです。両親にお願いしたこともあったんですけど」
「ああ、璃々さんに手がかかりますからねえ。……これからは、僕がいないときに黒い影に触れるのはやめてくださいね。コレに触れたら回復するみたいですけど、だからって僕がいるとき黒い影に触ろうとしても止めますからね」
「はあ……」
心配してくれてる、のよね?
狐塚さんの真意はよくわからない。
いろいろ言っているけれど本当のところは、わたしの体質目当てなのかもしれない。
頭上の黒い影狐に困っている様子は全然ないし、シスコンだなんてウソをついてまで体質目当てなのを隠す理由なんて思いつかないけど。
影狐に触るとわたしも向こうも調子が良くなるんだから、お互いにWINWINなんだけどな。
「えっと……お父さまの個展は大丈夫ですか?」
話題を変えようとして出した質問に、狐塚さんの眉がわずかに動いた。
夕食のとき、個展が近いと聞いていたのだ。
「ご心配ありがとうございます、璃々さん。父がなんとかすると思いますよ。個展に向けて父が用意していた新作の陶器をすべて破壊して行方不明になった、あの押しかけ弟子の女にもきっと報いがあると思います。……ねえ?」
狐塚さんの細い目が開き、眼球が上へと動く。
車を運転している彼は、すぐに眼球を戻して進行方向へ向けた。
頭上に浮かんでいるから視線を受けるはずはないのだが、黒い影狐はぷるぷると震えながら首を横に振る。
前に狐塚さんが口走ったような『呪い』は、もう実行していないらしい。
「お人好しの両親はなにか事件に巻き込まれたんじゃないかと心配していましたが、僕は最初から疑っていたんです。父みたいな天才は人に教えるということができない。業界を仕切っている一部のマニア受けも狙わないから伝手もないしで、弟子入りする利点なんかどこにもないんです」
狐塚さんのお父さんは本当の天才だ。
お見合いが決まったときに買った美術雑誌やネットで見た映像ではぴんと来なかったけど、今日夕食の前に見せてもらった作品には素人のわたしの心をも揺さぶる力があった。
世界的に有名、という人はときどき、国内では無名だったりする。
狐塚さんのお父さんはその典型的な例で、作品が海外のオークションで高額で取引されたことがニュースになったりはするものの、国内の業界では評価が低い。
派閥に属していないからだ、と狐塚さんは言う。
「耄碌した派閥の長に媚を売ったり機嫌を取ったりしなければ、そもそも大衆の目に触れる場所に出すことすらできないのが現状です。まあ業界すべてというよりも、この辺りを支配しているのが特別タチの悪い人間だったというわけで、幼い僕が……」
ちょうど赤信号で車が止まり、狐塚さんは有無を言わせぬ笑顔でわたしを見た。
「……僕はなにもしてませんけどね。コレに憑りつかれているとは言うものの、声が聞こえるだけで特別な力はないですし、そもそもこの役立たずは祖母から受け継いでからの八年間……いえ、なんでもないですよ。まあ宗教団体にもらったお金で家計は助かってましたけどね」
もしかしたら狐塚さんは、わたしの体質と自分の頭上の影狐を利用して悪徳宗教団体を始めるつもりなのかもしれない。
あ、ううん、悪徳とは限らないけどね、うん。
「ところで璃々さん、僕がシスコンなのはイヤでしょう? イヤですよね? 僕に愛されたいと思っているでしょう?」
狐塚さんは、無理矢理話題を戻した。
細いわりに迫力のある目で迫られて頷くしかないわたしに、彼は妙な提案をしてきたのだった。
……狐塚さん、ほかの人のこといろいろ文句言ってましたけど、シスコンがどうこうの前に、狐塚さんもかなり問題がある人のような……口には出しませんけどね。
影狐のせいなのかしら……うん、たぶん違うわね。
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